SEOでauthorタグは無意味でこれからはE-A-Tが大切

SEOでオーサーシップの判断に使われていたauthorタグは無意味になっています。代わりに専門性、権威性、信頼性があるページが評価されるようになってきています。特に生活やお金に影響があるテーマについてはその影響が強いため専門家による監修を明示するといった対策が必要になっています。

SEOでオーサーシップは不使用になりauthorタグは無意味に

オーサーランクの説明

オーサーランクの説明

SEOにおいては記事そのものの品質や被リンクも重要ですが、「誰が書いたか?」も検索順位を決定する一つの要素でした。記事の作成者のことを「オーサーシップ」、そのランクは「オーサーランク」と呼ばれており、2010年代初頭まではSEOに影響を与えていました。

そのため、コンテンツ作成者たちはrel=”author”タグを使ってオーサーシップを明確にしていましたが、2014年にGoogleはオーサーランクをSEOの指標に用いることを中止、現在ではauthorタグは無意味になりました。(参照:Authorship in web-search|Search Concsole Help

これからのSEOではE-A-Tが重要になる

現代のSEO対策においてauthorタグは無意味となりましたが、それまでオーサーランクで評価していた記事の信用をGoogleが考慮しなくなったわけではありません。むしろ、誰でも気軽にブログやWebサイトなどでコンテンツを作成できるようになった現代こそ、その記事を信用して良いのか?は重要な問題となります。

Googleがオーサーランクによる評価を停止したのは、オーサーランクで評価するよりも他の手法を使ってコンテンツ全体を評価した方がコンテンツの信用性を担保しやすいと判断したからです。

Googleの中でコンテンツの品質、信用性を判断する要素としてE-A-Tという概念を示しています。(参照:General Guidelines|Google

Googleから高評価を得るための3つの概念

Googleから高評価を得るための3つの概念

E-A-Tとは

Expertise(専門性があること)

Authoritativeness (権威があること)

TrustWorthiness (信頼できること)

の頭文字を持った、コンテンツの評価基準でGoogleに高評価されるコンテンツを作成する際には念頭に置かなければならない概念です。

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専門性

専門性とは、そのWebメディア全体やコンテンツ自体が何らかに特化しているのかということを指します。例えば、一民間人が自身の経験から行っている民間療法と医師が医療論文や過去の症例を元に推奨する健康両方では、当然後者の方が信用に足ると考えられます。それは医師という職業が一般人と比較すると医療に関して専門的な知識を持った人物だからです。

作成者を明らかにしなくても、コンテンツ自体を見ればその作成者にどの程度の専門性があるかは推測できます。専門家がライティング下コンテンツには「独自性のある内容がある」「ボリュームのあるコンテンツになる」「専門家ならではのキーワード」の3つの特徴があります。

独自性のある内容がある

専門性を持っている人がライティングしたコンテンツには独自性があります。

例えば素人がWeb制作について記事をライティング場合は、大よそのWeb制作の流れを押さえていたり、言葉の辞書的な意味を抑えたコンテンツが作成できたとしても、現場で使われる細やかなテクニックであったり、具体的なツールの使い方を紹介したりすることは困難です。

素人がネットの記事や本を収集してライティングしたコンテンツと専門家が知識と経験に基づいて作成したコンテンツにはおのずと差が発生します。

ボリュームのあるコンテンツになる

専門家の方が素人よりも知識が豊富、かつ独自性を持っているのでコンテンツのボリュームも必然的に増えます。

例えば、お酒を飲まない人と、酒造メーカーの人だったら自然と酒造メーカーの人の方が同じお酒を語る場合でも、原材料や醸造方法に関するこだわりについて説明したり、そのお酒の呑み方や一緒に食べたいおつまみを紹介したりと自然とうんちくが多くなるはずです。

文字数が多ければ良いというわけではありませんが、専門家がライティングした方が自然と素人がライティングした記事よりも、ユーザーが知りたいツボを押さえていて内容の濃い記事を書けるはずです。

専門家ならではのキーワード

専門家が書いたコンテンツには自然と専門用語が使われています。専門用語を使用することによって言葉の定義が明確になりますし、説明がしやすいからです。ただし、初心者向けのコンテンツを作成する場合は、専門用語を使いつつも素人が文章を読むのに大変さを感じることなく読み切れるようにかみ砕いたり解説を挿入したりすることを意識しなければなりません。

例えば、Webマーケティングについて説明した記事では自然とコンバージョンという言葉が混ざりがちです。コンバージョンとは資料請求やメルマガ登録、商品の購入などマーケターが定義したマーケティングの目標(成果)のことを指します。Webマーケティングの手法によってもコンバージョンは異なるので専門家としてはいちいち資料請求やメルマガ登録などシチュエーションを限定するのではなくコンバージョンとして一括りに説明した方が楽なのでこの言葉を使用します。

権威性

被リンクや引用を受けることで権威性が向上する

被リンクや引用を受けることで権威性が向上する

権威性とは、そのメディアやコンテンツ、作成者がどの位、他の専門家から参考にされているのか、実績を持っているのかを示す指標です。例えば、医者がライティングしたコンテンツは素人がライティングしたコンテンツよりも専門性を持っているのはもちろんのこと、医者という肩書を持っていることによって権威性も発生します。

