SEO対策でGoogleに上位表示させる3つの方法

SEO対策はGoogleの『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』を理解し実践することが重要です。Googleの考え方をシンプルに伝えると、ユーザーにとって有益な情報の発信し、その価値をGoogleに正しく認識させて、有益な情報を第三者に言及してもらう、この3点に集約されます。

SEO対策でGoogle上位表示させる3つのポイント

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を活用すればアルゴリズムの更新に影響されない普遍的なGoogleの検索エンジンに関する考え方が記載されています。よって、これをもとにSEO対策を試行錯誤することによって一定の成果は期待できます。

ただし、専門的な内容を多分に含むので読みこなすためには一定の知識が必要となりますし、成果を出すためにはトライ&エラーを重ねなければなりません。要約すれば、SEO対策とは「ユーザーにとって有益な情報を発信する」「Googleにサイトの価値を正しく認識させる」「被リンクを獲得できるよう工夫をする」の3つのポイントを抑えることです。

参考SEO対策とは-検索上位表示を狙う方法を紹介

ユーザーにとって有益な情報を発信する

Googleの検索順位で上位表示になるための条件

Googleの検索順位で上位表示になるための条件

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」によれば検索順位で上位表示になるためには次の条件を満たす必要があります。

興味深く有益なサイトにする

読者が求めているものを把握して提供する

ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築する

専門性と権威性を明確にする

テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する

気が散る広告を避ける

リンクを上手に使う

(引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド | Search Consoleヘルプ)

内容を包括すると、上位表示を達成するためには読者にとって有益な記事を理解しやすい形で提供する必要があることがわかります。有益であるということは読者にオリジナリティのある記事を提供すると共に、事実誤認をさせたり曖昧な中身で読者を混乱させたりしないことを指します。「ユーザーにとって有益な情報を発信する」ことについては4つの観点から説明できます。

1-1.競合と差別化できるような独自性のあるコンテンツにする

大抵の場合、狙ったキーワードに対して複数の競合コンテンツが存在します。競合コンテンツと同じような記事だとなかなか差別化できず検索エンジンから高評価を狙いにくいので、競合プラスアルファのオリジナリティを持った記事を作成しなければなりません。

オリジナリティは色々な観点から付加できます。例えばWeb制作会社であれば、その会社が生み出した成功事例を盛り込んだり、オリジナルのアクセスアップの手法などを記事の中に付加したりすることがその会社にとってのオリジナリティになるでしょう。

オリジナルの成功事例や手法が存在しない場合でも、工夫すればオリジナリティは出せます。例えば、補助金・助成金のように毎年内容が変わる記事を取り扱っている場合は、競合に先駆けていち早く情報をアップデートすることがオリジナリティになります。また、他社が制度の概要しか記載していないなら、採択率のような読者が知りたいと考えられる情報を付加することも立派なオリジナリティです。

1-2.検索するキーワードに対して最適な答えをコンテンツにする

検索キーワードとコンテンツの内容はマッチしていなければなりません。例えば、自社の有料コンテンツを紹介するページに「無料」を含むキーワードで検索したユーザーがたどり着いた場合、ユーザーの信頼を失うことになるので避けるべきでしょう。

もちろん、検索エンジンがキーワードにマッチしていると想定されるコンテンツを表示するだけなので、完全にキーワードとコンテンツをマッチングさせるのは困難ですがいくつかの対策が考えられます。

例えば、有料コンテンツを紹介するページの場合、「無料」を含むキーワードはコンテンツ内に入れない方が良いでしょう。特にタイトルのキーワードについては注意してください。

また、キーワードを削除するだけでは対応できないキーワードとコンテンツの不一致が発生している場合は、よりそのキーワード向けの記事をメディア内に増やすか、コンテンツ内にそのキーワードにマッチする最適な答えを追記するなどの対策が考えられます。

