個人事業主でもガソリンカードを作ることは可能です。しかし、経営が赤字だったり企業したての場合には実績が足りず、ガソリンカードの審査に落ちてしまう場合があります。
そこで、本記事では審査なしで作れるガソリンカードの紹介と作り方について紹介しています。
ガソリンカードを作りたいけれど審査に心配がある個人事業主の人は、ぜひ記事を参考にしてください。
個人事業主にとってのガソリンカードの重要性
個人事業主にとって、ガソリンカードの使用は経費管理の効率化とコスト削減につながる重要なツールです。特に車を業務に多く使用する場合、ガソリン代は大きな経費となります。
- 後払いで支払いできる
- 利用日時や車輌番号に利用時ガソリンスタンドが明記されるため、管理がしやすい
また、審査なしで取得できるガソリンカードも存在し、資金繰りの不安を軽減しながらビジネスの運営がスムーズになります。
こうした特性から、ガソリンカードは個人事業主にとって不可欠な存在といえるでしょう。
審査なしで作れるガソリンカード3つ
業績の安定しない個人事業主は、クレジットカードの審査に通りにくくガソリンカードが作りにくい傾向にあります。
しかし、以下で紹介するガソリンカードであれば、審査なしでガソリンカードが作れます。
- 高速情報協同組合でつくるガソリンカード
- ETC協同組合でつくるガソリンカード
- 中央企業管理共同組合作るガソリンカード
上記3つのガソリンカードはクレジット機能がないため、カード会社の審査なしで作れます。クレジット事業を始めたばかりで実績のすくない個人事業主でもつくることが可能です。
また、月末支払いのため資金計画が立てやすく、新規事業へのチャレンジを邪魔しないでしょう。
メリット・デメリットを把握したうえで、検討してみてください。
クレジットではないので、クレジット会社による審査なし
手数料・年会費無料
全国6,000店舗以上のガソリンスタンドで使える
月末振替なので、費用計算がしやすい
カード取得時に10,000円の費用がかかる(脱退時に返却される)
ポイントはつかない
審査なしのガソリンカードは、作りやすい一方でクレジットカードのような割引やポイントが付かない傾向にあります。
お得なガソリンカードを検討している場合には、審査ありのガソリンカードを申し込んでみるのも1つの方法です。
高速情報協同組合・ETC協同組合でつくれるガソリンカード
画像引用:高速情報共同組合
高速情報共同組合またはETC共同組合でつくれるガソリンカードは、出光石油のガソリンカードです。
全国6,400店舗以上の出光と昭和シェルSSのガソリンスタンドで利用ができ、年会費も無料で利用できます。
ガソリン価格は、全国平均価格で算出されるため、どこのガソリンスタンドでも同価格で給油可能。支払いは月末に後払いのため、資金計画が立てやすいのも魅力です。
中央企業管理共同組合でつくれるガソリンカード
中央企業管理共同組合が発行するガソリンカードは、組合員のみ利用できるカードです。
年会費はかかりますが、追加発行費用が4枚まで無料となっており、複数の車を利用する法人や個人事業主に向いています。
盗難や紛失の保険も付帯されている*ため、万が一にも備えられるのもメリットです。※保険適用には条件あり
年会費 | 660円 |
発行手数料 | 無料 |
追加発行手数料 | 4枚まで無料(5枚目以降660円) |
必要書類 | 開業届 確定申告書 |
公式サイト | 中央企業管理共同組合 |
ガソリンカードの選び方
ガソリンカードを選ぶ際には、以下のポイントに気を付けながら検討しましょう。
いつも給油しているガソリンスタンドで利用可能か
組合で発行しているカードは利用できるガソリンスタンド店舗が違う場合があります。
いつも利用しているガソリンスタンドで利用できないと、無駄な経費が掛かってしまう恐れがあります。
また、全国を運転する必要のある業種の場合には、幅広い地域で利用できるガソリンカードを選ぶのが良いでしょう。
自社の利用範囲によってガソリンカードを選んでください。
年会費の有無
発行する組合によっては、年会費がかかる場合があります。
経費を抑えたい場合には、年会費無料のカードを選ぶのが得策です。
ただし、年会費ありの場合には追加カードが無料で発行できたり、保険が付帯しているものもあります。
従業員の数や、使う頻度によって選択するのがよいでしょう。
審査なしのガソリンカードの作り方
ガソリンカードを作るときには、以下の手順で申し込みをしましょう。
個人事業主の場合には、以下の書類を準備します。
- 確定申告写し(コピー)
- 代表者運転免許証等の身分証明書(コピー)
- 車検証(コピー)※場合によっては必要なし
- 開業届※場合によっては必要なし
後日、書類が届くので書類に沿って必要事項を記入する
必要事項を記入した書類を返送し、指定の方法で出資金を入金すれば利用可能となります。
個人事業主がお得にガソリンをいれる方法
ガソリンカードを利用する以外にも、お得にガソリンを入れる方法があります。
経費を削減したい人はぜひ実践してみてください。
クレジットカード付きのガソリンカードを利用する
クレジット機能付きのガソリンカードは、ガソリン代に対する割引が適用されるだけでなく、利用額に応じたポイント還元やキャッシュバックなどの特典が充実しています。
さらに、ガソリン以外の経費もまとめて支払えるため、経費管理が簡略化されます。
運転頻度が高い場合、年会費以上の特典を受けられ、結果としてコスト削減につながるでしょう。
セルフスタンドを利用する
セルフスタンドは有人のガソリンスタンドに比べて費用が安い傾向にあります。
セルフスタンドでは人件費を抑えられるため、ガソリンの単価をフルサービスのスタンドよりも低く設定できるためです。
実際、セルフスタンドを選ぶ理由として「値段が安い」が最も多く挙げられており、統計的にもセルフスタンドはフルサービスに比べて5~6円安いとされています。
ガソリン代が安くなる日に給油する
ガソリンスタンドでは、週末や特定の曜日に価格を下げるキャンペーンを行っている場合があります。これを利用して、安い日に給油することでガソリン代を節約できるでしょう。
ガソリン価格は日曜日に下がり月曜日に上がるといった傾向もあるので、定期的に給油する人は週末におこなうとお得にガソリンを入れられます。
専用アプリで割引クーポンを利用する
出光やエネオスといった大手の会社ではアプリを利用することでガソリン代を削減できます。
例えば、エネオスアプリではアプリからクーポンが利用でき、QRコードをかざすだけで自動的にクーポンが適用されます。
また、プッシュ通知で新しいクーポン情報を即座に受け取ることができ、タイムリーに特典を獲得可能です。
アプリでポイントを貯めたり使う事もできるので、いつも使っているガソリンスタンドが決まっているならばアプリを入れてお得に利用しましょう。