権威性を持つためには医者や弁護士のような通常の人ではなかなか取得できないような免許や許可を獲得したり、何らかの権威ある団体から表彰されたり、同じジャンルの専門家集団の中でコンテンツが評価されたりすることなどが必要です。

権威があるサイトからのリンクや推薦を受ける

法律や医療など何らかの専門資格が存在するジャンルのWebサイトの場合は、そのジャンルの有資格者がコンテンツを監修したり、ライターとして実際の記事を書いたりした方が良いでしょう。

資格などで権威性を担保できない場合に、Webメディアの権威性を高めるためには権威があるサイトからのリンクや推薦を受けることが有効です。例えば、街のクリニックのサイトで運営していたコラムが大学病院から引用されたり、被リンクを貼られたりサイテーションを受けたりすればそのメディアやコンテンツの権威性は高まります。

信頼性

信頼性とはそのメディアや記事の内容が信用に足るのかということを指します。権威性とも重複する概念ですが、信頼性と権威性は微妙に異なります。例えば、医者がライティングしていて、大学病院や研究機関の医療サイトから被リンクを貰っているメディアであっても、あやふやな根拠に基づいて記事を作成していたり、どこの誰がライティングした記事なのかが分からなかったりすれば信頼するのに躊躇するでしょう。

信頼性を高めるためには著者や運営団体のパーソナリティーや連絡先を明確にして、記事の根拠となるソースなども明示した方が良いです。

誰が運営して、どんな人が書いているのかわかるようにする

信頼性を高めるために有効なのはWebメディアを誰が運営していた、中の記事を誰が作成しているのかを明確にすることです。メディアや記事の責任者を明確にすることによって信頼性は高まります。

権威性の高め方とも重複しますが、更にその責任者が特定のジャンルで何らかの表彰を受けていたり、資格や肩書を持っていたりすると信頼性も高まります。

YMYLに対応するSEO対策

E-A-TがSEO対策において特に重要な要素となるのがYMYLのジャンルです。YMYLとはGoogleが検索品質評価ガイドラインの中で示している概念で、Your Money Your Lifeの頭文字を取った略称で読者の「将来の幸福や健康、経済的安定性や安全に潜在的な影響を与えるページ」のことを指します。

例えば、資産運用や病気に関する情報はWebコンテンツの中でも特に人々の資産や人生に影響を与える可能性が高いので、YMYLとして検索エンジンにおいても特別の扱いを受けます。

YMYLコンテンツは通常のWebコンテンツ以上にSEO対策においてE-A-Tが重視されます。E-A-Tが重視されるので個人がアフィリエイトのような目的で更新しているブログサイトなどは上位に表示されにくく、政府などの公的機関、医療機関や研究機関などの権威ある団体のWebサイトの方が上位に表示されやすい傾向があります。

よって、YMYLのジャンルで成果をあげるためには基本的なSEO対策の手法は同一ですが、特に自社メディアの特にE-A-Tの高さを証明することを意識したSEO対策を実施しなければなりません。

信頼性のある情報を利用する

E-A-Tを高めるためには記事の根拠となるソースは信頼性のある情報だけに絞った方が良いでしょう。例えば、匿名のユーザーが情報発信したTwitterの噂や5ちゃんねるの書き込みなどは一次ソースが不確かで誰も発言に責任を持たず、どのようなバックグラウンドを持っている人が発言しているのかも分からないので信頼性に欠けます。

信頼できる情報とできない情報の比較図

信頼できる情報とできない情報の比較図

よって、このような情報を元に作成した記事も信頼性に欠けるコンテンツになってしまいます。例えば、SEOに関することならGoogleの公式コンテンツ、助成金の情報なら厚生労働省のWebサイトといったように信頼できる団体の組織の一次情報を元に記事を作成して、まとめサイトなどの信頼性が不明な個所からは引用しないようにしてください。

信頼性を得られる人が執筆や監修をする

記事を執筆、監修する人も信頼できる人の方が良いでしょう。例えば、病気など命や健康に関わる記事を制作する場合は、病院の先生に名前をだしてもらった上で執筆や監修をしてもらった方が良いです。

YMYL系コンテンツにおいて素人が記事を執筆、監修することはE-A-Tの低いコンテンツを生産してSEOにおいて不利になることはもちろんですが、法的なリスクもあります。

例えば、過去に医療・ヘルスケア系のキュレーションメディアが問題となったケースでは、記事のクオリティが低いのはもちろんのこと他にも2つの問題が指摘されています。

1つ目は内容がコピー&ペーストに近く著作権法上問題があるのではないかということ、2つ目は内容が薬機法、医療法、健康増進法などの違反するのではないかという点です。

YMYL系のコンテンツは資格を保有していない人間が相談、アドバイスなどを行うと業法違反になる可能性が高いケースもあるので注意が必要です。

オーサーシップに代わるE-A-Tに対応したサイトをつくろう

Googleのアルゴリズム変更によってオーサーシップは無意味となりましたが、記事が信用できるかはSEOにとって重要な要素でE-A-Tをベースに審査されます。E-A-Tとは専門性、権威性、信頼性の略称で特に人々の人生や資産に関わるYMYL系コンテンツのSEOでは重要な要素となります。

これらの記事やメディアを制作する場合は、信頼できる専門家に執筆や監修をお願いしてE-A-Tに対応したWebサイト、記事を作ることがSEOの効果を高める、法的リスクを軽減するために必要です。

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