
2026年3月18日、名古屋市のイノベーション拠点「STATION Ai」にて開催された「モノづくり企業新規事業創出セミナー」に、弊社代表の獅子原が聴講及び交流会に出席いたしました。
本会への出席の目的は、セライオン株式会社が掲げるSDGs目標「経済(Economy):技術探究による地域貢献」の活動の一環です。弊社は最新のWebトレンドを用いて地域企業の情報発信力を強化し、持続的な成長基盤づくりに寄与することを目指しています。
目次
開催概要
- 日時: 2026年3月18日(水)13:00〜17:00
- 場所: STATION Ai(名古屋市昭和区)
- 主催・プログラム詳細: 愛知県ものづくり企業新規事業創出プログラム(公式HP)
- 内容: 基調講演、県内ものづくり企業8社による新規事業成果発表、交流会
- 当日の詳細(愛知県プレスリリース): 成果報告会の開催について
基調講演:変革の時代におけるモノづくり企業の新規事業創出
講師:株式会社FUJI 代表取締役社長 五十棲 丈二 氏
五十棲氏は、エンジニアとしての経験を軸に、同社の新規事業創出における実体験を語られました。成功の要因として、意思決定権を持つ経営者と直接コミットできる環境があったこと、そして既存組織の収益目標に縛られない「飛び地」としての組織体制を構築したことを挙げられました。また、自社技術だけに固執せず「オープンイノベーション」を推進し、シリコンバレーでの活動を通じて日本企業とは異なるスピード感や時間軸を体感することの重要性を強調。新規事業においては、目的を明確化し、不要な要素を「そぎ落とす」ことが不可欠であるとの知見を示されました。
新規事業創出プログラム 成果報告(登壇8社)
当日発表された8社の取組内容について、各社の発表に基づき記述します。(※社名クリックで各社公式サイトへ移動します)
1. 株式会社伊勢安金網製作所
(登壇者:取締役 安藤 和将 氏) 創業77年目を迎えた金網メーカーとしての技術力を活かし、キャンプ・バーベキュー市場へ向けた自社ブランドの構築を発表されました。主力製品は、金網の特性を活かしつつ、レゴブロックのように形状や用途を自由に変えられる「モジュール式の調理器具」です。「究極の網」をコンセプトに、食材の焼き上がりだけでなく、キャンプにおける利便性を追求しています。 発表では、従来のBtoBを中心とした受託製造から、一般消費者(BtoC)へ直接価値を届ける事業モデルへの転換が示されました。ヒアリングを通じて「網洗いの大変さ」という課題を特定し、家庭でも手軽に洗える構造や、軽量・コンパクトな機能美を実現。2026年8月以降のクラウドファンディング展開を目指しています。
2. 株式会社伊藤精密工具製作所
(登壇者:工場長 山本 歩 氏) 1927年創業、来年で100周年を迎える精密工具製造の技術力を基盤に、歯科技工士不足という社会課題を解決するための「デジタルデンタルソリューション事業」を検討されています。熟練の技工士が行ってきた手作業をデジタル技術(CAD/CAM等)で代替・支援することで、生産性向上を目指す取り組みです。 現在はニーズの深掘りを行っている段階ですが、精密加工メーカーとしての知見を活かし、歯科業界のDX推進と持続可能な歯科医療体制の維持に貢献する展望を述べられました。
3. ウメモト株式会社
(登壇者:代表取締役社長 梅本 隆太 氏) 「印刷×DX」を掲げ、最新のデジタルインクジェット設備を活用した、多品種小ロット対応のパッケージ制作サービスについて発表されました。デジタル印刷によって版代を不要とし、異なるデザインを連続して印刷・製袋することを可能にしました。 これにより、小ロット提供による顧客企業の在庫リスク低減や迅速な製品化に寄与しています。今後は人の感性に基づいたパッケージ評価の実装など、さらなる付加価値創出を目指す展望を提示されました。
4. 株式会社河村工機製作所
