女性の借金問題は、職場のセクハラや婚姻関係のトラブルなど、女性ならではの事情がからみ合うケースが多いのが現状です。そうした個別事情に対応できる専門家に早めに相談することが大切です。
弁護士や司法書士などの法律家以外にも、法テラスや自治体の無料相談窓口を利用する方法があります。家族や友人には思い当たる節があるかもしれませんが、プライバシー保護の観点から第三者機関に相談することをおすすめします。
女性専用相談窓口があるおすすめ事務所3選
事務所 | はたの法務事務所 | アヴァンス法律事務所 | ウイズユー司法書士事務所 |
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おすすめ ポイント | 女性専用の無料相談窓口がある | 女性スタッフがすべて対応してくれ専用窓口がある | 24時間対応の女性専用窓口あり |
相談料 | 無料 | 無料 | 無料 |
任意整理 着手金 | 無料 | 11,000円/1件あたり | 11,000〜110.000円/1件あたり |
任意整理 報酬金 | 22,000円/1件あたり | 11,000円/1件あたり | – |
減額報酬金 | – | 11% | – |
全国出張 | ◯ | 要問い合わせ | ◯ |
土日対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
電話番号 | 03-5335-6458 | 0120-964-664 | 0120-844-037 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
借金問題に悩む女性の相談先5つ
借金問題に悩んでいる時にはどこへ相談するかが重要です。スムーズに借金を解決できる相談先を4つご紹介します。
弁護士事務所または司法書士事務所で相談するとすぐに督促を停止してもらえる
弁護士事務所や司法書士事務所へ相談して手続きをすすめると、すぐに借金の催促電話や自宅への書面を止めてくれます。
弁護士や司法書士から受任通知を受け取った債権者は債務者への催促通知を停止するよう法律で定められているためです。
また、専門的な法的知識と経験に基づいた適切な解決策の提案をしてくれ、相談内容は守秘義務により近親者にも相談内容は秘匿されます。そのため、夫や親に借金問題がバレたくない女性に最適な相談先といえます。
法テラスは無料で弁護士や司法書士に借金相談ができる
法テラスは同じ相談に対して3回まで無料で借金相談ができます。
弁護士が必要と判断された場合には弁護士を手配してくれ、通常の法律事務所に依頼するよりも低料金で利用可能です。
ただし、法テラスは誰でも利用できるわけではありません。条件を満たす場合にしか利用ができないため、利用したい場合には事前に利用要件を確認しておくのが得策です。
日本貸金業協会ならADR(裁判外紛争解決手段)を利用できる
日本貸金業協会で相談するとADRを利用して借金問題を中立的に仲介をおこなってくれます。
専門的な立場から相手方と公正な話し合いができるため、一人で問題を抱え込んでいる場合はとても大きな助けとなるでしょう。
また、生活支援カウンセリングもおこなっているため、借金返済の長期的な問題を一緒に相談していけます。自分では分からなかった問題も専門的な視点からみつけてもらえるかもしれません。
ただし、ADRはあくまで話し合いのため相手方が拒否してしまうと問題が解決しません。
また、仲介員は公正な立場なので場合によっては自分が不利になる話し合いになってしまう可能性もあります。さらに、ADRは有料でお金がかかる点もデメリットといえるでしょう。
各自治体の相談窓口ならすぐに相談にいける
各自治体にも借金に困っている人向けの相談窓口があります。基本的に各市町村にあるため、すぐに行けるのがメリットです。
また、無料で相談できるため金銭の負担を考えなくて済みます。しかし、自治体での相談は専門家によるアドバイスだけなので具体的に解決の手続きをおこなうには、自分で別途行動しなくてはいけません。
さらに、相談時間はひとりあたり30分程しかないため、満足に相談できずに終わる可能性もあります。自治体に相談に行く場合には、相談内容を箇条書きでまとめるなど時間内に相談し終わる対策が重要といえるでしょう。
家族や友人なら柔軟に対応してくれ場合もある
信頼できる友人や家族に相談するのもひとつの手です。親身に相談に乗ってくれ、一時的にお金を貸してくれるなど柔軟に対応してくれる場合もあります。
