カスタマージャーニーに合わせたSEOキーワード対策を行うことで、潜在顧客教育や、SEOキーワード選定でWebマーケティングの効果が最適化されます。
顧客になりうるターゲットユーザーは、購買心理の変化に応じて異なる検索キーワードで情報をリサーチします。
目次
カスタマージャーニーで変化するSEOキーワード
サイト全体でSEO施策を設計する際にはまず、ユーザーの状況を段階ごとに見える化したカスタマージャーニーマップを作成しましょう。
カスタマージャーニーマップをを作成した後に、各購買ステップごとの状況に合ったキーワードの設定を行います。
ユーザーの検索キーワードには一定の傾向があります。ユーザーが現在置かれている状況に合ったキーワードを適切なページに対して設計する事で、ユーザーが欲しいと思っている情報を適切なタイミングで伝える事ができます。
そのため、サイト設計やLPO、認知段階にアプローチするWebマーケティングアプローチ(ページ設計)、リードナーチャリングを意識して設計する事により、SEO施策の強化だけではなく、サイト全体におけるユーザーへのアプローチの精度が上がります。
SEOを考慮したカスタマージャーニーマップ作成方法
ユーザーのペルソナを作成
ペルソナとは、サイトを訪れる理想的なユーザーをイメージして作られる像です。
全ての条件が揃っている、実際のユーザーを探す事は大変難しいです。そのため、既存ユーザーの情報やユーザーインタビューの結果、市場調査や分析データなどの実在する複数の情報を参考にしながら、理想のユーザー像をペルソナとして作成します。
本記事では「SEO対策で集まったアクセス数をコンバージョンさせたいユーザー」というペルソナでカスタマージャーニーマップの作成を行います。
最終的なゴールを設定
カスタマージャーニーマップの段階が進んだ後に、どの行動に至った時に最終的なゴールとするかという定義を行います。サイト流入なのか、資料請求か、会員登録か、実際の購入に至ったのかなど、どの段階まで含めるかによって集める情報や検討する施策が大きく変化するためです。
今回はお店の予約完了をゴールとして設定します。
適用するフレームを設定
カスタマージャーニーマップを作成する際には、どのようなフレームに落とし込むかの選定が必要です。Webマーケティングでよく使われるフレームワークにはAISASやAIDMAがあります。
AISASやAIDMA理論に関する情報は「マーケティングファネルとは購買心理プロセスを漏斗に例えたモデル」をご参考ください。
今回はSEOキーワードの視点で考えるため、ユーザー検索行動「Do-Know-Go」をフレームとして適用します。
SEO対策を活用したカスタマージャーニーマップの作成
SEO対策でコンバージョン件数を増やしたい担当者というペルソナ像に合わせて「Know-Do-Go」の段階で設定し、カスタマージャーニーマップを作成します。
ユーザー検索行動「Do-Know-Go」とは
Googleの品質ガイドラインにおいて、ユーザーの検索意図には大きく分けて「Do-Know-Go」の3つの段階があると記載されています。(参考:検索意図の種類)
DO(トランザクショナル)クエリ
取引型(Transactinal)クエリとは、ユーザーが実際に行動に移すために検索されているキーワードなので「Doクエリ」と呼ばれます。
Know(インフォメーショナル)クエリ
情報型(Informational)クエリとは、何かを知るためや疑問を解決するための情報を得るために検索をするキーワードなので「Knowクエリ」と呼ばれます。
Go(ナビゲーショナル)クエリ
案内型(Navigational)クエリとは、特定のサイトやページに行くために検索するキーワードキーワードなので「Goクエリ」と呼ばれます。
それぞれの段階に合った検索キーワードを作成しよう
それぞれの段階の時に、女性がどんな状況かを理解した上で、女性の希望が叶えられそうなキーワードを、各段階ごとに作成しましょう。
Know(インフォメーショナル)クエリ
キーワード | カスタマージャーニーマップ,作り方 |
行動 | SEO対策でCVRを高めるために カスタマージャーニーマップの 作成が必要だと知り、 作り方を知りたい |