(登壇者:常務取締役 藤本 啓太 氏) 自動車部品製造で培ったプレス加工および溶接技術を、住宅・建材業界へ展開する新規事業について発表されました。20社以上への徹底的なヒアリングにより、建材業界におけるサプライヤー減少という課題を特定。 既に複数の見積獲得や試作発注に至るなど、具体的な市場反応についても言及。自動車業界で磨いた一貫生産体制を強みに、建材という異なるドメインへの適合を進め、持続可能な供給体制の構築を目指す姿勢を強調されました。
5. 株式会社弘和テック
(登壇者:代表取締役 林 俊信 氏) 航空宇宙、防衛、医療等の高信頼性分野への精密部品加工を展開し、海外販路開拓の成果を発表されました。マレーシアやシンガポールの展示会へ出展し、グローバルなネットワーク構築の第一歩を踏み出されています。 チタンやインコネル等の難削材加工技術への高い評価を確認した一方で、戦略上の課題も特定。今後は海外展開専用の部署を設けるなど、持続的なグローバルサプライヤーを目指す展望を述べられました。
6. 株式会社近藤工作所
(登壇者:代表取締役 田中 由紀子 氏) 金属精密加工とNFC(近距離無線通信)を融合させた、デジタル連携機能を持つ金属名刺「ビズタッチメタル」の開発について発表されました。スマホをかざすだけで連絡先が保存される利便性と、金属特有の高級感を両立させています。 名刺交換を「情報の受け渡し」から「自社の技術力を伝える体験」へと昇華させる狙いがあり、アナログな伝統技術に最先端のデジタル機能を付加したハイブリッドな製品モデルを示されました。
7. 眞和興業株式会社
(登壇者:代表取締役 眞野 祥典 氏) 新たに竣工した本社工場において、従来の強みである「製缶加工」に加え、外注に頼っていた「大型メッキ加工」を内製化した一気通貫の生産体制を発表されました。自社で大型メッキ槽を保有することで、輸送コスト(横持ち運賃)を削減し、大幅なリードタイム短縮を実現しています。 品質責任の所在が明確になり、顧客にとっての利便性が飛躍的に向上。「製缶・メッキ一貫対応」による納期短縮の実績と、顧客からの高い評価を共有されました。
8. 東海光学株式会社
(登壇者:高機能事業部長 長尾 淳司 氏) 眼鏡レンズ製造の光学薄膜技術を応用した、非接触で高速・高精度な「超精密光学測定装置」の開発について発表されました。製造現場の自動化が進む中、検査工程のスピードアップという課題に的確に応えるものです。 特殊な測定課題にもカスタマイズ対応が可能な点を強みとし、光計測ソリューションの提供企業へと事業領域を拡大し、産業の進化を支える展望を述べられました。
感想:現場で感じた「技術」と「情報発信」の乖離
会場には約50〜70名の産官学関係者が集い、熱気に包まれていました。後半の交流会では約30名の参加者が活発な議論を展開。弊社代表の獅子原は、登壇された企業様のWebサイトを事前に診断した上で、代表取締役や工場長、役員クラスの皆様と直接対話させていただきました。
対話を通じて浮き彫りになったのは、一部の企業様では「素晴らしい技術や革新的な新事業はあるが、Webサイトをうまく活用できておらず、その価値を正しく世の中に伝えきれていない」という課題です。また、予算面で後回しになり費用がかけられないことやWEB運用方法がなどについて課題がございました。
弊社のGEO(生成エンジン最適化)やSEOの技術を用いることで、これらの「WEB上では知られていない/見つからない技術」を「世界に見つかる価値」へと変えるお手伝いができると確信いたしました。
弊社のSDGsへの取り組みと今後の展望
セライオン株式会社(medifund)は、今回の報告会で得た知見を社内で共有し、地域企業様へのデジタルマーケティング支援を加速させてまいります。
- [9:産業と技術革新の基盤をつくろう]
最新のWeb技術を用いて、地域のものづくり企業が持つ卓越した技術をAIや検索エンジンに正しく認識させ、適切なパートナーに届く基盤を作ります。 - [17:パートナーシップで目標を達成しよう]
地域の経営層や技術者の皆様との対話を通じて、個々の企業が抱える課題に寄り添い、共に成長を目指すパートナーとしての関係を構築します。
地域に根差した優れた技術を世界へ広めるために、私たちはデジタルの側面から強力にバックアップを続けてまいります。
本件に関するお問い合わせは、medifund事務局まで
