関連キーワードやキーワードプランナーで表示される候補キーワードを記事の本文やタイトルに含めるように意識しているかもしれません。しかし、SEOキーワード選定の正しい方法を理解し、実践していますか?
SEOキーワード選定を正行うだけで、これまでの10倍以上のアクセスを集めることが可能になります。
下図は検索順位ごとのクリック率を示したグラフです。

検索順位1位と2位では、クリック率は2倍程度異なる
参照:2017年版Google検索順位別クリック率データ| INTERNET MARKETING NINJAS
検索順位1位を獲得するために、本記事ではキーワードプランナーを活用したSEOキーワードの選定方法を手順に沿って解説します。
参考SEO対策とは-検索上位を狙う方法記事の内容
SEOキーワード選定の手順9ステップ-検索順位1位を獲得せよ-
Step1.キーワードプランナーでキーワード候補を取得
キーワードプランナーはGoogleAdwordsのアカウント取得が必須です。
15分でGoogle AdWordsの広告アカウントを取得する方法
近年GoogleAdWordsのキーワードプランナーの新Ver.が使えるようになりましたが、今回お伝えするキーワード選定は以前のキーワードプランナーでしかおこなえません。
GoogleAdWordsから以前のキーワードプランナーを表示する方法


キーワードプランナーでキーワード候補を取得
- コンビニの雑誌
- 書店(平積みの本とベストセラーを確認)
- TV
- 競合サイト
- SNS
などの媒体をヒントにユーザーが普段耳にしたり、使用しているキーワードをヒントにターゲットユーザーが普段検索しそうなキーワードをキーワードプランナーに入力します。
キーワードプランナーを開き、下記の設定でターゲットが検索しそうなキーワードから詳細な候補キーワードを抽出します。
※キーワードプランナーにはGoogleAdwordsのアカウントと詳細な検索ボリューム値が出てくるようにする必要があります。月間500円ほどで検索ボリュームが取得できるので、作業効率化のために是非広告出稿手続きを行いましょう。参考:Googleキーワードプランナーの月間平均検索ボリュームを復活させる方法

1.キーワードプランナーの「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用して新しいキーワードを検索」にStep1で抽出したキーワードを入力
2.Step2で知り得た検索順位1位のサイトURLを「ランディングページ」に入力
3.サイトで販売したい商品のカテゴリを選択
4.見込み客の居住地を選択
サイトのKGIが店舗集客の場合は必須項目です。市町村まで設定できるので、できるだけ狭いエリアに設定しておきましょう。地域を選ばない場合は「日本」と設定しておきましょう。
5.言語設定を日本語に
言語は日本語にしましょう。日本人が検索窓に入力する「facebook」などの固有名詞であれば、「日本語」に設定していても表示されます。
6.除外キーワードを設定
関連キーワードを取得するときに必要ないキーワードを除外しておくと後々の作業が楽になります。ターゲットが検索思想にないキーワードを除外キーワードに設定しましょう。
当ブログでは、副業でサイト運用する方をターゲットとしていないため、「副業」を除外キーワードとしています。
7.検索エンジンをGoogleと検索パートナーに
8.期間を直近1ヶ月にし、「前年同期」で比較(同シーズンにおける比較を見るため)
9.キーワードフィルタで変動率≧0%に
前年より検索ボリュームが減少傾向にあるキーワードを除外します。
ブログを数多く更新せず、少ない記事数で検索流入を増やしたい場合はミドルキーワードを設定する場合は検索ボリュームを≧100にしましょう。
10.キーワードオプションはすべてOFF
ホワイトハットSEOを行う場合はすべての選択肢をOFFにして構いません。ちょいエロ系以上のサイトは「アダルト関連の候補を表示」をONにしましょう。
11.含めるキーワードを入力する必要は無い
「設定が完了したら候補を取得」をクリックしましょう。
Step2.変動率が高い順に並び替え、関連キーワードを選択

