オウンドメディアのコンセプト設計方法は、情報収集段階のユーザーニーズをどのように満たすかを明確にし、言語化する過程で作り上げるます。
オウンドメディアの運用目的がメイン事業の商品販売の場合、情報収取段階のユーザーが抱えている不安をどのような形で解決するかがコンセプトの骨格になります。メイン事業の商品コンセプトと大きくことなるオウンドメディアコンセプトを設計してしまうと、オウンドメディアから決済ページへの離脱率が高まる可能性が高くなります。
参考AISCEASとは-購買行動モデルを表すマーケティング用語解説-記事の内容
オウンドメディアにおけるコンセプトの決め方
オウンドメディアのコンセプト設計方法は、情報収集段階のユーザーニーズをどのように満たすかを明確にし、言語化する過程で作り上げます。
オウンドメディアの運用目的がメイン事業の商品販売の場合、情報収取段階のユーザーが抱えている不安をどのような形で解決するかがコンセプトの骨格になります。メイン事業の商品コンセプトと大きくことなるオウンドメディアコンセプトを設計してしまうと、オウンドメディアから決済ページへの離脱率が高まる可能性が高くなります。
1.SWOT分析でメイン事業の強みと弱みを再認識をする

SWOT分析にて、メイン事業の強みや弱みを把握し、コンセプトを再確認します。
SWOTとは
- Strengths(強み)
- Weaknesses(弱み)
- Opportunities(機会)
- Threats(脅威)
の頭文字を表しています。
内部環境とは「自社がコントロール可能なもの」、外部環境とは「自社がコントロールできないもの」を意味します。
SWOT分析はマーケティング戦略を考える際に多く用いられるフレームワークですが、SWOTを整理することにより自社の事業を客観的にとらえることができ、コンセプトの決定に役立ちます。
参考アイデアが湧き出る発想法|10種のフレームワークでビジネスアイデアを量産2.ペルソナを設定する
商品を決済するユーザーのペルソナを作成します。
参考ペルソナテンプレート3.情報収集段階のユーザーニーズを想定する
商品決済段階のユーザーと情報収取段階のユーザーニーズは異なるため、情報収集段階のターゲット像を明確化する必要があります。
設定したペルソナを元に、商品を決済する前にどのような購買心理の変化があったかをカスタマージャーニーマップを使って想定します。

BtoB向けカスタマージャーニーマップサンプル。作成時に必要なアイコンを簡単に挿入できます。
4.情報収集段階のユーザーの課題をどのように解決するかアイデアを出し、言語化する
情報収集段階のユーザーニーズを満たすオウンドメディアがどのようにユーザーの課題を解決するのかがコンセプトの骨格です。課題解決時に満たす欲求、変化させる感情をヒントにどのようにユーザーの課題を解決するか言語化しましょう。
成功オウンドメディアのコンセプト事例3選
SUUMOジャーナル以外にもメイン事業と強み、コンセプトに関連性を持たせ、成功しているオウンドメディアは多くあります。
グループウェア×自社の働き方=新しい価値を生み出すチームのための、コラボレーションとITの情報サイト「サイボウズ式」

(引用:サイボウズ式)
グループウェアや業務改善サービスを展開するサイボウズ株式会社。そのサイボウズが運営する「サイボウズ式」のコンセプトは、「新しい価値を生み出すチームのための、コラボレーションとITの情報サイト」です。
サイボウズでは育児・介護・通学・副業などの個人の事情に応じて、勤務時間や場所を9分類の中から決めることができるという制度を採用しています。
在宅勤務や週3・4日勤務をする人も多く、その多様な働き方はIT業界以外からも注目を集めています。
先進的な自社の人事制度という強みを活かし、サイボウズ式では「チームワーク」、「新しい働き方(ワークスタイル)」、「多様性」の3つを軸にコンテンツを掲載しています。
消費×女性社員=新しい働き方と暮らし方「SAISON CHIENOWA」

(引用:SAISON CHIENOWA)
カードビジネスやファイナンスビジネスを手掛ける株式会社クレディセゾン。そのクレディセゾンが運営する「SAISON CHIENOWA」のコンセプトは、「新しい働き方と暮らし方」です。
働き方や暮らし方を良くすることで、消費、さらには自社のビジネスに繋がりが生まれるという発想のもと、一般消費者との新たなタッチポイントという位置づけでオウンドメディアの運用を開始しました。
また、全社員のうち約8割が女性を占める強みを活かし、読者のインサイトとサイト運営者(社員)のインサイトが近いコンテンツを掲載しています。
エナジードリンク×イベントスポンサー=翼をさずける「Red Bull」

(引用:Red Bull)
エナジードリンクの販売を行うレッドブル。オウンドメディア「Red Bull」のコンセプトは、商品コンセプトと同じく「翼をさずける」です。
レッドブルはF1やフリーフォール、エクストリームスポーツの大会・イベントスポンサーをしているという強みから、アスリートにフィーチャーしたコンテンツを掲載しています。
一人ひとりを詳細に描いたコンテンツは、まるで目の前でスポーツを見た時のような感動を生み出し、ユーザーへのイメージ訴求につながっています。
オウンドメディアは情報収集段階のユーザーに特化する
メイン事業や商品コンセプトを軸として情報収集段階のニーズをどのように満たすかがオウンドメディアのコンセプトになります。
まずはメイン事業(販売する商品)のコンセプトを言語化することからはじめましょう。
コンセプトの決定やオウンドメディア運営に不安を感じる場合は、オウンドメディア構築のご相談をご検討ください。
オウンドメディアを成功させるための制作手順やポイントが分かる!
