直帰率とは-ユーザーの評価として目安にすべき数値-

直帰率とは、全セッション数のうち、1セッションあたりに1ページを閲覧し、離脱したユーザーの割合です(直帰数/全セッション数)。直帰率の低さはユーザーの満足度の高さに関係します。ユーザーが着地ページで満足し、サイト内における他のページを見たい場合、直帰数としてカウントされません。

直帰率イメージ図

直帰率イメージ図

直帰率とは

Googleによれば直帰率とは、「サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッション」の事を指します。つまり、何らかの手段で自社のWebサイトにたどり着いたものの、1ページだけ閲覧してみるのを辞めてしまったユーザーの割合のことを指します。

直帰率とは

直帰率とは

一般的には直帰率はユーザーの満足度の指標となります。Webサイトに満足しているユーザーほどサイト内を回遊する傾向があるので、離脱率は低くなります。逆に、辿りついたユーザーが「サイトが使いにくい」、「必要な情報が無い」と判断すると離脱率は高くなる傾向があります。

Googleアナリティクスを使えば簡単に直帰率を知ることができます。

直帰率と離脱率の違い

直帰率と似た言葉として「離脱率」という言葉が存在します。離脱率とは同じくGoogleによれば、「個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合」のことを指します。

ユーザーはWebサイトからいずれ離脱するので、サイト内の全Webページの離脱率の合計は理論上100%となるはずです。よって、離脱率を持ってしてユーザーがWebサイトに満足しているか否かを推測することはできません。

離脱率とは

離脱率とは

言葉尻は似ていても両者は大きく異なるので注意してください。

直帰率の目安

もちろん、直帰率は低いに越したことはありませんが、ゼロにするのはほぼ不可能です。Webサイトの性質毎の目安となる直帰率があります。

当サイト(2019年3月16~4月15日)

当サイト(2019年3月16~4月15日)

BtoB系メディアサイト

BtoB系メディアサイト

上記は弊社が管理しているWebサイトのうち2サイトから抽出した直帰率ですが、弊社サイトが約40%、BtoB系メディアサイトが80%ということで直帰率が大きく異なることが分かります。このように直帰率はWebサイトの種類やユーザーが入り口にしたWebページによっても異なります。

Webサイトの種類毎の直帰率の目安は以下のとおりになります。

  • コーポレートサイト:30%~60%
  • ECサイト:20%~50%
  • ブログ:40%~80%
  • ランディングページ:70%~100%

もちろん、どうやってWebサイトに訪問したかによって異なります。

たとえば通販サイトの場合、リピーターが指名検索でWebサイトのTOPページから流入すると離脱率は低くなりますし、反対に他にユーザーが回遊しないランディングページに広告経由でやってくると、離脱率は極めて高くなります。

直帰率の確認方法

直帰率はWebサイトの種類やユーザーの流入経路によって異なります。たとえば直帰率60%という数値が高いのか低いのかを一概に判断することはできません。直帰率を確認するときは、「推移」と「ページ毎」という2種類の観点から調査した方が良いでしょう。

推移で考える直帰率

まず、直帰率を考える際に重要なのが、数値の推移です。普段の直帰率と比較して極端に直帰率が増減している場合は注意してください。減るのならば良いのですが、増えている場合は

  • 追加したWebページが全体の回遊性を悪くしている
  • サーバーが重くなったりしてユーザーの満足度が下がっている

などの原因が考えられます。ただし、ある程度ボリューム大きいWebサイトにおいて極端に直帰率が増加するケースは稀なので、あまり全体の推移を見ても有意義なデータは得られないでしょう。

ページ毎で考える直帰率

ページ毎に直帰率は異なるので、直帰率は全体ではなく、ページ毎で調査をした方が良いでしょう。特に、直帰率が高くなっているページは要注意です。

大抵の場合、直帰率が高いページは「その後見るべきページへの誘導がきちんと行われていない」ことに原因があります。また、流入するユーザーの検索ワードに対して、ユーザーを満足させる情報が入っていない可能性もあります。

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使って他のページと比較して直帰率が高くなっている場合は次で説明するように原因を考えて対策を行ってください。

