「オウンドメディアを立ち上げたいけど何をすればいいかがわからない」とお悩みの方。初めてオウンドメディアを立ち上げる際は、Webで検索しても情報量が多くて結局どこから手を付けていいのか判断できませんよね。少しでも精度が高いかつ、スピーディーにオウンドメディアのサイト設計を行うために「成功するオウンドメディアのサイト設計10ステップ」をまとめました。
目次
成功するオウンドメディアのサイト設計10ステップ
オウンドメディアで成果を出すならまずは目的を明確にする
オウンドメディアの運営を始めるには、まずは目的となるKGIを決めましょう。KGIとは、簡単に説明すると最終的な目的です。オウンドメディアのKGIが決まっていない場合、効果的な成果を生むことができません。なぜなら、自社の製品における購入者を増やすのか、資料の請求を増やすのか、など運用する目的によってメディアに掲載する内容や方向性が全く違うものになるからです。
そのため、メディアを運用することでどんなKGIを考える必要があります。さらに、KGIを決めることでKPIを作ることができます。KPIとは、最終的な目的(KGI)を達成するためにするべき業務のことです。KGIを達成するためにいくつかのKPIを設定することで、目的を達成しやすくなります。
例えば、KGIを「オウンドメディアの売上を20%上げる」と設定した場合。KGIを達成するためにはKPIは
- 検索での流入を15%上げる
- 1ヵ月のCVを5件増やす
- 商品1件あたりの単価を見直す
- 新規ユーザーを5%増やす
などを設定することができます。
つまり、オウンドメディアのKGIを決めることで、達成までに必要な作業を洗い出して効率的に業務をすることができます。オウンドメディアのKGI・KPIが決まったら次に必要なのは、どんな製品をオウンドメディアで発信していくかを決めることです。
検索上位を取りやすくするにはSEOキーワードを決める
検索上位を取るには、Googleの評価を上げる必要があります。どれだけ記事を書いても検索されて上位に表示しなければ流入は増えません。Googleから高い評価を得るためには、オウンドメディアのテーマを定めつつ載せる記事の内容を統一しましょう。その結果、専門性の高いサイトであるという評価を得ることができ、検索順位を上げるために必要なドメインパワーを高めることができます。
オウンドメディアでどんな商品を紹介するのか決まっている場合、見込み客はどんなキーワードで検索して自社の商品をみつけるのかを考える必要がありますね。つまり、SEOキーワードを設定しなければいけません。SEOキーワードを決めることで、ユーザーが求めている情報が明確になります。
例えば、ダイエットサプリを販売するオウンドメディアの場合。ダイエットサプリを求めている人は、痩せようと考えていることはわかりますよね。実際にダイエットサプリを検索するユーザーはどんな情報を求めているのか分析してみましょう。そこでおすすめなのが「関連キーワード取得ツール」です。関連キーワード取得ツールに「ダイエットサプリ」と入力すると
といった結果がでます。この結果は、検索ユーザーがどんなキーワードで検索しているのかを表示しています。つまり、「ダイエットサプリ+〇〇」の部分が表示されているわけです。〇〇の部分には
- ランキング
- 人気
- 効果
などが入り、ダイエットサプリにおける詳しい情報を探していることになります。
SEOキーワードが明確になることでコンテンツの方向性が決まります。また自然とターゲットが決まるので、Googleの評価を高めて検索上位を目指すことが可能です。
コンテンツにおけるマップをつくる
SEOキーワードとターゲットが決まったら、記事のレイアウトとなるコンテンツマップを作りましょう。コンテンツマップを作ることで、オウンドメディアからどのページにどんな内容をまとめるかを見える化できます。
例えば、先ほどの例と同じくダイエットサプリの購入を訴求する場合。ユーザーは「ダイエットサプリ,ランキング」で検索し、自社のオウンドメディアを見つけました。この時、ユーザーは自社商品の詳しい情報は知りません。そのため、何気なくランキング1位の商品詳細を見ます。ユーザーは詳細を読んだ結果、自分が求めている商品だと感じて購入しました。