また、だれかに話すことによって精神的な負担も軽減できるでしょう。しかし、相手方が理解を得られない場合や過剰に干渉してかえって問題が大きくなってしまう危険性もあります。
借金問題を人に話す場合には、口が堅く信頼できる人を選んで話すようにしましょう。
債務整理の選択肢3つ
借金問題を早急に解決したい場合には、法律事務所での債務整理がおすすめです。ここでは、債務整理の3つの種類とメリット・デメリットをご紹介します。
任意整理は債務者と債権者が話し合い返済計画を柔軟に調整できる
任意整理は、債権者と交渉して将来利息をカットもしくは大幅減額してもらったり、返済計画を長期にしてもらったりする手続きのことです。
- 将来利息がカットされ、元金のみの返済になる
- 原則として元金のみの返済になり、返済した分だけ借金を減らすことができる
- 過払い金が発生していれば元金も減らせる
- 任意整理手続き中は、債権者からの督促や取り立てがストップする
- 元金のみを3〜5年で分割返済するため、毎月の返済負担が軽減される場合がある
- 返済計画が明確になり、借金完済までの道筋が見える
- ブラックリストに載る
- 5年程度はクレジットカードの利用ができない
- 住宅ローン審査に落ちやすくなる(本人が申請者の場合)
裁判所を通じて行う手続きではなく、返済方法についてあくまで裁判所の外で債権者と和解をするため、時間がかからず解決までスムーズにすすみます。また、裁判所を通さない手続きのため、費用が安いのも特徴です。
とにかくスピーディーに借金問題を解決したい人向きといえるでしょう。
個人再生は裁判所の介入で借金を最大1/10減額できる
個人再生は、債務整理の一つで、裁判所に申立てをして、現状では返済が困難であることを認めてもらい、借金を大幅に減額してもらう手続きです。
- 最大1/10まで借金元本を減額できる
- 持ち家を残して借金を減額できる(住宅ローン特則)
- 車も残せる
- 債権者からの督促がストップする
- ブラックリストに載る
- 5年程度はクレジットカードの利用ができない
- 住宅ローン審査に落ちやすくなる(本人が申請者の場合)
- 官報に名前や住所が掲載される(氏名が公開される)
個人再生の最大のメリットは大幅な借金額の減額ができることです。例えば、600万円の借金がある場合、個人再生を選ぶと借金は5分の1に減額され、月々約3万円を支払うことで完済できます。
ただし、裁判所を通す手続きとなるため、任意整理よりも時間がかかります。また、費用も任意再生より高いので、とにかく家や車を残しながら借金額を大きく減らしたい人向けといえるでしょう。
自己破産は借金を全額免除できる
自己破産は裁判所を通して借金の全額免除ができる制度です。
- 借金額が全額なくなる
- 債権者からの督促もなくなる
- 借金返済におびえず再スタートが切れる
- ブラックリストに載る
- 5年程度はクレジットカードの利用ができない
- 住宅ローン審査に落ちやすくなる(本人が申請者の場合)
- 官報に名前や住所が掲載される(氏名が公開される)
- ギャンブルなどの借金は自己破産対象外(返済義務が残る)
- 自己破産後に公共料金を滞納すると水道や電気が止まる可能性がある
- 自己破産中に財産を相続した場合、差し押さえ財産の対象となる
自己破産は、借金帳消しという大きなメリットがある分、デメリットも大きい債務整理方法です。返済能力が全く無い場合に限り検討するとよいでしょう。
女性におすすめの債務整理が得意な弁護士事務所3選
法律事務所はたくさんあるけど女性でも使いやすい法律事務所がいい!そんな人のためにおすすめの弁護士事務所と司法書士事務所を3つずつご紹介します。
ベリーベスト法律事務所は在籍弁護士が多く相性のよい弁護士が見つかりやすい
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 手数料(1社あたり):0円~ 解決報酬:22,000円(1社あたり) 成功報酬:減額分の11% 事務手数料:44,000円 |
個人再生費用 | 基本報酬:495,000円(住宅ローン条項なし) 基本報酬:605,000円(住宅ローン条項あり) 成功報酬:0円 事務手数料:44,000円 |
自己破産 | 同時廃止:385,000円 管財事件:495,000円 成功報酬0円 事務手数料:44,000円 |
ベリーベストでは債務整理の相談は何度でも無料です。「法律事務所にいったはいいものの言いたいこと全部をいえなかった」そんな心配もなくなります。
