Google AdWordsの広告費の相場|広告の種類別に解説

Google AdWordsにおいて「マンション,査定」のキーワードで掲載する場合、ページ上部に掲載された広告の入札単価は1クリック9955円(2019年5月6日時点)ですが、「マンション,アパート,検索」のキーワードで広告出稿する場合、1クリック75円です。

このように、コンバージョン後の想定利益額によって大きく広告費の相場は変わります。

インターネット広告の「Google AdWords」は、Google社が提供するクリック課金型のインターネット広告の名称です。Google AdWords自体は、無料で登録することができ、利用を開始することが可能です。

広告からWebサイトにアクセスがあったときに初めて広告費が発生する仕組みで、少額からでも簡単に利用できることが魅力のインターネット広告です。

広告にかける予算は、広告主側で自由に設定することができるため、広告掲載の目的に応じて、費用を調整することが可能です。毎月数百万円単位の費用をかける企業もあれば、数万円、数千円で運用する企業もあります。

Google AdWordsは、広告掲載の自由度が高い分、費用対効果を考えたうえで、予算計画をたてなければいけません。Google AdWordsで掲載することができるインターネット広告の種類とそれぞれの広告費の相場をおさえてから、自社の目的に合った広告の種類と費用で運用する方法を考えていきましょう。

Google AdWordsの広告費の相場

Google AdWordsにおいて「マンション,査定」のキーワードで掲載する場合、ページ上部に掲載された広告の入札単価は1クリック9955円(2019年5月6日時点)ですが、「マンション,アパート,検索」のキーワードで広告出稿する場合、1クリック75円です。

このように、コンバージョン後の想定利益額によって大きく広告費の相場は変わります。

キーワード広告費用

「マンション,査定」などのキーワードにおいてページ上部に掲載された広告の入札単価(2019年5月6日時点)

「マンション,アパート,検索」入札価格

「マンション,アパート,検索」などのキーワードにおいてページ上部に掲載された広告の入札単価(2019年5月6日時点)

検索広告の広告費は指定したキーワードの「クリック単価」によって決まります。

クリック単価は、キーワードによって固定されているわけではなく、随時変動します。指定したキーワードの検索結果画面にある広告枠への入札する形になるので、高額な入札があればあるほど単価は上昇します。

クリック単価はシーズンや検索需要により、常に変化しています。例えば、母の日だと、女性向けのプレゼント系キーワードの費用が高くなります。

キーワードによって費用が変わる「検索広告(リスティング広告)」

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Google AdWords 検索広告
Googleの検索広告(リスティング広告)は、Googleをはじめとする検索エンジンを利用し、ユーザーがキーワードを検索した際に、検索結果の画面上部にそのキーワードに関連した広告が表示されるサービスです。特定のキーワードを検索しているということは、そのキーワードに関する情報を積極的に収集しようとしていることの表れです。そのユーザーの画面上にキーワードとの関連性の高い広告を表示させることで、Webサイトへの訪問を促進することができます。

参考今さら聞けないリスティング広告のメリット・デメリット

参考リスティング広告を効果的に行う7つのコツ

費用の算出方法

検索広告の広告費は指定したキーワードの「クリック単価」によって決まります。クリック単価は、キーワードによって固定されているわけではなく、随時変動します。指定したキーワードの検索結果画面にある広告枠への入札する形になるので、高額な入札があればあるほど単価は上昇します。そのため、検索される回数が多い(検索ボリュームが大きい)キーワードはクリック単価が高額になることが多い傾向にあります。

広告主としてはより多くのユーザーに広告を見てもらいたいので、検索回数の多いキーワードに広告を掲載したいと考えるのは当然のことですね。広告を掲載したいライバルが多いキーワードほど、クリック単価も高くなり、その広告枠を巡って、し烈な争いが起こるということになります。

費用の相場

検索数の多いビッグワードと呼ばれるキーワードの場合、数百円~数千円/1クリックの費用が発生します。検索数の少ないスモールワードや、複数の語句を組み合わせたロングテールワードの場合、10円~200円/1クリック程度になります。クリック単価は、入札のタイミングや、広告ランク、自社の品質スコアによって変動するため、このキーワードでいくら、という表現がしづらいところです。Google AdWordsに付随するキーワードプランナーというツールを使用すると、その時点でのクリック単価の見積もりを算出してくれるので、参考にしてください。

インターネット広告にかけることができる費用が1ヶ月で1万円程度の場合、1回のクリックで数千円もするビッグワードを設定してしまうと、広告の掲載期間が1日と持たないという事態に陥ることがあります。少ない費用で中長期的に広告を掲載したい場合には、運営するWEBサイトに関連するキーワードのなかでも、検索ボリュームがそれほど大きくないものを選んだ方がいいでしょう。

掲載媒体やターゲットによって金額が変わる「ディスプレイ広告(GDN)」

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Google AdWords ディスプレイ広告
Googleのディスプレイ広告(GDN)は、たくさんのWEBサイトやアプリ、ニュースページのほか、Googleが提供しているサービスやGoogleのディスプレイネットワークに、テキスト広告やバナー広告を掲載することができるサービスです。広告の掲載箇所やターゲットを詳細に設定することができるので、条件がマッチすれば、検索広告では掘り起こすことができない潜在層をみつけることにつながります。

Googleのディスプレイ広告が掲載される媒体例

  • 200万以上のWEBサイト
  • 65万以上のアプリ
  • ニュースページ
  • ブログ
  • GmailなどGoogle提供のサービス
  • YouTube

