SEO的にオウンドメディアはサブドメインとサブディレクトリどちらで作るべきか

オウンドメディアを新規で立ち上げる際、SEO上サブドメイン(https://オウンドメディアサブドメイン名.ドメイン名/)で取得すべきかサブディレクトリ(https://ドメイン名/オウンドメディアディレクトリ名/)で取るべきかはGoogle のアルゴリズムの状況によって大きく左右されます。

結論としては、2021年4月時点では、コーポレートサイトドメイン配下のサブディレクトリにオウンドメディアを構築する方がドメインの評価を引き継ぐ効果が高いです。厳密にいうと、1企業1ドメインしか取得できないco.jpドメイン配下にオウンドメディアを設置することをおすすめしています。

オウンドメディアを構築する際のドメインの選択肢には、サブドメインやサブディレクトリ、さらには独自ドメインを取得する方法もあります。どのドメインにもメリットデメリットがあります。ドメインの仕組みを理解し、自社がオウンでメディアを構築する目的と照らし合わせたうえで、その目的に適したドメインで選ぶことが重要です。

参考オウンドメディアとは

なぜオウンドメディアをサブディレクトリで構築する方がおすすめなのか

サブドメイン(https://オウンドメディアサブドメイン名.ドメイン名/)はコーポレートサイトで取得したドメインとは異なる別サイトとして認識されることがあります。一方、コーポレートサイト配下のサブディレクトリ(https://ドメイン名/オウンドメディアディレクトリ名/)はコーポレートサイトの一部としてみなされる可能性が高いです。

www.example.com とサブドメインの blog.exmample.com が別々のサイトとして認識されることがあります。
それぞれが独立したサイトなので信頼性(やそのほかのシグナル)は共有されません。

2018年10月John Mueller氏の発言より

つまり、サブディレクトリにオウンドメディアを構築することをおすすめする理由はサブディレクトリ上のオウンドメディアがコーポレートサイトと同等の評価を引き継いだ状態でスタートできるということになります。

オウンドメディアをサブディレクトリで構築する際に知っておくべきこと

サブディレクトリはコーポレートドメインの下階層としての本来あるべきことを理解する

サブディレクトリに様々な異なる分野のオウンドメディアを立ち上げてしまう場合は要注意。例えば基盤事業が金融系の場合、サブディレクトリに構築したオウンドメディアでダイエットや育児のメディアをそれぞれ立ち上げたとしたらそれらの分野での評価はドメインに影響します。つまり、「ダイエット」「教育」それぞれの分野で高めたいであろう専門性の評価が分散してしまいます。

メイン事業の分野と異なるオウンドメディアを構築する場合はサブディレクトリよりもサブドメインで別サイトとしてGoogle に認識させることをおすすめします。

コーポレートドメインと大きくことなる分野のオウンドメディアは評価を引き継ぎにくい

サブディレクトリに構築するオウンドメディアは、コーポレートドメイン配下のページとして認識します。よって、オウンドメディアのSEO評価を高める際の初速という意味では効果的です。しかし、サブディレクトリのオウンドメディアがコーポレートサイトと関係が無いとGoogle から判断された場合、オウンドメディアの専門性、権威性、信頼性という意味では評価がリセットされることがあります。

「Google のアップデートでサブディレクトリのアクセス数が激減した」というのは上記の理由が考えられます。サブディレクトリのオウンドメディア評価引き継ぎのアルゴリズムは2022年にかけて何度か行われるであろうとmedifundでは推測できます。

ユーザー行動の観点でサブディレクトリ配下で回遊が止まっている場合はオウンドメディア内に運営会社としてコーポレートサイトの会社概要へのリンクを貼るなどを実施し、「サブディレクトリのオウンドメディアがコーポレートドメインの一部であることの証明」を行う施策を実施すると良いかもしれません。

サブドメインとサブディレクトリの違い

メインドメインを人に例えるなら、サブドメインは姉妹サイト、サブディレクトリは子どもサイトとしての違いがあります。

コーポレートサイトを所有している会社であれば、すでにドメインを取得していますよね。その場合、新たに構築するオウンドメディアのドメインはどうすればいいのでしょうか。まずは、ドメインの種類から確認していきましょう。

サブドメインとは?

