SEOにおけるキーワードの重複は、検索流入数の低下につながってしまう可能性があり、アクセス数が半減する事例もあります 。
重複が発生する原因は「複数ページで一つのSEOキーワードで対策している場合」、「複数ページに同じ文章コンテンツが入ってしまう場合」のいずれか。
SEO対策におけるキーワードの重複を正しく理解したい方や、コンテンツに似通ってしまう箇所が発生しても問題ないのか知りたい場合に本記事が悩みを解決してくれます。
目次
SEOでNGとされるキーワードの重複とは
キーワード重複による検索流入数の低下を防ぐために、まずはどのような場合にキーワード重複と判断されてしまうのかを知らなければなりません。
キーワードの重複と判断されてしまう例
Googleからキーワードの重複があると判断されてしまうのは、以下のような場合です。
- 「東京にあるおすすめのエステサロン10選」
- 「東京でエステサロンに行くならこの10選がおすすめ」
この2つの場合、どちらも狙っているキーワードは「東京」・「おすすめ」・「エステサロン」の3つ。 Googleはこの2つの記事ではキーワードが重複していると認識し、どのページを評価するべきなのか判断できないため、 その結果、検索キーワードによってはどちらも10位以内に表示されることもありますが、場合によっては片方のみ表示される、最悪の場合どちらも一向に表示されないということもあるようです。
また、タイトルをまったく異なるものにしていたとしても、狙っているキーワードが重複しており、どれも「東京にあるおすすめのエステサロンを紹介する」という内容の記事で文章が同じである場合には、それは重複コンテンツとみなされます。重複していると判断された記事はどれも、検索エンジンに表示されないでしょう。
タイトルにおけるキーワードの重複だけでなく、コンテンツにおけるターゲットキーワードの重複・内容の重複にも注意しなければなりません。
キーワードの重複と判断されずに済む例
Googleからキーワードが重複していると判断されないのは、以下のような場合です。
- 東京にあるおすすめのエステサロン10選
- 東京にある脱毛におすすめなエステサロン10選
- 東京にあるダイエットにおすすめなエステサロン10選
「東京」・「おすすめ」・「エステサロン」をターゲットとしながらも、下2つのタイトルは「脱毛」・「ダイエット」とそれぞれ別の要素が加わっています。近いキーワードを狙っているとしても、 別のテーマとなる要素が1つ加わっているだけでキーワードの重複とはなりません。
もちろん、タイトルの重複を防げているからと言って、肝心な記事の中身が重複していては評価に影響します。タイトルだけ少し異なる表現に書き換え、同じコンテンツを量産するという方法は明らかに逆効果。きちんとそれぞれのタイトルに沿い、コンテンツの重複も起こらないよう注意しましょう。
キーワードが重複していると起こるSEO上の問題
それぞれのコンテンツでキーワードが重複している場合、具体的には以下のような問題が発生します。
検索エンジンに表示されなくなる
キーワードの重複があった場合、1つだけ上位に表示される、あるいは検索ワードによってはどちらも10位以内に入るということもありますが、最悪の場合すべて検索エンジンに表示されなくなってしまうこともあります。
例えば、エステサロンに関するWebメディアを立ち上げた際、「エステサロン おすすめ」というキーワードで上位に表示されたいばかりに、以下のような記事を制作したと仮定しましょう。
- おすすめのエステサロン10選
- エステサロンはこの10選がおすすめ
- おすすめのエステサロンはこの10選!
- エステサロンに行くならこの10選がおすすめ!
- おすすめしたいエステサロン10選
この場合、5つともキーワードが重複している記事として認識されてしまい、この中からどのページをクロールして評価するべきなのかGoogleが判断できません。そのため、どの記事についてもきちんと評価することができず、記事を数多く制作したとしても、どの記事も検索エンジンに表示されないという結果となってしまうことがあります。
Googleに適正に評価してもらい検索流入を増やすには、キーワード1つあるいは1組に対し1記事を作る ということを覚えておきましょう。
被リンクの評価が分散されてしまう
月間PV数が多いWebサイト、ドメインパワーが強いWebサイトのほか、近しいジャンルを取り扱っているサイトなどからのリンクがあった場合、「良質な被リンク」(ナチュラルリンク)があると判断され、上位に表示されるようになります。
しかし、先ほどのように「エステサロン おすすめ」で記事を5本も量産している場合、 量産されているが故にそれぞれの記事に被リンクが分散されてしまう かもしれません。そうなると、Googleからの評価は下がってしまいます。被リンク対策に気をつけるためにも、キーワードが重複しないよう注意しましょう。
場合によってはペナルティの対象にも
キーワードが重複しているコンテンツが闇雲に多く制作されていると、最悪の場合Googleからペナルティ対象と認識されてしまうこともあります。
Googleが何よりも評価しているのは、コンテンツの質がどれだけ高いのかということ。つまり、ユーザーが求めている情報にきちんと答えられているのかというポイントです。
キーワードが重複しており、コンテンツの中身も似たようなものばかりであれば、たまたま重複してしまったコンテンツではなく、悪意を持って作られた重複コンテンツと認識されてしまうかもしれません。その場合、ユーザーにとって有害なコンテンツと判断されるため、ペナルティの対象となり上位表示はおろか検索エンジンに表示されなくなってしまうこともあるでしょう。
また、記事を量産させたいあまりに、他のサイトからコピーしたコンテンツを作成している場合には、確実にペナルティの対象となってしまいます。
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなく転載しているサイト
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
- なんらかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
- ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト
引用元:無断複製されたコンテンツ | Google検索セントラル
Googleはコピーコンテンツに対してこのように明示しているので、これらに当てはまる行為は避けましょう。
参考SEOペナルティの診断・確認方法と解除する方法
キーワードの重複はどう確認する?
