オウンドメディアの名前を決めるときは、ユーザーが覚えやすいか配慮してください。オウンドメディアは、名前だけで検索してもらうことが1つのゴールとなるためです。

サイト名の検索によって流入するユーザーは、サイト内を回遊してくれる特徴があります。

本記事で、覚えられやすいキャッチーな名前の決め方をチェックしていきましょう。

【事例から学ぶ】オウンドメディアの名前の付け方

オウンドメディアの名前付けは、キーワードや文字数、語感の良さなどさまざまな成功要因があるため、複雑です。

しかし、オウンドメディアの成功事例を学ぶことで、名前付けで失敗しないための法則が理解できます。

以下で紹介する事例はどれも、のちほど紹介する成功するポイントを押さえた名前の付け方をしています。

クラシル|料理レシピ動画サービス

クラシルは、料理レシピサイトです。さまざまなジャンルのレシピを動画付きの記事で紹介しており、簡単かつおいしく調理できることをコンセプトにしています。

クラシルは、「暮らしを知る。」というコンセプトを短くして名付けており、親しみやすさと覚えやすさを両立したサイト名になっています。

▲クラシルの検索結果|『動画』『料理』で簡単かつおいしく調理できることをアピール

クラシルは副題に『動画』『料理』を含めることで、サイトコンセプトを端的に表現しています。副題で、以前から存在していたレシピサイトの悩み「文章を見ても、実際の調理がイメージできない。」の解消ができるコンテンツをアピールしたことで、サイト訪問者数の増加につながっています。

参考:料理レシピ動画サービス|クラシル

キナリノ|自分らしい暮らしがかなうライフスタイルメディア

キナリノは、女性向け情報発信サイトです。「女性が自分らしく生きる。」を実現するための情報発信をコンセプトにしています。

サイト名は、『生成り(染めていない素材そのものの状態)』が由来。普段使わない言葉がもととなっていますが、リズム感があり脳裏に残りやすい名前です。

▲キナリノの検索結果|『自分らしい』で素朴さやナチュラルさをアピール

キナリノは副題に『自分らしい』『ライフスタイル』を含めることで、素朴なサイトイメージを表現しています。また、『ライフスタイル』という大カテゴリのキーワードを副題に入れ、幅広いニーズに対応したコンテンツをアピールしたことで、サイト訪問者数を増加させています。

参考:自分らしい暮らしがかなうライフスタイルメディア|キナリノ

ボーグル|企業の働き方改革は「分かる」から「やってみる」へ

ボーグルは、企業向け情報サイトです。福利厚生や働き方改革に関する情報発信をおこない、自社サービスのリード獲得を目的に運用されています。

サイト名の由来は不明です。しかし、普段使わない単語(あるいは造語)でありながら語感に優れており、覚えやすいサイト名です。

▲ボーグルの検索結果|副題でサイトの理念を表している

ボーグルは、副題を短い文章でキャッチフレーズにすることで、一目でサイトのターゲットがわかります。ターゲットが明確であり、ユーザーのニーズとコンテンツ内容に齟齬が生まれにくいため、サイト訪問者数の増加につながっています。

参考:企業の働き方改革は「分かる」から「やってみる」へ|ボーグル

レイビー|不動産投資を初心者がゼロから理解できる安心ナビ

レイビーは、投資に関する情報発信をおこなうサイトです。不動産投資を初心者向けに解説するコンテンツを発信し、同社ブランドの不動産購入や関連サービスへの誘導をおこなっています。

サイト名の由来は不明。4文字の短いサイト名と副題のキャッチフレーズで記憶に残る名前付けをしています。

▲レイビーの検索結果|コンテンツ内容を副題で明確にしている

レイビーは、副題で『不動産投資』『安心ナビ』を使用することで、コンテンツの内容を明確にしています。また、『初心者』とターゲットを明確にしているため、競合サイトと差別化され、サイト訪問者数の増加につながっています。

参考:不動産投資を初心者がゼロから理解できる安心ナビ|レイビー

mercan(メルカン)|メルカリの「人」を伝える

メルカンは、運用元であるメルカリが、同社の人材採用をおこなうために運用しているサイトです。メルカリに適した人材を採用、かつ採用後のミスマッチを減らす目的で運用されています。

サイト名は、運用元のメルカンと名前を類似させることで、求職者の誘導を効果的におこなっています。

▲メルカンの検索結果|メルカリを副題に入れることで運用元を明確にしている

メルカンは、副題に『メルカリ』『人』を入れることで、サイトの運用目的をユーザーに伝え、同社の求める人材採用につなげています。

参考:メルカリの「人」を伝える|mercan (メルカン)