ではここで、ユーザーの行動をおさらいしてみましょう。ユーザーは
- 検索からオウンドメディアにアクセス
- ランキングから詳細ページに移動
- 詳細ページから商品を購入
しているので、オウンドメディアの記事を2回見ていることになります。
つまり、オウンドメディア内の行動を導くサイトの設計が必要で、設計を可視化したものがコンテンツマップです。コンテンツマップを作ることで、対象のユーザーをどのページからどのページに移動させて商品を購入してもらうかまでの道をスムーズ作ることができます。
ワイヤーフレームを決める
オウンドメディア内の流れが決まったら、次はサイトのワイヤーフレームを作りましょう。ワイヤーフレームとは、「サイト内のどこに何を置くか」を決めることです。
例えば、サイトのヘッダーにどんな情報を載せるのか、サイドバーを配置するのかなどを決めることになります。ワイヤーフレームを決めることで、オウンドメディアの大枠を決めることができます。また、ワイヤーフレームを決めるにあたり、注意する4つのポイントを以下でご紹介します。
4-1.サイトヘッダーには印象に残りやすいロゴを配置
サイトヘッターに、ユーザーの印象に残りやすいロゴを配置することで、オウンドメディアに再訪問してもらいやすくなります。オウンドメディアを訪れたユーザーが一番最初に目にするのはサイトロゴや運営会社の名前です。印象に残りやすいデザインやロゴを置くことで、読者の関心を引き再訪問しやすくします。
4-2.スマートフォンでのレイアウトを考える
近年、Webのページをスマートフォンでみるユーザーが増えてきました。実はスマートフォンとPCでは、サイトのレイアウトが変わります。そのため、PCでは見やすくてもスマートフォンでは見にくいページもあります。読みにくいページは、どうしても読み進める気が失せてしまい離脱されてしまう原因になります。そのため、スマートフォンからみるレイアウトを設定する必要があります。
(参考:モバイルサイトの設計の指針|Google)
4-3.Webデザインや配色を意識する
オウンドメディアのデザインは、配色はきれいなだけでは効果がありません。訴求する商品がイメージできる配色が必要です。そこで意識するのが「美的情緒的効果」と「機能的効果の」です。
美的情緒的効果とは、人の心理や感情に訴えかける効果です。色によっては「楽しい」「明るい」「怖い」など、ユーザーの心理にさまざまな影響を与えます。美的情緒的効果を意識することで、ユーザーの心理をサイトで操りやすくします。
機能的効果とは、色に機能を持たせてることです。例えば、男性トイレは「青」女性トイレは「赤」など、色そのものに機能を持たせることが可能です。
4-4.記事の下にはCTAを挿入する
CTAとは、ユーザーの行動を促すページ要素のことです。例えば、
- 会員登録ページへのリンク
- SNSシェアボタン
- 資料ダウンロード用バナー
などです。CTAを記事の下に配置することで、記事を読み終えたユーザーに別のページを読ませたり商品の購入を促すことが可能です。
利用するCMSを選択する
オウンドメディアの大枠を決めたら、次は利用するCMSを選びましょう。CMSとは、Webサイトを運営するために、HTMLやCSSの書き換えなど時間のかかる作業をしなくても、管理画面を通して登録や更新ができるシステムです。
CMSにはたくさんの種類がありますが、WordPress(ワードプレス)が有名です。CMSは一度決めてしまうと、別のものに移行するのに時間がかかってしまいます。また運用時にトラブルが発生した際に、対処方法を探す必要があります。WordPressの場合、情報はインターネット上にたくさんあるので、困った時に情報を集めやすいので安心して運用することが可能です。
サーバーを選ぶ
オウンドメディアを運営するには、CMSと同じタイミングでサーバーを選ぶ必要があります。サーバーの選び方を間違ってしまうと、運用を始めてからページの表示が遅かったり、管理する画面が使いにくかったりします。特に注意したいのが転送量です。転送量は、アクセスが集中して急激に上がると追加で料金が発生することがあります。また、同時にアクセスがあったときに制限を設けているサーバーもあります。