また、10年間で36万件以上の相談実績があるため、ノウハウの豊富な弁護士に依頼ができるでしょう。
秘密厳守を徹底しており、個室での相談のため、周囲に内容がバレる心配もありません。夫や友人にもバレたくないひとはぜひ検討してみたい事務所です。
ひばり法律事務所は女性弁護士在籍で債務整理に特化しるので借金の悩みを相談するのに適してる
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 着手金:22,000円(1社あたり) 報酬金:22,000円(1社あたり) 成功報酬:減額分の11% 事務手数料:5,500円 |
個人再生費用 | 着手金:330,000円~ 基本報酬:220,000円~ 事務手数料:5,500円 |
自己破産 | 着手金:220,000円~ 報酬金:220,000円~ 事務手数料:5,500円 |
ひばり法律事務所では女性弁護士が在籍しています。「男性にはプライベートな悩みを相談しにくい」そんな時でも女性弁護士が親身に答えてくれるでしょう。口コミでも親身に接してくれたとの評価が多くありました。
また、ひばり法律事務所は債務整理に特化した法律事務所です。事務所によっては債務整理に詳しくない場合もあるため、そのようなところに頼むと債務整理が失敗する可能性もあります。しかし、債務整理に特化した事務所であればノウハウも豊富なので、自分の理想とした減額を受けやすくなるでしょう。
サンク総合法律事務所は女性弁護士が在籍していて取立や催促電話が最短即日でとまる
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 着手金:55,000円(1社あたり) 報酬金:11,000円(1社あたり) 成功報酬:減額分の11% |
個人再生費用 | 非公開 |
自己破産 | 非公開 |
サンク総合法律事務所は督促がストップするスピードがとても早い法律事務所です。最短で相談した即日に督促の電話や書状がストップします。毎日の督促電話に悩んでいる女性におすすめです。
また、女性のために女性弁護士が在籍していて、希望に合わせて弁護士を配置してくれます。全国対応もしているので、督促を1日でも早く止めたい人は一度電話してみてはいかがでしょうか。
女性におすすめの債務整理が得意な司法書士事務所3選
債務整理ができるのは、弁護士事務所だけではありません。1社あたり140万円以下の借金額であれば司法書士も債務整理が可能です。
司法書士は弁護士事務所に比べて費用が安めのため、できるだけコストを抑えたい人は司法書士事務所での債務整理がおすすめです。
ここでは、おすすめの司法書士事務所を3つご紹介します。
はたの法務事務所は女性用の専用相談ダイヤルがある
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 着手金:0円 報酬金:22,000円(1社あたり) 成功報酬:減額分の11% |
個人再生費用 | 報酬385,000円~ |
自己破産 | 報酬:330,000円~ |
はたの法律事務所では女性専用の相談ダイヤルがあります。「男性が苦手で電話口に出られると怖くなる」といった悩みのある女性でも安心して電話で相談ができます。
また、相談費用や全国出張費も無料なので気軽に相談できるのも魅力。身近な人にだれにも話せないといった場合には、出張に来てもらって相談にのってもらいましょう。
また、弁護士事務所に比較すると費用が安めなので、コストを抑えたい人にも向いています。27年の実績もあるので、まずは一度電話して相談してみてはいかがでしょうか。
アヴァンス法務事務所は女性専用窓口あり!女性スタッフが女性に特有の悩みに答えてくれる
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 着手金:11,000円~ 解決報酬:11,000円(1社あたり) 成功報酬:減額分の11% |
個人再生費用 | 費用:418,000円~ 事務手数料:約40,000円 |
自己破産 | 費用:352,000円~ 事務手数料:約40,000円 |
アヴァンス法律事務所は女性専用ダイヤルが設置されていて、女性でも気軽に相談に乗ってくれます。土日祝日にも受付しているため、平日は仕事をしている女性でも相談しやすいでしょう。
また、アヴァンス法律事務所のサイトでは債務整理についてのコラムが乗っており、債務整理についてかなり詳しく書かれています。まずは知識をつけてから相談したいという人におすすめです。