費用の算出方法

設定したセグメントやキーワードなどの内容による「クリック単価」で決まります。検索広告同様、広告枠に対する入札制のため、クリック単価は随時変動しますが、掲載箇所の選択肢が多く、詳細なセグメントの設定ができるので、検索広告よりは、クリック単価は低く抑えることができる傾向にあります。

費用の相場

検索数の多いキーワードや、人気の媒体などに限定する場合、数百円/1クリックになることもありますが、入札単価をいくらに設定していいか分からないときには、デフォルトの100円からスタートしてみることが推奨されています。そのため、100円/1クリックがひとつの目安となる数字といえます。

検索する意欲があるユーザーの画面に表示されるわけではないので、表示回数に対してクリックされる可能性は低く、またクリックされても、閲覧後の購入や問い合わせにつながる可能性も低い傾向にあります。そのため、購入や問い合わせにつながる可能性の高い検索広告に比べて、クリック単価も低くなります。とにかく多くの人の目につくようにして認知度を上げたい場合には、ディスプレイ広告を有効活用することで、広く広告を掲載することができます。ただし、WEBサイトを認知してもらったうえで、その後のアクションまでを期待する場合には、確度の高いターゲットを絞り込む必要があります。掲載箇所が絞られると、広く認知度を上げることが難しくなり、広告の掲載回数が減るので、クリック数も減少する可能性があるので、注意が必要です。

視聴されて初めて費用が発生する「動画広告」

video-adsGoogle AdWords 動画広告
Googleの「動画広告」は、YouTubeで動画の視聴や検索を行なっているユーザーの画面に動画で作られた広告を流すことができるサービスです。動画広告は、YouTubeだけでなく、Googleディスプレイネットワークを通じてWEBサイト上にも掲載することができます。

費用の算出方法

リスティング広告などで採用されている「クリック課金型」と同じような仕組みで、ユーザーが広告を自発的に視聴した場合にのみ費用が発生します。この動画広告についても、発生する費用は掲載時の入札によって決まります。動画広告が30秒経過する前にスキップされた場合には費用が発生しないので、費用が発生した時には、広告を30秒以上見てくれるほど高い関心を持ってくれた人がいたといえます。

費用の相場

予算については1日単位で設定することができます。多くの企業は予算を1日1,000円に設定して、ローカルキャンペーンを開始するようです。その後、費用対効果を検討し、ターゲットや予算を調整していくといいでしょう。

ユーザー属性や興味・関心によるセグメントや、掲載するチャンネルやサイトを指定することもできるので、ディスプレイ広告同様、ターゲットを絞ることが可能です。動画の方が自社の魅力を伝えられると考える場合には、テキストやバナーだけでなく、動画広告も選択肢に加えてみましょう。

アプリのインストールを促進する「アプリ広告(ユニバーサルアプリキャンペーン)」


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Google AdWords ユニバーサルアプリキャンペーン
iOSアプリやAndroidアプリをGoogleのユーザーに宣伝するためのサービスです。「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」とは異なり、自分自身で広告をひとつひとつ設定する必要がありません。広告で使用する数行の広告文、入札単価と予算、対象の言語と地域を設定するだけで、あとは自動的に広告を掲載してくれます。アプリのインストール促進に特化したインターネット広告です。

アプリ広告が掲載される媒体例

  • Google検索画面
  • GooglePlay
  • 検索パートナーサイト
  • YouTube
  • Googleディスプレイ ネットワーク

費用の算出方法

アプリがインストールされた際の「インストール単価」によって決まります。アプリ広告にかける予算を設定すると、掲載するターゲットや入札単価も自動的に調整されるので、広告主側での調整は必要ありません。

費用の相場

詳細な設定が不要なので、アプリのインストールを促進するためにかけることのできる予算の範囲で運用してください。

さて、今回は、Google AdWordsで掲載することができるインターネット広告の種類とそれぞれの広告費の相場についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

Google AdWordsで掲載できる広告は、基本的にはすべて成果報酬型です。基本料金などの初期費用をかけることなく、広告を掲載することができ、クリックや動画の視聴、アプリのインストールなどの成果があって初めて広告費が発生します。固定費がかからないので、予算の金額を問わず運用することができる魅力的なサービスではありますが、一方で、さまざまな設定ができることによって、運用方法を誤ると、ただの広告費の無駄遣いに終わってしまう可能性も秘めています。

広告を掲載することの目的を明確にして、その目的を達成することに適したインターネット広告を選んで掲載しましょう。

目的と予算に合ったインターネット広告の運用を

  • 「検索広告」は予算に見合ったクリック単価のキーワードを探す
  • キーワード選びには、「キーワードプランナー」を有効活用
  • 「ディスプレイ広告」はテスト掲載をしながら、ターゲットを絞っていく
  • クリック単価が低くても、ミスマッチによるクリックは広告費の無駄遣い
  • 動画コンテンツの方が魅力を伝えられる場合には、動画広告も選択肢
  • アプリのインストール促進はGoogle AdWordsに予算を預けるつもりで

Google Adwordsは、さまざまな条件で広告を掲載できる一方で、企業がインターネット広告にかけることができる費用には限りがあります。限りある広告費を有効に使うためにも、より質のいいユーザーを獲得を目指した運用をしていきましょう。

参考結局どれが一番オススメなの?インターネット広告の種類総集編

 

               

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