オウンドメディアの名前を決める4つのポイント

オウンドメディアの名前を決めるポイント

▲オウンドメディアの名前を決める4つのポイント

オウンドメディアの名前を決めるときは、以下の4つのポイントを押さえます。

  1. SEOを意識した名前にする
  2. 名前の文字数は4文字がおすすめ
  3. リズムのよいキャッチーな名前を考える
  4. 独自性を意識する

オウンドメディアの名前によって、サイトの利用率やサービスの成約率なども変わります。名前だけでコンテンツ内容を伝えたり、競合との差別化を図るためにも、上記のポイントを知ることが重要です。SEOを意識した名前のつけ方もあるので、詳しく紹介します。

1.SEOを意識した名前にする-コンテンツ内容を伝えるため

オウンドメディアの名前をつけるときは、SEOを意識した名前がおすすめです

SEO対策を意識した名前

▲オウンドメディアの名前を主題と副題に分ける

名前を主題と副題に分け、副題にSEOとなるキーワードを含めます。ターゲットを意識したキーワードで、誰に何を伝えたいのかがわかるように工夫するとよいでしょう。

主題と副題にキーワードが含まれていれば、ユーザーが名前を見てすぐにどのようなサイトか理解でき、次に訪れるときも検索しやすくなります。SEOを意識しつつ、わかりやすい名前にしましょう。

2.名前の文字数は4文字がおすすめ-馴染みやすいため

オウンドメディアの名前は、4文字がおすすめです。

4文字のキャッチコピーはドラマ・映画・芸能人など略称で親しまれています。4文字が馴染みやすい理由ははっきりしていませんが、会社名やサービス名などにも4文字が採用されています。

4文字の社名例
  • メルカリ
  • グノシー
  • クラシル
  • ローソン
  • マイナビなど

4文字以外にもヒットした名前はあるため、過度にこだわる必要はありません。4文字が馴染みやすいことは覚えておくとよいでしょう。

3.リズムのよいキャッチ―な名前-覚えやすいため

オウンドメディアの名前には、リズムのよいキャッチーな名前をつけるのがおすすめです。

ターゲットを明確化するのは副題で可能なため、主題はキャッチーで覚えやすい名前をつけましょう。覚えやすい名前のサイトは、再訪問率が高くなる傾向があります。声に出したときのリズムのよさや、覚えやすい響きなどを意識してください。

キャッチーで覚えやすいかわからない場合、企画メンバー以外の第三者に意見を求めるのも手です。先入観なしで名前を見てもらい、それでも覚えやすくリズムのよさを感じるのであればよい名前です。

4.独自性を意識する-競合と差別化するため

オウンドメディアの名前はSEOや覚えやすさも大事ですが、独自性を意識することも大切です。ありきたりな名前では特徴が薄れ、かえって印象に残りません。

また、同じような名前のサイトで発信内容も似ている場合、競合相手となり自社サイトに悪影響となる可能性があります。

ユーザーにとっても、サイト名で検索したときに似たサイトがあれば使いにくいはずです。

自分が決めたサイト名で一度検索し、競合相手がいないかチェックしておくことが大切です。

オウンドメディアの名前を決める5つのステップ

オウンドメディアの名前を決めるときの手順

▲オウンドメディアの名前を決めるならリサーチが必要

オウンドメディアの名前を決めるときは、ユーザー層やキーワードなど必要な設定をあらかじめ決めてから検討する必要があります。

オウンドメディアの名前を決める手順は次の5ステップです。

  1. ユーザー像からサイトのテーマを決める
  2. 検索されやすいキーワードを探す
  3. テーマに沿った言葉を並べてみる
  4. 複数の案から比較しキャッチ―なものを採用する
  5. ピックアップしたキーワードから副題を設定する

手順を踏んで名前を決めることで、SEOに強くユーザーが親しみやすい名前にできます。

1.ユーザー像からサイトのテーマを決める

オウンドメディアの名前を決める際は、最初にユーザー像からサイトのテーマを決めましょう。企業によって運営するメディアの内容は異なりますが、そのサイトを利用するユーザー像は決まっています。例えば、眼鏡を販売している企業のメディアであれば、視力が弱く眼鏡を使って快適に生活を送りたい人が多く利用するはずです。

さらに、年齢や性別、生活環境など細かく設定すると、サイトを利用する人の属性を分類できます。利用者の属性のことをペルソナといいますが、ペルソナを決めておくことで主題や副題を決める大きなヒントになるでしょう。

2.検索されやすいキーワードを探す

オウンドメディアの名前には、検索されやすいキーワードを含めてください。

まず、どのようなキーワードが効果的なのか、どのキーワードがより多く検索されているのかをリサーチしながら探します。検索エンジンでキーワード検索すると、ヒット件数が上部に表示されます。ヒット件数の数字が多いキーワードは需要が高いです。

