RSSはSEO対策で間接的に効果があるので取り入れよう

RSSを設置することは直接的にはSEO対策にとって影響はないものの、RSSフィードボタンの設置によって購読者が増え被リンクの増加が見込めます。サーチコンソールによるサイトマップ送信でRSSのURLを送信し、新規記事のクローラビリティーを高められるので、間接的な効果が期待できるでしょう。

RSSはSEO対策で効果があるのか?

RSSを設置することによる間接的なSEO効果は十分に期待できます。 ただし、RSSには直接的に検索順位を上昇させるSEO効果はありません。例えば、RSSを活用し、フィードボタンを設置することにより、訪問したユーザーが購読、リピートすることによってトラフィックが増大したり、他のWebサイトからの被リンクが増加したりするなどの間接的なSEO効果が期待できます。

他にもRSSをXMLサイトマップの代替手段はあります。例えば、Search Consoleに送信することです。Googleのクローラーにインデックス登録を促して素早く正確にサイトの更新情報を検索エンジンに認識させることによってすばやくSEO効果を発揮させる効果も期待できます。

FacebookやTwitterなどのSNSの発展により、記事の拡散に用いられる手法はRSSよりもSNSが中心になりつつありますが、それでもRSSの持つ効果はいまだに存在します。

設定は簡単で、しかも一度設定すればメンテナンスにそれほど手間の掛からないのでSEO対策を検討するにあたってRSSの活用は検討すべき施策の1つだと言えます。

RSSとXMLサイトマップの違いを理解しSEO対策する

RSSとXMLサイトマップの違いを示した図

RSSとXMLサイトマップの違いを示した図

ページのクロールを促進するためにGoogleはXMLサイトマップとRSSフィードの両方の情報をSearch Consoleから送信することを推奨しています。

よって、SEO対策を実施する場合は、XMLサイトマップを送信しているからといってクローラー対策は十分だと安心せずに、RSSフィードによる送信も合わせて実施した方が良いでしょう。

参考Best practices for XML sitemaps & RSS/Atom feeds | Google Webmaster Central Blog

もちろん、RSSとXMLサイトマップの違いを理解したうえで活用した方が良いでしょう。端的に言えば、RSSフィードは直近の更新情報を送るのでサイズが軽い、XMLサイトマップはサイト内の全ての情報を網羅的に送信できるけれどもデータサイズが重いと理解しておきましょう。

RSSフィード

RSSとは「Really Simple Syndication」「Rich Site Summary」などさまざまな言葉の頭文字を取った用語だと言われていますが、いずれにしてもWebサイトの更新情報をユーザーに伝えるためのマークアップ言語のことを指します。

Webサイトの更新情報をRSSファイルとしてサイトの特定のURLで公開することにより、サイトの更新情報を配信します。ユーザーはRSSリーダーというツールを活用することによっていちいちそのWebサイトに巡回しなくても、ソフトを通じてWebサイトの更新情報をリアルタイムで確認できます。

類似の技術としてAtomがあり、こちらもWebサイトの更新情報をユーザーに伝える技術です。更新情報の記述方法などは異なりますが、おおむね同じようなシチュエーションで両者は使用されるのでまとめて、RSS/Atomと呼ばれることもあります。ちなみにGoogleはRSS、Atomどちらの形式にも対応しています。(本記事では両者をまとめてRSSと表記しています。)

参考RSSとATOMの違いと特徴は?配信方法やサンプルフォーマットあり

RSSはサイトの更新情報に特化した情報の送信方法で、新規のWebページの追加や既存ページのリニューアルなど、Webサイトの変更点のみをデータとして送信できます。よって、データ量が少ないために検索エンジンに対して更新情報を素早く伝えるのに適しています。

XMLサイトマップ

XMLサイトマップの特徴はWebページや、ページ同士のつながりなども含めてサイト内のすべてのURL情報をGoogleに伝えることができることです。

XMLサイトマップには、サイト全体の構造や中身についての情報がまとめられています。よって、RSSでは新規のごく一部の情報しか検索エンジンに対して送信しないのに対して、XMLサイトマップの場合はWebサイトの情報を網羅的に検索エンジンに送信します。

ただし、Webサイトの情報を網羅していることもあってファイルサイズも大きく、クローラーがファイルを読み込むのにも時間がかかることが予想されます。Webサイトの構造をきちんと検索エンジンに伝えるためにも定期的にクローラーに巡回してもらう必要はあります。頻繁にWebサイト全体の構造が大きく変化することも想定しづらいので定期的な記事の更新などはRSSで情報を送信しても十分だと考えられます。

RSSフィードとXMLサイトマップを活用したSEO対策のGoogleによるガイドラインについては、Googleのウェブマスター向け公式ブログの「XML サイトマップと RSS/Atom フィードのベストプラクティス」という記事も合わせて確認してください。