サブドメインは、すでに企業がもっている既存のドメインを区切って使用する方法です。例えばすでにあるドメインが「https://〇〇〇.com」だった場合、サブドメインは「https://△△△.〇〇〇.com」のように文字列を挿入して作ります。既存のドメイン名は含まれているものの、ドメインとしては独立したものとして扱われます。

サブディレクトリとは?

サブディレクトリも、サブドメイン同様、既存のドメインを区切って使用するのですが、区切り方が異なります。「https://〇〇〇.com」という既存のドメインに対し、「https://〇〇〇.com/△△△」というように、ドメインの後方に文字列を追加します。
ドメインの配下で区切ることになるので、独立したドメインにはなりません。そのため、同じドメインの配下にあるコーポレートサイトと内容が大きく異なるオウンドメディアには適しません。

サブドメインのメリットデメリット

ドメインの下層として扱われるサブディレクトリに対し、サブドメインは独立したドメインとして扱われます。新規でドメインを取得すると、コストも運用の手間もかかりますが、その労力を軽減しながらも、独立したドメインとしてメディアを運用することができます。

ただし、メインとなるドメインの使用を止めるときには、サブドメインの運用だけ続けるわけにはいきません。メインのドメインの稼働状況に準ずるということを忘れないようにしましょう。

また、メインとなるドメインがSEOの評価が高い場合や知名度がある場合には、そのドメインの力を活かすことができるので、好条件でメディアの運用をスタートさせることができます。

一方、メインとなるドメインの評価が低い場合には、その評価を引き継いでしまうというリスクがあります。コーポレートサイトの運用状況を考慮して、サブドメインにすることが効果的かどうかを検討しましょう。

メディアを売却できるようにするなら独自ドメインという選択肢を

既存のドメインを活かしたサブドメインやサブディレクトリ以外にもオウンドメディア用に新たに独自のドメインを取得するという選択肢もあります。詳細については後述します。

オウンドメディアに適しているのはどのドメイン?

サブドメインもサブディレクトリも、URLにコーポレートサイトと共通する文字列が含まれているので、企業とオウンドメディアのつながりが明確です。

SEOの評価の高いドメインであれば、その力を有効活用できるので問題ありませんが、企業との関連性を感じさせることのない中立なメディアとしてオウンドメディアを構築したい場合には、企業名が特定されるドメインにはしたくないものです。

そんなときにおすすめなのが、オウンドメディア用に独自ドメインを新たに取得するという選択肢です。独自のドメインであれば、メインのドメインの稼働状況に影響されることもありません。独自のメディアとして運用することができ、コーポレートサイトからの影響を受けることなく、さまざまな取り組みを行うことができます

ドメインの取得にコストや労力は少し必要になりますが、独自ドメインでの運用も検討してみましょう。

さて今回は、オウンドメディアを構築するときのドメインの選び方についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

インターネット広告の限界を感じた企業が、SEO対策に力を入れるようになり、検索エンジンがコンテンツの内容を重視するようになってきたことから、コンテンツSEOに取り組む企業が増えてきました。オウンドメディアへの取り組みもそのひとつです。

企業名や既存ドメインの力を活かしたメディアにしたいのか、企業名を出さない中立な立場のメディアを作りたいのかを明確にし、自社の目的に適したドメインを選びましょう。

Google アルゴリズムの最新動向で最善の選択肢は変わる

2020年12月のGoogle アップデートによりサブドメインサイトの評価が下落しました。

amebaサブドメインの検索流入グラフ
amebaサブドメインメディアの検索流入数が2020年12月のアップデートで下落している

サブディレクトリのメディアに関しても同様に評価の引き継ぎ指標が変わるかもしれません。

末永いオウンドメディア運営を行うためには以下を把握した上でオウンドメディアの設置場所を決定しましょう。

  • 「サブドメイン」は、メインのドメインの力を借りつつも、独立したドメイン
  • 「サブディレクトリ」は、メインのドメインの一部
  • サブドメインもサブディレクトリも、メインのドメインの影響を受ける
  • 企業の立場からではない中立なメディアを作りたいときには独自のドメインを

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