デジタルマーケティングに取り組んでいる人は「オウンドメディア」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。企業とインターネットとの関わり方が多様化している中で、オウンドメディアはデジタルマーケティングには欠かせないものと言われています。でも、「なぜ必要なのか」をしっかり理解している人はそこまで多くないのではないでしょうか?

そこで今回はこれからオウンドメディアを始めようとしているあなたに「なぜオウンドメディアが必要なのか?」をお伝えします。

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オウンドメディアで自社のファンを育てる

オウンドメディアの最大のメリットは「自社のファンを育てることができる」ことにあります。

テレビCMやWeb広告などの広告媒体での宣伝は、宣伝する側からの一方的なメッセージです。メッセージが刺さるユーザーがいたとしても、あくまで一過性のもので、似たようなサービスがあればすぐにそちらに興味が移ってしまいます。

一方、オウンドメディアでは、ターゲットとするユーザーが欲しい情報を集めてWebサイトやブログを作るので、ユーザーの方から興味を持ってサービスに接触することができます。ユーザーの欲しい情報を継続して提供することができれば、それだけユーザーからの信頼も厚くなり、サービスを利用してもらえる可能性が高まるのです。

オウンドメディアの成功事例から学ぶ

どんなオウンドメディアが成功するのか、他社の成功事例を見てみましょう。

ニキペディア

ニキペディア

引用:ニキペディア

ニキビケア製品のプロアクティブで有名なザ・プロアクティブカンパニー株式会社が運営する、ニキビや肌荒れに悩む人に向けた情報サイトです。自社製品の販売促進をメインに作られているメディアです。

記事には具体的な成分表や治療過程の写真なども使われていて、分かりやすくて、ためになる読みごたえのあるコンテンツが作られています。

サイボウズ式

サイボウズ式

引用:サイボウズ式

サイボウズOfficeやGaroonなどのグループウェアを販売するサイボウズが運営している、ブログ形式のオウンドメディアです。ブランディング目的がメインとなっているメディアです。

ビジネスハックや働き方・生き方などのインタビュー記事が多く、自社製品はそれほど全面に押し出していません。

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店

引用:北欧、暮らしの道具店

株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアです。ありふれたECサイトが大人気オウンドメディアに成長した事例です。

一見すると普通のインテリアのネットショップですが、インテリアや生活をテーマにしたコラムも掲載されていて、2007年9月の公開からほぼ毎日更新されています。

コンテンツの質も高く、FacebookやInstagramでも拡散されています。

オウンドメディアはマーケティングのハブになる

オウンドメディアには自社のファンづくりやブランディングの他に、マーケティングのハブとしての重要な役割もあります。

デジタルマーケティングを考えるとき、「トリプルメディア」という考え方が重要とされています。

トリプルメディアでは情報発信の手法を3つに分けて考えます。

トリプルメディア
  • ペイドメディア

テレビCMやWeb広告を使った広告での宣伝手法です。こちらからの一方的な訴求になってしまいますが、不特定多数に訴求するための手段としては有効です。広告を打つたびに費用がかかるので、できる量には限界があります。

  • アーンドメディア

FacebookやTwitterなどのSNSで、広く拡散してもらうことを目的とするメディアです。タイムリーな情報発信ができ、メッセージで双方向のコミュニケーションを図ることもできます。一方で、炎上してしまうリスクもあり、発信する情報には注意しなければなりません。

これら2つの間にオウンドメディアをハブとすることで、ペイドメディアでユーザーを集めて、アーンドメディアで拡散させるという戦略を立てることができます。また、広告だけに頼らずにサービス利用や製品購入につなげることができるので、広告費の削減にもつながります。

オウンドメディアではコンテンツの質が鍵となる

オウンドメディアを作るとき、なによりも重要なのが「ユーザーがほしい情報を提供する」ということです。最終的な目的が自社サービスを利用してもらうことだとしても、それが必ずしも本当にユーザーがほしい情報とは限りません。それぞれのユーザーでほしい情報は違います。

コンテンツを作るときには、

  • メディア全体のテーマは何にするのか
  • どのようなユーザーにコンテンツを読んでほしいのか(年代、性別、職業…)
  • ユーザーはどのような悩みや疑問を持っているのか
  • ユーザーはどのようなキーワードで検索してくるのか

といったユーザー目線でのコンテンツ設計をしっかりと行う必要があります。

オウンドメディアを立ち上げるときのKPIの立て方

オウンドメディアを立ち上げるときは、最終的なゴール(KGI)と同時に、ゴールを達成するために達成しなければならない数値(KPI)も決めましょう。KGIやKPIを立てないままにメディアを立ち上げてしまうと、結局何の効果があったのか分からなくなっていましまいます。

KPIはいきなり大きな数値を目標にしないで、小さな数値から始めるとよいです。あまり大きな数値から始めてしまうと、上手く行かずに挫折してしまうことも少なくありません。

ステップ1:更新頻度

メディアの立ち上げ初期はとにかくコンテンツを充実させることに集中しなければなりません。地道に根気よく記事を増やしていく必要があります。

今までメディアに携わったことがない人であれば、定期的に多くの記事を作成するのは予想以上に大変なことです。外注をしたとしても、最終チェックは自分で行わなければなりません。ここで挫折してメディア運用をあきらめてしまう企業がたくさんあります。まずは毎日記事を更新できる体制づくりを目指しましょう。

ステップ2:PV数やUU数

定期的にコンテンツを作成できるようになったら、どれだけの人がどれくらいメディアを見ているのかを検証していきます。

PVやUUを増やすためには

  • オーガニック検索からの流入
  • SNSからの流入

が大きな柱となります。これらの指標も合わせて検証していきましょう。

ステップ3:クリック率やCV率

一定のユーザーがメディアを訪れてくれるようになったら、ようやくどうしたらCVにつながるのかを検証していきます。

自社製品やサービスへのリンクやバナーを設置しているのであれば、

  • どれくらいのユーザーがクリックしてくれているのか
  • クリックしたユーザーのうち、最終的に問い合わせや購入につながっている割合はどうなのか

をいろいろな角度から検証していきます。

オウンドメディアはWebマーケティングを飛躍させる

オウンドメディアを作ることによって、自社のファンを作ることができ、サービスの利用や製品の購入につながります。また、広告だけに頼らないマーケティング戦略を立てることもできます。オウンドメディア運用には、地道な作業も必要になってきますが、コツコツ積み上げれば最終的には大きな成果を出すことができます。自社のマーケティングを大きく飛躍させるために、オウンドメディアに挑戦してみましょう。