また、下記のようなキーワードを探せるツールもうまく活用するとよいでしょう。

キーワードを探すためのツール
  • Googleキーワードプランナー
  • Ubersuggest
  • ラッコキーワードなど

ツールによってはキーワードごとの検索ボリュームもわかります。キーワードは副題にもつながるため、慎重に時間をかけて決めてください。

3.テーマに沿った言葉を並べてみる

キーワードやユーザー像が決まったら、テーマに沿った言葉を並べてみましょう。

いきなり4文字の名前は思いつかないかもしれないので、あまり難しく考えずシンプルにキーワードを出してください。

一つのアイデアとして、テーマに沿った言葉を並べて頭文字を2つずつとった名前にする方法もあります。クラシルを例にあげると、「暮らしを知る」という意味を込めた名前になっています。

最初から答えを見つけようとすると大変です。まずは、たくさんアイデアを出すことを意識し、さまざまな視点から名前を考えてください。

4.複数の案から比較しキャッチーなものを採用する

オウンドメディアの名前はできるだけキャッチーで覚えやすいものにしてください。たくさん考えた名前案のなかから、声に出したときに違和感がなくリズムがよいものを選びます。何度も声に出して違和感がなければ合格、違和感があるなら修正が必要です。キャッチーさ以外にも、独自性やSEOに適しているかもチェックしましょう。

5.ピックアップしたキーワードから副題を設定する

オウンドメディアの主題が決まったら、そのサイトの内容を表す副題を設定しましょう。主題が覚えやすさ重視なら、副題はキーワードとそのサイトの内容を伝える役目があります。

サイトに訪れるとどのようなメリットがあり、どういった情報が手に入るのかをわかりやすく表現できる名前を設定してください。ターゲットのユーザーが目にしたとき、自分にとって有益かを判断しやすいようにすると効果的です。

オウンドメディアの名前を決める際に注意すべき4つのこと

名前を決めるときは、ポイントを押さえるだけでなく表現方法にも注意が必要です。

何気なく決めた名前が、あとでトラブルの原因になるケースもあります。以下の4つのポイントに注意してください。

  1. ドメイン名が空いているか先に確認する
  2. 商標を確認してトラブルを防ぐ
  3. 変換候補に上位表示されるか確認
  4. 英表記ならスラングになっていないか確認

自社のPRのためにオウンドメディアを運営するはずが、トラブルの原因になっては本末転倒です。注意点をしっかり守りながらメディアを運営する必要があります。

1.ドメイン名が空いているか先に確認

オウンドメディアの名前を決める前に、まずドメイン名が空いているか確認しましょう。

ドメイン名とは、簡単にいうとインターネット上の住所です。

ドメイン名とは
  • https://〇〇〇〇.com/
  • https://〇〇〇〇.jp/
  • https://〇〇〇〇.net/

上記のような表記を見たことがある人も多いはずです。この〇の部分に入るのがドメイン名で、同じドメイン名を複数作ることはできません。

サイト名とドメイン名を関連付ければSEOに効果的ですが、そもそもドメイン名が空いていなければサイト名とドメイン名の関連付けはできません。人気のキーワードを使用する場合、ドメインが埋まっている可能性もあります。まずはドメインが取得できるサイトで、自分が狙っているドメインが使用できるか確認しましょう。

2.商標を確認してトラブルを防ぐ

オウンドメディアの名前を決めるときは、商標の確認も大切です。

すでに商標登録されている名前は商標侵害となり、決めた名前を使えなくなる可能性もあります。また、サイト名は顔となるものなので、あとから変更するのは困難です。サイト名を決める前に商標を確認しましょう。

商標は下記の特許庁公式サイトで確認できます。

参考商標検索|特許情報プラットフォーム

3.変換候補に上位表示されるか確認

オウンドメディアの名前の候補が出揃ったら、検索エンジンの変換候補に上位表示されるかチェックしてください。

いくらリズムがよい名前でも、一般的に認知されていない単語を使用すると変換候補に出てきません。変換候補に出てこなければ、ユーザーは一から文字変換しなければならず、サイトへの訪問を諦めてしまうかもしれません。

日本語の場合は一般的に使われている単語を使い、英語の場合も中学生くらいで学ぶ単語を使うようにすると、ユーザーに優しい名前になります。

4.英表記ならスラングにならないか確認

日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、海外ではスラング(卑猥な言葉)を意味する表現があります。

サイト名を英表記した際にスラングと判定されると、検索結果に他のスラングを含む記事と一緒に表示される恐れがあります。英表記する場合は、その言葉がスラングではないか確認することが大切です。

集客率アップのためにオウンドメディアの名前を徹底追求しよう

集客率アップを目的にオウンドメディアを運営するなら、サイト名にこだわる必要があります。覚えてもらいやすい名前なら、実際に届けたいユーザー層はもちろん、新規ユーザーの閲覧も期待できます。また、リピーターが増えれば、アクセス分析をして潜在的なニーズの掘り起こしも可能です。

オウンドメディアにユーザーを集めて成果につなげるには、覚えやすいサイト名にする必要があります。これからサイト名を考える担当の人は、ぜひこの記事を参考に検討してください。