SEOにおけるキーワード選定の方法は、上位表示しやすいライバルが少ないキーワードを見つけることです。そして、キーワード選定に使用できる無料ツールは豊富にあります。
初心者がキーワード選定を実施する際のコツは、主に無料ツールを使いながらCVやアクセスアップに繋がりやすいSEOキーワードが見つかるまで候補ワードを広げることにあります。
ブログやアフィリエイトサイトなどのWebサイトを運営している場合、検索上位表示を獲得しやすいキーワードを見つけることで、アクセスアップに繋がります。同時に、内部リンクを設計する際のキーワードツリー作成にもキーワード選定は役立ちます。
SEO対策に取り組む際、ライバルが少ないキーワード選定を行うことは費用対効果を高めることにも役立ちます。
なお、キーワード選定に加えて、SEO対策を実施する際は記事のカテゴリ分け及び、Webサイトの内部構造についても配慮しなければなりません。
目次
キーワード選定とは-検索ボリュームを参考にするのは間違い?
キーワード選定とはSEO対策用の記事を作成するにあたって検索エンジンにおける検索ボリュームや競合性、関連性を持ったワードを分析し、上位表示を狙いやすいキーワードを選出する作業のことを指します。
記事は無闇やたらと作成するのではなく、キーワードを選定したうえでテクニカルに狙うキーワードと記事を設計した方がアクセスを伸ばし、効率的なSEO施策によるアクセスアップを実施できます。
キーワード選定を戦略的に行う必要性
SEO施策によるアクセスアップを成功させ、アクセスアップを狙うためにはキーワード選定は戦略的に実施しなければなりません。気軽に始められるためWeb上には数多くのブログやアフィリエイトサイトが存在しており、人気のキーワードは労力を割いても上位表示が困難になっています。
このような競争環境の中でより多くのユーザーに自社サイトを閲覧してもらいコンテンツマーケティングを成功させるためには、キーワードの検索ボリュームやライバルの記事のクオリティ、CVが狙えるのかなど多角的な視点からキーワード選定をしなければなりません。
キーワード選定の方法-具体的なキーワード選定のやり方-
SEOキーワード選定の際はアイデアに頼るのではなく、業務をルーチン化させた方が安定した成果をあげやすいです。
具体的には、
- Googleキーワードプランナーで候補キーワードを抽出する
- 関連・サジェストキーワードでロングテールキーワードを探す
- SEOキーワードで検索上位表示されている競合サイトをリサーチ
- キーワード選定後はキーワードツリーを作成-内部リンクの設計に取り組む
の4ステップを丁寧に実施することにより、競合の激しいキーワードを上手く避けたキーワード選定及び原稿案が作成しやすくなります。
Googleキーワードプランナーで候補キーワードを抽出する
GoogleキーワードプランナーはGoogleがGoogle広告というサービスの中で提供している機能です。活用することにより狙っているワードの検索ボリュームや競合度合いなどがチェックできます。
検索エンジンとしてのシェアの高さから数値には一定の信ぴょう性が期待できますし、無料でも大雑把な検索ボリュームは確認できます。
ただし、テクニカルなSEOを実施している方ならほぼ利用しており、そこで発見したキーワードを狙っても競合性が高いと考えられるので、キーワードプランナーを使ってキーワードを選定するだけではライバルと差をつけるのは困難です。
1-1.Googleキーワードプランナーで「新しいキーワードを見つける」
キーワードプランナーを使用すれば簡単にターゲットとなるキーワード候補を選定できます。画面の「新しいキーワードを見つける」というボタンをクリックして、「キーワードから開始」の「画面でビジネスに密接に関連している商品やサービスを入力します」の検索欄に大雑把に狙っているキーワードを入力すれば関連するキーワードをレコメンドしてくれます。
1-2.SEO対策したいキーワードを複数入力する
キーワードプランナーにアイデアベースでも良いのでSEO対策したいキーワードを適当に打ち込めば、システムから候補となるキーワードが出力されます。なお、検索結果はCSVでダウンロードして加工することも可能です。検索結果画面の「キーワード候補をダウンロード」ボタンをクリックすればCSVもしくはGoogleスプレッドシートにダウンロード可能です。
ちなみに、検索ボリュームが「1万~10万」のように幅を持って表示されることもありますが、これはGoogle広告に課金していないからであり、課金すれば正確な検索ボリュームが閲覧できるようになります。
参考キーワードプランナーの競合性の意味‐実はSEOの難易度に関係無い
Q&Aサイトからキーワードのアイデアを得る
狙うワードおよび記事のアイデアはQ&Aサイトにもあふれています。Yahoo!知恵袋、教えて!goo、発言小町、OKWAVEなどのQ&Aサイトで狙っているキーワードを入力、質問文に出てくる単語から関連キーワードを抽出できます。
例えば、教えて!Gooで「サプリ」と検索すると質問分の中に「スギ花粉に良いサプリは?」という質問があることが分かります。この場合、「花粉 サプリ」は一定の検索ニーズがあることが予想されます。
1-3.競合サイトのページからサイトのキーワードを抽出する