参考サイトマップの作り方-クロール促進でSEO効果をアップ

RSSフィードの設定方法

RSSフィードの設定はサポートするツールが充実しているため比較的簡単に行えます。とくにWordPressで制作されたWebサイトであれば、ほとんどのテーマで最初からRSSの出力ができるようになっているので心配ないでしょう。

ただし、WordPressなどのCMSを使用していなかったり、ツールを使わずに独自にコーディングしていて自動でRSSを出力する環境が無かったりする場合は、手動でWebサイトの更新に合わせてRSSを作成しなければなりません。

また、RSSフィードを設定するだけでは不十分で、検索エンジンのクローラーにWebサイトの更新情報を伝えるためにはSearch Consoleの設定も必要となります。購読者のリピートによるアクセス数アップといった効果はSearch Consoleの設定をしなくても恩恵を受けられますが、インデックスが必要なRSSを活用したSEO対策ではSearch Consoleも活用しましょう。

サイト上の設定

RSSを活用したSEO対策を実施する場合は、まずWebサイトの情報を更新、それに合わせて更新箇所を記述したRSSを出力しなければなりません。もともとRSS出力に対応したテーマがありますし、初期設定でRSSの出力に対応していなくても、プラグインで新規の機能追加も可能です。

Webサイト内にRSS配信する機能が無いWebサイトの場合は、RSSを配信するURLを作成するサービスを利用すると良いでしょう。例えば、「Feed43」というサービスを活用すれば、RSSを配信するURLが作成できます。

もちろんRSSによる購読者アップを狙うのならば単にRSSを配信するURLを作成するだけでは不十分です。Webサイト上にユーザーがRSSフィードを活用するようにRSSボタンも分かりやすい場所に設置した方が良いでしょう。

ユーザーがRSSを活用することによってリピートによるアクセス数アップ効果、リンクが貼られることによる被リンク数アップによるSEO効果などが期待されます。

サーチコンソールでの設定

Webサイトのコンテンツを検索エンジンのクローラーにいち早く正確に認識させるためには、Search Console経由でサイトマップを送信するだけでは不十分です。サイトマップの情報は重いため、クローラーの情報更新頻度が長いと考えられます。素早くクローラーにWebサイトの更新情報を伝えるためにはRSSフィードでも情報を送信した方が良いでしょう。

Search Consoleを使ってRSSを検索エンジンの送信する際は、該当するWebサイトを管理しているGoogleアカウントにログインしてSearch Consoleを開きます。左側のメニューバーから「インデックス」のカテゴリにあるサイトマップを選択します。

Search Consoleサイトマップ追加画面

Search Consoleサイトマップ追加画面

サイトマップの部分には通常XMLサイトマップを登録しますがRSSも登録することが可能です。XMLサイトマップを登録する場合と同様に、RSSを追加する場合も「新しいサイトマップの追加」の部分にRSSを保存しているURLを入力して送信ボタンを押します。(RSS、AtomともにSearch Consoleに登録可能です。)

「送信されたサイトマップ」の欄には登録しているサイトマップやRSS、最後にいつ情報を送信したかなどが記載されています。通常ステータスは「成功しました」となっているはずですが、エラーがある場合は「エラーがあります」、RSSを取得できなかった場合は「取得できませんでした」などのメッセージが表示されます。

このようなエラーメッセージが出ている場合は、検索エンジンに正しくRSSが読み込まれていない可能性が高いので、思い当たる原因を改善しエラー状態を直してください。

もちろん、RSSが正しく読み込まれて検索エンジンに認識されている場合でも、作成したWebページ自体に何らかの問題がある場合は正しくインデックスされない場合が考えられます。

「インデックス」のカバレッジの部分を開けばエラーが発生しているWebページとその原因が分かるので、RSSが検索エンジンに送信されているかだけではなく、カバレッジからエラーを起こしていないかも合わせて確認するようにしてください。

RSSはSEO対策にとって効果があるので取り入れよう

SNSの普及により、相対的にRSSの需要は低下していると考えられますが、SEO込みでWebマーケティングを考えるならば、まだまだRSSは活用すべきです。WordPressなどのCMSを使用すれば簡単にRSSを作成できますし、Search Consoleで簡単な初期設定だけ行えばほぼ自動的に検索エンジンにRSSを定期送信できます。

RSS自体には直接的なSEO効果は期待できませんが、クローラーに素早く自社サイトの更新を認識させる、RSSをユーザーが登録する事によって新着記事についてユーザーがすぐに認知、リピート率が高まりアクセス数がアップするなどの効果が期待できます。

SEOに劇的な効果がある手法であるとまでは考えられませんが、知識なしで簡単にできるし手間もかからないのでコストパフォーマンスが高いSEO施策だと考えられます。

少しでも検索順位を向上させたいのならばぜひRSSの導入を検討した方が良いでしょう。

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