逆SEOでネガティブサイト対策を行う場合には、検索サイトのガイダンスに従い、自サイトを上位表示させます。 自サイトを上位表示させるには、SEO対策を行ない、ユーザーと検索エンジンに評価されるサイトにする必要があります。
上位表示させた後は、その状態を維持するのが効果的です。評価される自サイトのページを複数作ることで、逆SEO対象サイトの検索順位が相対的に下がり、マイナスイメージを防ぐことができます。
目次
逆SEOとは
逆SEOとは、特定のサイトの検索順位を下げること です。主に自社に対する誹謗中傷が書かれたページが検索上位に表示されないようにする施策として実施されることが一般的です。
とはいえ、他サイトのコンテンツやSEOの設定に直接干渉することはできません。削除依頼をしても、削除されない場合もあります。そのため、逆SEOでは自サイトを上位表示させ、相対的にネガティブサイトの順位を下げるという方法を取ります。
検索上位に表示されたくないページを下げるために使われる
逆SEOは、あくまで自分のサイトをおとしめるネガティブサイト対策として用いられます。
運営上、まったく問題のないサイト順位を意図的に下げようとすることは、Googleのガイドライン違反なので注意しましょう。
逆SEOが用いられるのは、特定のサイトで自分のことや自分のサイトが誹謗中傷されたときなどです。より具体的にいえば、2ちゃんねるや口コミサイト、ブログ、レビューサイトなどに対して、逆SEOをすることが多い傾向にあります。
誹謗中傷された場合、投稿者やサイトの運営者に対して直接注意することも可能です。しかし「誹謗中傷を消して欲しい」という依頼がインターネット上にさらされ、より誹謗中傷が盛り上がってしまう場合も。
とはいえ、自社サイトに悪影響のあるサイトを放ってはおけません。火に油を注がず、静かに対処したい場合に、逆SEOは効果的です。
また逆SEOの方法を把握しておくことは、もし自分が予期せず逆SEOをされたときにも役立ちます。あまり実践することはないかもしれませんが、万が一のときのために覚えておいて損はないでしょう。
逆SEOの方法
逆SEOをするには、以下のことを意識しましょう。
- 自サイトを上位表示させる
- 上位表示を保持する
逆SEOは、自分のサイトの検索順位を上げてネガティブサイト順位を下げます。つまり、 本来のSEO対策をより強化することで、対象のサイトに直接干渉することなく順位を下げ、逆SEOが成り立つ ことになります。
なお以前は逆SEOとして、不正リンクを貼ったり、Googleにスパムサイトだと認識させたりすることもできました。しかし今となっては、Googleのウェブマスター向けガイドライン上で禁止されています。
Googleのガイドライン違反をした場合、検索順位が下がるだけでなく検索結果に表示すらされなくなってしまう可能性があります。
また、過激な逆SEOをすると法的に訴えられる可能性すらあるのです。仮に相手サイトをおとしめることはできても、非常にリスクが高いのでやめましょう。あくまでガイドラインの定める範囲の中で、対策を取ることをおすすめします。
自サイトを上位表示させる
逆SEOをするなら、まずは自サイトを上位表示させましょう 。逆SEOの対象となるネガティブサイトよりも上位表示されることで、相対的に相手サイトの表示順位を下げます。
すると自然にネガティブサイトへの流入者は減り、誹謗中傷の影響が少なくなるでしょう。反対に、自サイトへの流入者は増えて知名度の拡大やブランドイメージの向上に繋がるはずです。
SEO対策を行う
サイトを上位表示させるにはSEO対策が必須 です。SEO対策とは、「サイトを検索エンジンに向けて最適化すること」全般を指します。
たとえば、検索エンジンのガイドラインに沿ったサイト制作をすることや、ユーザビリティの高いサイト構成を意識することなど。
他にもスマートフォンやタブレットなどの媒体で見ても見やすいサイトデザインにすることなどが挙げられます。モバイルユーザビリティを高めることもまた、SEO対策です。
また、サイト自体を軽くし、表示速度を早めるのもおすすめです。さらにサイト内の情報が信頼に足るものであることも重要。さらに他にはないオリジナリティや、自サイトだけでしか閲覧できない情報の特別性なども評価されます。
このようにユーザーフレンドリーなサイト作りが、結果的にSEO対策につながることは珍しくありません。
もちろん、ユーザーだけでなく検索エンジンに向けた各種設定も重要です。
検索意図を調査し複数ページの上位化を狙う
SEO対策において、ユーザーの検索意図を満たすサイトを作るのは重要 です。どのユーザーも必ず検索意図があり、キーワードを検索します。そして自分の検索意図を満たすサイトを閲覧するものです。