直帰率と平均滞在時間の関係

直帰率は低い方が良いのですが、Webサイトによっては直帰率が高くなるタイプのWebサイトがあります。

たとえば、定期更新しているブログサイトなどでリピーターが多い場合、定期的に見ているリピーターは過去の記事を遡ることはほとんどしません。

リピーターの多いWebサイトの場合は、必ずしも「直帰率が高い=不満足」とは言えません。リピーターが多いタイプのメディアでユーザーの満足度を測るためには平均滞在時間をチェックします。

正確に言えば、直帰したユーザーの滞在時間は算出できませんが、平均滞在時間が長いということは総じてユーザーがきちんとコンテンツを読んでくれていると考えられて、直帰したユーザーもコンテンツをきちんと読んでくれていると推測できます。

平均滞在時間はサイトの種類によっても異なります。サイト内のコンテンツを流し読みするのに必要な時間程度、滞在していればしっかりとコンテンツの内容を読んでくれていると判断しても良いでしょう。

直帰率が低い場合の原因と対策

直帰率が高いサイトはユーザーにとってWebサイトが不便である可能性が高いと考えられます。具体的にはWebサイトが使いにくい、次に回遊すべきページが示されていない、必要な情報が無い分かりづらいという3つの原因が考えられます。

そもそもWebサイトが使いにくい

拡大しないと見れない、タップ領域が小さい、サイト構造が分かりにくいなどの使いにくいwebサイトは離脱率を高めます。

たとえば、サイトの読み込み速度が遅くてユーザーがイライラする、スマホで見ているのに、PC用のサイトが表示されて見にくいなどのケースが考えられます。この場合は、Webサイト全体として直帰率が高い傾向があります。

対策としてはUI/UXの改善、サーバー環境の改善などが考えられます。このケースは直帰率だけではなく、サイトからの収益に大きな影響を与えている可能性が高いので早急な改善が求められます。

次に回遊すべきページが示されていない

回遊すべきページが閲覧ページ内に示されていない場合、直帰率が高まりやすくなります。もちろん、ランディングページなどの場合はむしろ回遊されると成約率に悪影響が発生する可能性が高いので、回遊すべきページを示してはいけません。

ただし、特にメディアサイトのようにアフィリエイトやGoogleアドセンスなどで収益化しているタイプのWebサイトはどれだけユーザーに記事を読ませて、1ユーザーあたりの収益を上げるのかが重要となります。

それぞれのページに対して、訪問したユーザーが気になりそうな記事のリンクを貼るなど内部リンク対策をきちんと行うことによって離脱率が改善でき、ページ/セッションも高まります。

具体的な手法については、【無料】ブログからの売上を3倍にしたコンテンツ管理ツールをご確認ください。

必要な情報が無い、分かりづらい

欲しい情報が無い、もしくは理解しにくいページは、ユーザーの直帰率を高める可能性があります。流入してくる検索キーワードから予想される検索意図に対して、きちんとコンテンツが応えられているかをチェックしてください。

また、ページ内容には求めている情報が存在するけれども、分かりづらいケースもあります。大抵の場合、ユーザーはWebサイトのファーストインプレッションで自分に必要な情報が含まれているか否かを判断し、必要ないと思えばそれ以上読み進めません。

見えやすい位置に記事の要約を表示するなどして、必要な内容がきちんと存在していることをアピールしてください。

シェアしたくなる、読み進めたくなる魅力的な記事の書き方については、バズる記事の書き方|シェアしたくなる5つの心理をご確認ください。

直帰率を下げるには適切な内部リンクが必要

直帰率が高いときの大抵のケースは、上記のケース2と3が問題になっています。特に重要だけれども、きちんとできていないパターンが多いのがケース2です。そもそも他のコンテンツのリンクを貼っていなかったり、貼っていてもユーザーの求めるコンテンツへの内部リンクが貼られていなかったりするケースが多々存在します。

特にメディアサイトのようにページビューが収益に直結しやすいWebサイトの場合は内部リンク対策を行うことによって、アクセスそのままでサイトの収益性を大きく高められる可能性もあります。

内部リンク対策が気になる方は【無料】ブログからの売上を3倍にしたコンテンツ管理ツールをご確認ください。

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