キーワードの重複はSEOにおいてNGということが分かっても、自社サイトにキーワードが重複しているコンテンツがあるのかを把握できていなければ意味がありません。現状を把握できていない場合には、どのように確認するべきなのでしょうか。
Google Search Consoleを活用する
Google Search Consoleを活用すれば、非常に簡単に記事の重複を調べることが可能です。 Google Search Consoleにログインし、サイドバーの「手動による対策」を選択。「問題が検出されませんでした」と表示されれば、サイト内に重複コンテンツがない ということとなります。
GRCで制作してきた記事を一覧化する
GRCは、検索順位を把握できるツールとして数多く導入されているSEOツール。 GRCを活用すれば、これまでに制作してきた記事を一覧化して確認することができます 。Google Search Consoleとは異なり有料サービスではありますが、検索順位の変動を簡単に把握できる便利なツールなので、SEO対策に本腰を入れたいという場合には導入して損はないでしょう。
キーワード重複チェックツールを使う
takotubo.jpのような無料で使えるタイトルのキーワード重複チェックツールを用いれば、タイトルが重複しているページをすぐに見つけ出すことができます。
例えばtakotubo.jpを使用する場合、キーワードが重複している記事があるか調べたいサイトのURLを入力するだけでOK。 タイトルにおいて重複があるのかどうかをすぐに調べてくれます。
Googleで検索する
何もツールを使わなくとも、Googleで検索して調べるという方法もあります。 「site:ドメイン名(半角スペース)」で検索すればそのサイト内にあるコンテンツを検索結果に表示可能 ですが、例えば指定のワードを含んだ記事を探し出すこともできます。
例えば、medifundにて「SEO対策について書いた記事はどのくらいあるのだろう?」と調べたくなった場合、「site:medifund.jp seo対策」とGoogleで検索します。すると、以下のようにSEO対策について書かれた記事が表示されます。
SEO対策について書かれている記事がすべて表示されるので、重複があるのかどうかを把握することが可能です。
キーワードが重複している場合の対処法
もしもキーワードが重複している場合には、下記の方法ですぐに対処しなければなりません。
重複しているキーワードを変更してリライトする
例えば「エステサロン おすすめ」で重複してしまっている場合、「エステサロン 人気」などの他のワードに差し替え、内容をリライトしましょう。 なるべくコンテンツの内容が重複しないような、ユニークなキーワードでリライトすることをおすすめします 。
キーワードの重複している記事を削除する、あるいはnoindexとする
少々思い切った手段ではありますが、キーワードやコンテンツが重複してしまっている記事がある場合の対処法として、記事を1つだけ残し他は削除するという方法も挙げられます。
「せっかく作ったページを削除するのはちょっと気が引ける……」という場合には、該当ページのタグ内にあるmeta要素に、「content=”noindex”」を設定しましょう。 設定されたページはクロールされなくなるので、検索順位に影響しなくなるでしょう。
キーワードの重複を未然に防ぐ方法
これまでキーワードの重複があった場合の対処方法を説明してきましたが、重複を未然に防ぐことができれば安心です。キーワードの重複が起こらぬよう、コンテンツの作成時から対策を打っておきましょう。
表現の仕方を変えてみる
例えば「東京にあるおすすめのエステサロン10選に関する記事を作りたい」という場合でも、表現方法はさまざまです。
- 東京にあるおすすめのエステサロン10選
- エステに行くならここ!東京にある一押しサロン10選
- 元エステティシャン推薦!東京にある効果抜群なエステサロン10選
- 東京で人気なのはどこ?エステサロン選びで迷ったらこの10選
- 短期集中でキレイに!東京でエステサロンに行くならこの10選
このようにタイトルの表現やキーワードを少しずつ変え、コンテンツ内容も変えていけばキーワード・コンテンツともに重複とはなりません。タイトルだけ差別化を図り内容は一緒であればコンテンツ重複でNGとなってしまうので注意しましょう。
ロングテールキーワードを活用する
例えば「エステサロンの中でも◯◯サロンについて書いて上位に表示させたい」と言っても、「◯◯サロン 料金」や、「◯◯サロン 効果」などでは競合が多くなかなか叶いません。アクセス数を増やすために、同じワードで複数の記事を量産するのもNGです。そういった場合には、ロングテールキーワードを活用し記事を量産しましょう。
「◯◯サロン 料金 安い」、「◯◯サロン 効果 期間」など、ワードをもう1つ足した記事を作成した方が上位表示が叶いやすいもの。「◯◯サロン 料金」や「◯◯サロン 効果」を狙った記事を制作しておき、ロングテールキーワードで内部リンク対策を行っていくことをおすすめします。
1つのキーワードを軸にコンテンツを展開する
キーワードの重複は、コンテンツを量産する際にさまざまなキーワードにブレてしまうと起こりがちです。「まずはエステサロンというキーワードを軸に記事を作っていく」と決めてからコンテンツを増やしていけば、キーワードや内容が被ってしまうことはありません。
1つの軸となるキーワードでコンテンツを出し尽くしたら次のキーワードへ、また出し尽くしたら次のキーワードへという流れを構築しておくと安心でしょう。
重複を防ぐためにもキーワードの選定は慎重に
キーワードの重複を防ぐためには、まずコンテンツを作る際のキーワード選定を慎重に行うことが何よりもの対策となります。記事を量産させることにばかり注力するのではなく、コンテンツの質を第一に考え、キーワードを選定していきましょう。
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