思考・感情 | 簡単に精度の高い カスタマージャーニーマップを 作りたいと思っている |
着地ページ | カスタマージャーニーマップの 作り方が解説されたページ |
DO(トランザクショナル)クエリ
キーワード | カスタマージャーニーマップ,ツール |
行動 | カスタマージャーニーマップを 作るためのオススメツールを 知りたい |
思考・感情 | カスタマージャーニーマップは 顧客ターゲットによって違い、 図を簡単に書き込み、社内で 共有できるツールの必要性を 感じている |
着地ページ | カスタマージャーニーマップの オススメツールを紹介している 比較紹介ページ |
Go(ナビゲーショナル)クエリ
キーワード | UX Recipe |
行動 | 「UX Recipe(β版)」という カスタマージャーニーマップ 作成ツール申し込みページを 探している |
思考・感情 | 今すぐ試しに使いたいので、 トライアルに申し込みしたい |
着地ページ | UX Recipe(β版)アカウント作成ページ |
作成したキーワードに対する着地ページを設計
各段階ごとにキーワードを設置した後は、そのキーワードを経由してサイト内のどのページに着地してもらうかを設計します。着地するページの選定は、各段階に置いてユーザーが欲しいと考えている情報を提供できるページを考え、選定します。
コンテンツリリース後に実際の流入キーワードを確認
実際にユーザーがどのようにしてサイトに流入しているかをアクセス解析で確認しましょう。施策対象のページに対して自然検索(オーガニック:Organic)経由でどのようなキーワードを経由して流入しているかを確認します。
設計したSEO施策の流入状況確認
設計したキーワードで設計したページに着地している場合は、SEO施策が適切に行われ、正しい結果として出ています。この場合は
- さらにSEO施策を強化し、流入を増やすことができるか
- テーマに合ったキーワードをさらに増やすことができるか
- 設計したキーワードとの掛け合わせキーワードを増やすことができるか
など、さらに流入を増やすためのSEO施策を考えていくことができます。
SEO施策設計外のキーワード流入状況
SEO施策として設計していたキーワード以外で、対象のページに流入しているキーワードの確認を行い、下記の2種類に分類します。
- ページ内容に合っているキーワード
- 他のページの方が合っているキーワード
1.ページ内容に合っているキーワードの場合
月間検索数を確認した上で現在のページに着地する事が良いかどうかを判断します。月間検索数が多いキーワードで流入している場合
- 現状維持し、設計したキーワードと両方の流入を見込んでいく
- ページ内にキーワードに合ったコンテンツを新しく追加する
- 別途、新しいページを作成してコンテンツを増やす
上記3つのどれが良いかを、各キーワードごとに判断していきます。
あらかじめ設計しているキーワードよりも適切なキーワードがあった場合は、カスタマージャーニーマップ内のキーワードの差し替えを行います。
2.他のコンテンツの方が合っているキーワードの場合
正しいページが認識されるように、対象のページに着地するようにSEO施策を強化します。
このようにして、ユーザーの段階に合った適切なキーワードを、適切な情報を持つページに誘導できるように調整します。
カスタマージャーニーマップでキーワード選定の精度が高まる
サイトを訪れるユーザーのペルソナを作成し、どのような段階を経てコンバージョンするかの流れを作成する事で、よりキーワード選定の精度が高まります。
SEO施策の設計もユーザーの段階に合わせた細かい設計を行う事で、ユーザーが欲しいと考えている情報を的確に提供する事に繋がります。
詳細な設計を行えるようになると、SEOキーワード選定の精度が上がる以外にも、LPO(キーワード広告)の精度が格段に上がるメリットがあります。
カスタマージャーニーを踏まえたSEO施策の設計は一度きりではなく、日々PDCAを回して精度を上げていく事が重要です。
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