逆SEOをするには、対象のネガティブサイトがターゲットとする検索キーワードを分析し、同じキーワードで上位表示を狙う必要があります。
たとえば対象のサイトが「ビタミンサプリ おすすめ」というキーワードを検索した結果、上位表示されている場合を仮定しましょう。この場合、こちらも同じく「ビタミンサプリ おすすめ」というキーワードの検索意図を満たすコンテンツを作成します。
コンテンツ制作の際は、ユーザーファーストの考え方を大切にしましょう。閲覧するユーザーがどんな情報を求めているのか、質の高いコンテンツを作ることが重要です。
また、コンテンツは複数作りましょう。検索糸を十分に満たす良質なコンテンツが複数あれば、いくつものコンテンツを一度に上位表示できるはずです。
上位表示されるサイトが多ければ多いほど、その分ネガティブサイトの順位は落ちます。効果的に逆SEOができるでしょう。
上位表示を保持する
上位表示を常にキープしましょう。 相手のサイトも、コンテンツを改変して再度上位に上がってくる可能性があります。
再びネガティブサイトに順位を上回られないよう、常に検索順位はチェックしておくと良いでしょう。なお、検索順位を自動でチェックしてくれるツールもあります。常に自分で確認できない方におすすめです。
コンテンツの管理を行う
上位表示を維持するには、コンテンツの管理を行いましょう。 定期的にコンテンツを改変、追加、調整することで、検索エンジンからも評価されます。特にコンテンツのリライトは大切です。
なお、ネガティブサイトのドメインパワーが強く、コンテンツ管理を行っても上位に上がれなくなることも。こうしたケースではサイト全体の内容や構成、デザインなど質を高め、自サイトのドメインパワーを上げる対策を行う必要があります。
逆SEOを行う際の注意点
逆SEOを行う際、以下の注意点があります。
- 検索エンジンのガイドラインに沿った方法を選ぶ
- 効果が出るには時間がかかる
また、逆SEOはネガティブサイトに対して何の対処もできなかった場合の緊急手段として使うべき対策です。本来、特定のサイトで 誹謗中傷をされたら対象サイトの管理者に削除申請を出したり、検索エンジンに報告するのが一般的。
それでも対処が難しければ、逆SEOを検討すると良いでしょう。
検索エンジンのガイドラインに沿った方法を選ぶ
逆SEOをするなら、 検索エンジンのガイドラインに沿った方法で自サイトにSEO対策するのが最も効果的 です。あくまでも相手を蹴落とすのではなく、自サイトの順位を上げるという考え方で逆SEOを行いましょう。
たとえ相手がネガティブサイトだったとしても、明確な意志を持って攻撃することはガイドライン違反になるリスクが非常に高いです。相手から法的な措置を取られるリスクもあります。
さらに、不正リンクやスパムなどといった方法は、以前は効果的だったものの、現在では効果がありません。なお他にも相手をウイルスに感染させたり、リンクを踏ませるなどの方法があります。
しかし、いずれも検索エンジン側で対策が取られつつあります。むしろ自分へペナルティが課されるリスクの方が高いので控えましょう。
不正リンクやスパムは根本的解決にならない
そもそも、 不正リンクやスパムといった従来の逆SEO対策は、根本的な解決になりません。
なぜなら、逆SEOに気付いた管理者が対策を取れば、再び上位表示されるからです。これではいたちごっこになってしまいます。
一方、適切なSEO対策で良質なサイトを作り、自サイトを上位に上げるのは効果的な方法です。相手はより充実したコンテンツを作らない限り上位には表示されず、上位表示された自サイトは多くの人の目に触れるでしょう。
効果が出るには時間がかかる
逆SEOの効果が出るには、時間がかかります。なぜならSEO対策をして自サイトの順位を上げることは、非常に地道な作業だからです。元々のドメインパワーがネガティブサイトよりも低ければ、なおさら時間がかかるでしょう。
SEO対策は検証と改善の繰り返しです。そのため、一朝一夕で結果が出るものではありません。ネガティブサイトの順位はいち早く落としたいと思うかも知れません。しかし、焦らずに少しずつサイトを改善することが重要です。
もし逆SEO対策が思うように行かなければ、逆SEO対策専門の会社に相談してみるのも良いでしょう。数万円から逆SEOを請け負っている企業も、中にはあります。
もしくは自社のSEO対策をより強化することで、逆SEOがしやすくなるかもしれません。できるだけ早く結果を出したい方は、はじめから専門家に相談するのもおすすめです。
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