検索流入を狙いたいキーワードをプランに追加します。
変動率が高いキーワードがおすすめです。昨年は検索ボリュームが少ないキーワードはライバルサイトが少なくいため、比較的早い段階で検索流入が増えるキーワードです。一過性のキーワードであるかどうかを見極め、プランに追加してください。
今後も継続的に検索されるキーワード選定をおすすめします。
あまりにも意図するキーワードとは異なる場合はプランに追加しないようにしましょう。
私は一括でプランに追加し、後ほどキーワードを消去するという手順で行っています。
Step3.他のキーワードで候補を取得
Step1のように本や雑誌などで取得したターゲットが検索しそうなキーワードで候補キーワードを導き出したら、プライベートブラウジングで検索順位1位のサイトURLを「ランディングページ」に貼り付けます。
Step4.プランをダウンロード

様々な候補キーワードが取得できたら一括ダウンロードします。ダウンロードファイル形式はCSVでもGoogleスプレッドシートでもかまいません。過去の統計情報のチェックは必要ありません。
Step5.キーワードプランナーの「検索キーワードと傾向を取得」に候補キーワードを入力

キーワードプランナーのTOPに行き「オプション2: ファイルをアップロード」にダウンロードしたCSVファイルをアップロードし、「検索ボリュームを取得」をします。

検索ボリュームが取得できたらGoogleスプレッドシートかCSV形式でダウンロードします。
※キーワードプランナーで得られる値
キーワードプランナーの競合性(Competition)「強」「中」「弱」で表示される競合性は指定のキーワードにおける広告出稿者の多さを表し、推奨入札価格が上がることを伝える目安の役割です。高い金額で設定した入札者を優先的に広告表示させます。(参考:GoogleAdWordsの広告単価の詳しい仕組み)
競合性はキーワード選定では無視して構いません。過去に競合性を意識してキーワード選定をしていましたが、検索結果に表示されるページ数や検索順位の上がりやすさに関して全く関係無いことが分かりました。
推奨入札単価(Suggested bid)指定のキーワードで広告を出すときに推奨するクリック単価。購買意欲の高いユーザーが検索し、顧客単価が高い広告だと分かります。購買につながりやすいキーワードかどうかを判断する重要な指標になるキーワード選定に必要な値です。
その他の値はキーワード選定に必要ありません。
Step6.関連キーワードを取得
ライバルサイトが多く、月間検索ボリュームの値が大きいキーワードを分解し、より狭い分野で検索順位1位を狙う方法です。分解方法は下記の2パターンあります。
1.候補キーワードで分解
Step7でダウンロードしたキーワードデータの「Avg. Monthly Searches (exact match only)」を降順に並び替え、数値が大きいキーワードを選び、再度Step2~7を繰り返します。
2.関連キーワード取得ツールでサジェスト取得し分解

サジェストキーワードをキーワードプランナーの「検索キーワードと傾向を取得」で検索ボリュームを取得します。
キーワードや業種、ターゲットによるのですが、本サイトは主に月間検索ボリューム1,000以上のキーワードを分解しています。
Step7.検索順位1位を獲得したいサイトのメインキーワードを決める
まずはキーワードプランナーを使わずに、今すぐ商品・サービスを購入したい状況のユーザーが検索しそうなキーワードを決めます。
Step8.キーワードデータをさらに選定
Step8で得られたキーワードデータの中から無駄なキーワードを省き、サイトのテーマ性と大きくズレるキーワードを消去していきます。地道な作業ですが、重要な作業工程です。
Step9.mozで競合サイトのPA,DAを確認
PA(ページオーソリティ)、DA(ドメインオーソリティ)はmozが独自の指標で、ページランクやドメインパワーに変わる指標です。
PA,DAの値が低いサイトが上位に表示されている場合には、比較的容易に検索順位上位を獲得できます。
難易度が高い場合は、Step5~12を繰り返し、より低難易度のキーワードを見つけましょう。
顧客ターゲットに訴求するSEOキーワード選定は検索ユーザーの潜在的な意図を読み解く力が必要不可欠です。
膨大な記事数を公開しているのに検索意図の取得ができずにブログ集客の費用対効果が悪い企業は数多く存在します。
次の記事で「なぜこのキーワードを検索窓に入力しているのか」を明らかにする本質的キーワード選定方法を身に着けましょう。