ライバルサイトのページからもキーワードが抽出可能です。Q&Aサイト分析のように目視で自社と記事をチェックしてそこからキーワードを推定できますし、KeywordmapやSimilarWebといった競合分析のための有料ツールも多数リリースされています。
お金のかからない手法だと、Googleキーワードプランナーで「ウェブサイトから開始」の検索欄にライバルサイトのURLを入力してレコメンドされるキーワードをリストアップする手法もあります。
1-4.フィルタで候補キーワードを絞り込む
1~3までの手法でキーワードの候補をリストアップするとおそらく膨大な数になります。よって、数ある候補の中からフィルタをかけてキーワードを絞り込まなければなりません。
キーワードの絞り方はさまざまな手法がありますが、検索ボリューム数が相対的に少ないキーワードや入札単価が低い(広告を出稿する価値が無いと思われている)ワードなどを削除していけば良いでしょう。
もちろん、明らかにユーザーが求めていないキーワードが混じっている場合も削除対象です。
関連・サジェストキーワードでロングテールキーワードを探す
一般的にビックキーワードは競合性が高くユーザーのニーズが曖昧になっていることが多いので、関連・サジェストを元にキーワードに関連したロングテールまで候補を拡張してください。
例えば、「化粧水」という言葉は検索ボリュームが多いと考えられますが、その分だけ化粧品を販売したい事業者などがアクセスを狙ってSEO対策を重点的に実施している可能性が高いので上位表示が難しいと考えられます。それよりも「化粧水 乾燥肌 30代」「化粧水 無添加」のようによりユーザーのニーズが見えやすくライバルが少なそうなキーワードを狙った方が効率は良いでしょう。
2-1.キーワード選定時に利用したい無料ツール
キーワード選定の際に使用できるツールは数多存在します。関連キーワードを調べたり、ライバルサイトを詳しく分析したりと高機能なツールは有料の製品も多いですが、無料のツールも組み合わせればさまざまな分析が可能です。「検索ボリューム・関連キーワード」「サジェスト・トレンド」「Q&Aサイト」の3つはツールを使用して調査してください。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)-検索ボリュームと関連キーワードが分かる
Ubersuggestは狙っているキーワードの検索ボリュームや関連ワードを検証する際に使用するツールです。使用方法はシンプルで検索窓にワードを入力するだけでそのキーワードに関する検索ボリュームや関連ワード、記事候補などがチェックできます。
Googleキーワードプランナーでは広告に課金しないと正確な検索ボリュームは表示されませんが、Ubersuggestなら無料でほぼキーワードプランナーに近しい検索ボリュームが表示されます。
goodkeyword(グッドキーワード)-楽天サジェストやGoogleトレンドが確認できる
goodkeywordはサジェストとGoogleトレンドが確認できます。チェックしたいキーワードと検索エンジンを指定すれば、エンジンごとのサジェストが表示されます。
また、検索結果にはGoogleトレンドの結果も表示されます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは昔( 旧:関連キーワードツール( 仮名・β版 ))と呼ばれていたツールでGoogleサジェストとQ&Aサイトの関連記事、Googleトレンドの結果などが表示されます。
goodkeywordと同じような用途で使用しますが、Google以外のサジェストを知りたいならgoodkeyword、Q&Aサイトの検索結果が知りたいならラッコキーワードの方が良いでしょう。
2-2.キーワードをグルーピングする
狙うワードに関連、サジェストまで組み合わせるとクエリの数は膨大になりますが、ユーザーの検索意図を想定することによりグルーピングできます。
例えばGoogleの「4 New Moments Every Marketer Should Know(すべてのマーケターが知るべき4つの瞬間)」では検索意図は「Know」「Go」「Do」「Buy」の4つに分類できるとしています。
他にも「インフォメーショナル」「トランザクショナル」「ナビゲーショナル」に分類するパターンもあります。
いずれにしても検索意図ごとにキーワードをグルーピングすることによりキーワード・コンテンツ管理が効率的に行えます。
SEOキーワードで検索上位表示されている競合サイトをリサーチ
コンテンツマーケティングでは作成した記事が1位になるとと2位以下になるのでは成果に大きな差が発生するので競合サイトと比較して検索上位表示が可能かを判断したうえでコンテンツ制作するべきです。
もちろん、順位付けのアルゴリズムは公開されていませんが、競合の記事の分量や品質をチェックしたうえで、さらに詳しくオリジナリティのある記事を作成できそうか、どのように差別化するのかを考えてください。
無料で使えるSEO競合調査ツール
競合調査の際はコンテンツの質といった主観的な点からの調査も必要ですが、被リンク数やドメインエイジ、ドメインランキング、サイテーション、ページ数、アクセス数、SNSシェア数などの定量的な指標からも競合の強さを推測できます。