サーバーによっては転送量や同時アクセス数を公表していないところもあるので、始めて利用する方には判断しにくいのが現状です。そこでおすすめなのが「さくらインターネット」と「エックスサーバー」「wpXサーバー」です。利用者が多いこともありオウンドメディアを運営するにあたり代表的なサーバーです。
解析ツールを導入する
資料請求までのコンバージョンを高めるために、Googleアナリティクスというアクセス解析ツールを使えば現段階のKPI指標を数値化できます。Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料で使えるアクセス解析ツールです。オウンドメディアの運用に必要な情報は、
- PV
- 直帰率
- 回遊率
- 離脱率
- コンバージョン
- 他サイトへの送客数
- ランディングページ
- Google検索結果の表示数
- Google検索結果の平均掲載順位
などたくさんあります。Googleアナリティクスを導入することで、必要な情報をすべて確認することが可能です。オウンドメディアの運営は、解析ツールでネットの流行りをチェックしながら、サイトの方向性を調節しつつ最適なコンテンツを作る必要があります。
SNSアカウントを作成する
オウンドメディアを運営する場合、SNSアカウントを作成することでコンテンツを拡散することができます。SNSアカウントとして利用できるのは、
- LINE
などがあげられます。
例えば、オウンドメディアのコンテンツをTwitterで拡散した場合、フォロワーのAさんは、コンテンツの内容が自分にとって有益だったため、リツイートします。その結果、AさんのフォロワーであるBさんは自社のオウンドメディアを知り、どんな商品を取り扱っているのかを探し始めます。つまり、拡散されることでオウンドメディアを知ってもらうチャンスを増やすことが可能です。
他にも、LINE@やInstagramの画像投稿など、商品によって使い分ける必要があります。まずは商品の効果を実感させやすいものを洗い出してから、運用するSNSアカウントの開設をするのがおすすめです。
エディトリアルカレンダーを作成する
エディトリアルカレンダーとは、出版社が予定の管理に使うツールです。コンテンツ内容や公開する予定日を管理したりタグや執筆者などをカレンダーによって計画した通りに運営を進めることができます。
オウンドメディアのサイトができたとはいえ、スケジュールを組まなければサイトの更新が遅れたり止まったりしてしまいます。オウンドメディアを更新していく計画をカレンダーに落とし込むことで、記事作成の進捗や作成に必要なコンテンツを把握することができます。また、作成したカレンダーをメンバーと共有することで、自社全体で進捗を把握したり管理することが可能です。
コンテンツのフォーマットを決める
実際にコンテンツとなる記事を作る必要があります。多くのメディアでは複数人でコンテンツ制作に取り掛かるケースが多いです。
そこで問題になるのが、作成者によって書き方や表現方法が異なり、オウンドメディア自体に統一感がなくなってしまうこと。統一感がなくなってしまうと、ユーザーにとって違和感になり「何か怪しいサイトだな…。」と思われてしまう可能性があります。
そのため、記事を作成するにあたり
- タイトルの付け方
- 口調・キーワード・ターゲットを設定
- 見出し・段落・文章の長さを設定
などを決めておくことで、バラつきを抑えることが可能です。
基本を抑えて正しいオウンドメディアの運営を
今回の記事では、オウンドメディアの運営を始める手順について説明しました。オウンドメディアは、始めるのに時間がかかるイメージを持たれる方が多いです。しかし、実際には手順を1つずつ進めるのではなく、同時進行することが可能です。まずは、オウンドメディアを運営する目的を決めるところから始めることをおすすめします。
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