問い合わせや相談は何回でも無料なので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
ウイズユー司法書士事務所は女性専用窓口が24時間365日相談に乗ってくれる
内容 | 費用 |
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任意整理費用 | 1社あたり:11,000円~110,000円 |
個人再生費用 | 住宅ローン特則なし:528,000円~ 住宅ローン特則あり:583,000円~ |
自己破産 | 473,000円~ |
ウィズユー司法書士事務所は女性専用の債務整理窓口があり、女性でも安心して相談ができます。
また、相談は24時間365日無料なので困った時にいつでも相談できるのもメリット。もちろん秘密厳守で家族に内緒にしたいという希望も聞いてもらえます。
費用も安く、多くの事務所の費用にある減額報酬もありません。コストを抑えて依頼したいという場合にも利用したい司法書士事務所といえるでしょう。
債務整理以外の借金問題の解決法3つ
「法律事務所に相談するといいのは分かったけど他の解決策も知りたい!」そんな人のために法律事務所での債務整理以外の解決方法を3つご紹介します。
単発バイトを探すことや副業を始めることを検討する
単発バイトや副業は、自分のスケジュールに合わせて働けるため、主婦や学生、フリーターなど時間的な制約がある人でも働きやすくなっています。
また、単発バイトや副業は、短期間で稼げるため、急な出費にも対応できます。
さらに、自分のスキルを活かした仕事を選ぶことができるため、場合によっては高時給で働くことも可能です。
- 在宅でクラウドソーシングサイトで仕事を探す
- 単発・短期でアルバイト
- ポイントサイトで隙間時間に稼ぐ
一方で単発バイトや副業には収入が一定しなかったり、長時間の労働が求められることで健康を損なう可能性もあるなどデメリットもあります。
バイトや副業をする場合には自分の健康状態や収入面を慎重に考えて選択しましょう。
おまとめローンを利用して借金を一本化する
複数社から借金をしている場合には、おまとめローンを利用することで金利が下がり月々の返済額を軽減できる可能性があります。
借金が1つにまとまることで複数の借金の返済期間が統一でき、管理が容易になるメリットも。
また、おまとめローンは金利が下がる場合が多く、長期的に見て金利の支払い額を抑えることができる。
しかし、安易に利用すると金利が上がってしまったり、月々の負担額は減らせても実際の支払総額は上がってしまったりなどのデメリットも存在します。
また、おまとめローンには審査があり、専業主婦など無職では審査に通らない可能性もあります。
おまとめローンを利用するには、シュミレーションでしっかりと計算をしてから申し込むのがよいでしょう。
生活保護の制度を活用する
シングルマザーで収入も極端にすくないなど受給要件を満たしている場合には生活保護を申請するのもひとつの方法です。
- 就労状況: 被保護者が無業または低収入であること。
- 年齢: 高齢者(65歳以上)または未成年者(18歳未満)であること。
- 健康状態: 長期的な病気や障害があること。
- 生活状況: 住居が不安定であること、または生活に支障があること。
生活保護の最大のメリットは、毎月決まった日に決まった金額が支給され、生活にゆとりが持てます。
また、子どもの教育費が支援され、学用品や学習塾などに充てることで教育費に悩むことも少なくなるでしょう。さらに、医療費が無料で受けられ、健康状態を気にせず必要な治療を受けることができます。
しかし、生活保護は借金の返済に充てることはできません。借金も同時に解決したい場合には債務整理などと組み合わせるのがよいでしょう。
さまざまな相談先を比較して早めの解決策を模索しよう
弁護士や司法書士事務所、法テラス、自治体の相談窓口、そして身近な家族や友人など、多くの相談先があります。また、債務整理の選択肢として、任意整理、個人再生、自己破産などがあります。
さらに、女性に特化した弁護士事務所や司法書士事務所も紹介されています。借金問題に直面している女性にとって、これらの情報は重要な手助けとなります。
また、債務整理以外の解決法として、単発バイトや副業、おまとめローン、生活保護の活用も考えられます。どの方法が自分に合っているかを検討し、適切なサポートを受けながら、借金問題に向き合いましょう。