1-3.事実誤認をさせる行為や誇大広告で信頼を損なわない

事実誤認や誇大広告などユーザーを欺く行為は信頼を損なうことになります。これは後ほど記載する被リンクの獲得とも連動します。

もちろん、悪質なものは景品表示法によって取り締まられる可能性もありますが、軽度であっても読者が「騙された」と思う表現はできるだけ控えた方が良いでしょう。

例えば有名人まとめサイトなどでは、「○○さんの情報徹底分析、出身高校、恋人なども徹底公開!」のようなタイトルをつけて「出身高校や恋人について調べてみましたがわかりませんでした」のような記述で締めくくっているケースもありますが、タイトルを見て読んだ読者はおそらく騙されたと感じることでしょう。

アドセンス広告で刹那的に稼ぎたいならば読者の興味を喚起する釣りタイトルでクリック率を高めるこのような手法も良いですが、長期的にメディアに対するファンを増やしたいなら事実誤認させたり誇大広告をしたりして信頼を犠牲にしてアクセスを増やすような行為は慎むべきです。

1-4.人生や金銭に影響を与える内容は専門家による監修をつける

記事に専門家の監修をつけると権威性があがる

記事に専門家の監修をつけると権威性があがる

お金や医療、法律など人生や金銭に重大な影響を与えそうな内容については専門家の監修をつけた方が良いでしょう。

GoogleはYMYL(Your Money Your Life :お金や医療、法律など人生や金銭に重大な影響を与えそうなコンテンツ)における品質の重要性について述べており、他のテーマよりも厳格に評価していると考えられます。

これらの内容を含む記事は専門性、権威性、信頼性を持っていなければならないので専門家が監修してクオリティの高い記事を用意した方が良いでしょう。

参考SEOでauthorタグは無意味でこれからはE-A-Tが大切

Googleにサイトの価値を正しく認識させる

せっかく良質な記事であってもGoogleがそのコンテンツの存在と価値を認識しなければ検索順位には反映されません。サイトの価値を正しく認識させるためには検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドによれば次のことが必要です。

・Google がコンテンツを見つけられるようにする

・クロール対象外のページを Google に指示する

・Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする

・Google 検索結果での表示を管理する

・サイトの階層を整理する

(引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド | Search Consoleヘルプ)

2-1.Search Consoleでサイトを認識させる

GoogleにWebサイト、ページを認識させるために重要なツールがSearch Consoleです。Search ConsoleはGoogleが無料で公開しているツールでGoogleアカウントとWebサイトの管理権限さえあれば誰でも使用できます。

Search Consoleを使用すれば、システム経由でGoogleにサイトマップ(sitemap.xml)を送信することでWebサイトを認識してもらえます。また、新しいページを作成した場合はsearch consoleのURL検査機能でインデックス依頼をすることも重要です。

さらにWebサイトやページを認識させる他にも、Webサイト上で発生しているエラーの確認や、表示されている検索キーワードとクリック率など、Search ConsoleはSEO対策を実施するにあたっての重要な情報源となります。

2-2.noindexタグで検索させたくないページを除外する

情報量の少ない記事、コピペの記事などはかえって好ましくないのでできればサイト内から削除した方が良いです。しかし、通販サイトでSKU別に作成したページなど、望ましくないけれどもユーザビリティを考慮して必要なページは存在します。

ユーザビリティのために必要でも、検索エンジンにインデックスさせるのが望ましくないページについてはnoindexタグを使用して除外した方が良いです。方法は簡単で、除外したいページのheadセクションにと挿入してください。

2-3.検索結果での表示を制御する

リッチスニペットの説明

リッチスニペットの説明

検索エンジンを利用すると、結果にタイトルやWebサイトの説明文、URLだけではなく評価や価格帯、画像などが表示されるケースもあります。これらの通常の結果に加えて表示される詳細は「リッチスペニット」と呼ばれています。