もちろんGoogleが公式にどのような指標をどのような比重で評価に取りいれているのか公表はしていないのであくまでも競合調査のヒントとして、これらの数値についてツールを使用して分析してください。
参考おすすめSEO対策ツール
Moz Bar
無料で使用できるSEO競合調査ツールとして「Moz Bar」というツールがあります。Moz BarはGoogle Chromeに拡張機能の一種で任意のWebページを定量的に評価してくれます。検索上位のWebサイトをこのツールで評価して点数が低い場合は新規参入の余地があるかもしれません。
ただし、ページ数が多いと評価が高めに出やすい傾向があるので特にアメブロのようなドメインは高く評価される傾向があるので、割り引いて考えなければなりません。
ちなみに被リンク数のチェックも行えます。
キーワード選定後はキーワードツリーを作成-内部リンクの設計に取り組む
SEOの観点からはキーワードを抑えるだけではなく、キーワードを反映した各コンテンツが関連性に合わせて内部リンクで結合されている必要があります。
よって、キーワードが整理できたらワードごとの関連性をマインドマップやキーワードツリーを作成して可視化、内部リンクの設計もしなければなりません。
キーワード選定のコツ-プロでも時間がかかる地道な作業の考え方-
前提としてキーワードの選定作業はSEO対策に慣れたプロでも時間がかかる地道な作業となります。よって、SEO対策において王道に勝る近道はないのですが、いくつかのテクニックと経験によって、時間を短縮することは可能です。
複合キーワードで上位表示を狙うことを目指す
単一のビックキーワードではなく、複合キーワードで上位表示を狙った方が効果は出やすく、対策も立てやすいです。
例えば、「中小企業診断士」というキーワードだけでは漠然としていますが、「中小企業診断士 年収」「中小企業診断士 年収 独立」といったように複合キーワードが増えるほどユーザーのニーズは明確になります。
複合キーワードを狙うことによってユーザーの検索需要と購買心理が読みやすくなるのでビックキーワードよりも効率的にニーズに合ったコンテンツを提供できます。
キーワードをずらす(言い換えや類義語、口語)ことでアイデアを出す
競合が激しいキーワードを狙う場合は、そのキーワードの類義語や口語などを考えて少しキーワードをずらすことも有効です。例えば、工事現場で動いている油圧ショベルは現場では「ユンボ」と言われることが多いので、「油圧ショベル」が難しいキーワードならば「ユンボ」で狙ってみることも考えられます。
他にも検索しているユーザーのニーズを細かく分析したり専門知識を得たりすることによってさまざまなキーワードの「ずらし」が可能となります。
「離婚 慰謝料」というキーワードをずらす場合、Yahoo!知恵袋の質問者が使っている単語をヒントにアイデアを広げることができます。
検索結果画面をヒントにキーワード選定する
Googleはユーザーの検索意図と合致するように検索結果ページを作成しています。よって、検索結果ページをチェックすることにより、Googleがユーザーはどのような意図で検索していると考えているかを予想できます。
例えば、バーティカル検索に表示される順番や、動画や画像の差し込み、スペニット、LSIキーワード(検索結果画面下部)などからユーザーが何を知りたいのかを予測できます。
カスタマージャーニーを考えながらCVしやすいキーワードを見極める
コンテンツマーケティングを通じてなんらかの商品販売やメールマガジンの登録などコンバージョンがある場合はカスタマージャーニーを意識してください。
例えば、「【化粧品の品名】 最安値」で検索しているユーザーはもう買いたい商品が決まっており、その商品を販売していなければコンバージョンさせるのが困難だと考えられます。
一方で「ニキビ 治し方」で検索しているユーザーには購買に至るまでには時間が必要でも、病院を紹介するのも、おすすめのお薬品を販売するのも、あるいはスキンケアに関するメルマガに登録させるのでもさまざまなコンバージョンが設定できます。
狙っているキーワードで検索するユーザーはカスタマージャーニーのどの位置にいて、どうアプローチすれば良いのかを見極めたうえでマーケティングをしましょう。
競合が激しいキーワードではSEO対策しない
ロングテールキーワードを狙ったSEO対策では基本的に1位を狙う必要があります。検索結果の上位1位と2位ではクリック率は2倍以上違い、1位と10位では15倍以上クリック率に差があると言われています。(GOOGLE ORGANIC CTR HISTORY | Advanced WEB RANKING)
ロングテールキーワードは上位表示を狙いやすい反面、検索ボリュームは少なくなります。よって少ない検索ボリュームから確実にアクセスを獲得するために1位を目指し、競合が激しいキーワードは避けた方が無難です。
小規模サイトほどキーワード選定に資源を投下すべき
サイト内のページ数が1000を超えたり、権威あるサイトからの被リンクを獲得できない限り、無闇やたらに行ったキーワード選定による記事制作は、検索エンジンからの評価を分散させることになります。
大手企業にとって市場が小さいロングテールキーワードでの上位表示がサイト運営の成功に繋がります。
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