検索結果にリッチスペニットを表示させたい場合は、schema.orgに則ってWebサイトをコーディングしなければなりません。

参考検索順位1位の上に表示される強調スニペットとは

2-4.サイトの階層構造を最適化する

ロボットはWebサイト内のリンクを頼りにページを見つけていきます。よって何回もクリックしなければならない階層の深いWebページはロボットに発見されない可能性もあります。3クリック以内にメディア内の全部のページに到達できることを意識してWebサイトの構想改造を最適化してください。

ちなみにURLの設定方法について検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでは、記事の情報を伝えるわかりやすいURLにすることが望ましいとしています。よって、URLはシンプルかつ内容が分かるようにキーワードを入れておいた方が無難です。ただし、GoogleのJohn MuellerはURLのキーワードが入っていることはSEOの要素としてはあまり重要ではないと説明しています。(English Google Webmaster Central office-hours hangout | YouTube)

参考サイトマップの作り方-クロール促進でSEO効果をアップ

被リンクを獲得できるよう工夫をする

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでは被リンクの重要性についても説明しています。

・ウェブサイトを宣伝する

(引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド | Search Consoleヘルプ)

被リンクとはよそのWebサイトから自社サイトに対して貼られるリンクのことを指し、被リンクの数やどのようなWebサイトから被リンクを貼られているかはSEO対策における指標の一つになります。

被リンクをゲットするためには良いコンテンツを作成するのも大切ですが、SNSやプレスリリースなども活用しなければなりません。

3-1.SNSを活用して被リンクを間接的に獲得する

SNSを利用して被リンクを得る図

SNSを利用して被リンクを得る図

自信のある記事についてはSNSを利用して情報発信をして、間接的に被リンクをゲットすれば良いでしょう。ちなみにTwitterのリツートやFacebookのシェアなどで自社メディアの記事が拡散したとしても検索エンジンには評価されません。SNSからのリンクはnofollow属性がついているので、カウントされないからです。

ただし、SNSで多くの人の目に触れることによって、自社サイトにリンクを貼る個人ブログやネットメディアなどが発生するので間接的にはSNSは被リンクの発生に貢献します。

3-2.プレスリリースなど外部サイトに取り上げられる機会を増やす

新商品やサービスの発表、イベント登壇や展示会への参加といった内容で、外部のサイトに自社のURLを取り上げてもらうのも有効な手段です。

プレスリリースについては、情報をFAXなどで業界紙などに送る手法もありますし、プレスリリース配信サイトを利用する手法もあります。被リンクのことを念頭に置くならWeb媒体を持っているメディアを中心にプレスリリースを送った方が良いでしょう。

3-3.地域密着サービスはGoogleマイビジネスの利用も効果的

地域密着サービスは、物理的に存在する地域によって検索結果が異なる事があります。例えば、大阪で焼肉屋と検索すると大阪周辺の焼肉屋さんが上位に表示されますし、東京で焼肉屋と検索すると東京周辺の焼肉屋さんが上位に表示されます。

検索エンジン経由のアクセスを地域密着サービスが狙う場合、SEO対策だけでは不十分で地域毎の順位を考慮した対策が必要です。具体的には地域密着サービスの場合、通常の検索結果よりも上位にGoogleマップの結果が更に上位に表示されることが多いので、Googleマップでの上位表示を狙います。ちなみにSEOに対してGoogleマップに対する対策をMEO(Map Engine Optimization)と呼びます。

Googleマイビジネスというツールを使用すれば、無料でどのような事業者でも自社のサービスをGoogleマップ上に登録できます。

SEO対策でGoogleに上位表示させる方法を可能な範囲で始めよう

SEO対策と言えば、色々なノウハウがあり、専門用語が飛び交っているので難しいと思われるかもしれませんが、本質的には

1.ユーザーにとって有益な情報を発信する

2.Googleにサイトの価値を正しく認識させる

3.被リンクを獲得できるよう工夫をする

の3つが重要です。中には専門的な知識がなくても普段のちょっとした努力でできるSEO対策もあるので、まずはできることが始めてみると良いでしょう。自社で難しい部分があったらSEOができる会社にコンサルティングをお願いするのもひとつの考え方です。

               

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