Web広告からのコンバージョンの低下や、自社のブランディング向上などの理由でオウンドメディアの運営を始める企業が増えています。

一方で、会社としてオウンドメディアを運営することが決定したものの、現場の担当者は「初めてのオウンドメディアで何から手を付けていいかわからない」と戸惑うことも多いでしょう。

オウンドメディアの運営を始めるにあたり、初めにコンセプトを決めることは重要です。

オウンドメディアのコンセプトとは、「誰(ターゲット)に何を提供する」の【何】の部分を指します。

どのようにコンセプトを決めていいのか悩んだ際は、SWOT分析というフレームワークを用いてみてください。

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メイン事業とオウンドメディアコンセプトを関連させる

オウンドメディアのコンセプトは自社のメイン事業と関連性があるようにすることが重要です。

「オウンドメディアがマーケティングにどのように関係するのか」を無視したコンセプト設計は、効果が出ないばかりか、時としてブランディングへの悪影響も引き起こします。

メイン事業との関連性を考えるために、まずはメイン事業そのものを再認識することから始めるといいでしょう。

事業の再認識にはSWOT分析が有効的です。

SWOT分析でメイン事業の再認識をする

SWOT分析

SWOTとは

  • Strengths(強み)
  • Weaknesses(弱み)
  • Opportunities(機会)
  • Threats(脅威)

の頭文字を表しています。

内部環境とは「自社がコントロール可能なもの」、外部環境とは「自社がコントロールできないもの」を意味します。

SWOT分析はマーケティング戦略を考える際に多く用いられるフレームワークですが、SWOTを整理することにより自社の事業を客観的にとらえることができ、コンセプトの決定に役立ちます。

メイン事業の強みからオウンドメディアコンセプトを選定する

SWOT分析によってメイン事業の再確認ができたところで、メイン事業とオウンドメディアの関連性を考えていきます。

特に、強みを活かしてオウンドメディアのコンセプトを決定する企業が多いです。

例えば、不動産関連のポータルサイトSUUMO(スーモ)をメイン事業としているリクルート住まいカンパニーのオウンドメディア「SUUMOジャーナル」は、メイン事業と強みを活かしたコンセプト設計を行っています。

メイン事業⇒不動産売買・住宅購入・賃貸・リフォーム情報のポータルサイト

強み   ⇒全国各地に拠点があり、各地域に根ざした経営をしている

このメイン事業と強みを活かしたコンセプトは、「まだ見ぬ暮らしをみつけよう」です。

賃貸やリフォームといった内容の記事のほか、各地域との密な関係を活かした、街の魅力などの記事を掲載しています。

メイン事業とオウンドメディアのコンセプトに関連性を持たせることで、オウンドメディアが自社マーケティングに大きく貢献しています。

成功オウンドメディアのコンセプト事例3選

SUUMOジャーナル以外にもメイン事業と強み、コンセプトに関連性を持たせ、成功しているオウンドメディアは多くあります。

消費×女性社員=新しい働き方と暮らし方「SAISON CHIENOWA」

SAISON CHIENOWA

(引用:SAISON CHIENOWA

カードビジネスやファイナンスビジネスを手掛ける株式会社クレディセゾン。そのクレディセゾンが運営する「SAISON CHIENOWA」のコンセプトは、「新しい働き方と暮らし方」です。

働き方や暮らし方を良くすることで、消費、さらには自社のビジネスに繋がりが生まれるという発想のもと、一般消費者との新たなタッチポイントという位置づけでオウンドメディアの運用を開始しました。

また、全社員のうち約8割が女性を占める強みを活かし、読者のインサイトとサイト運営者(社員)のインサイトが近いコンテンツを掲載しています。

グループウェア×自社の働き方=新しい価値を生み出すチームのための、コラボレーションとITの情報サイト「サイボウズ式」

サイボウズ式

(引用:サイボウズ式

グループウェアや業務改善サービスを展開するサイボウズ株式会社。そのサイボウズが運営する「サイボウズ式」のコンセプトは、「新しい価値を生み出すチームのための、コラボレーションとITの情報サイト」です。

サイボウズでは育児・介護・通学・副業などの個人の事情に応じて、勤務時間や場所を9分類の中から決めることができるという制度を採用しています。

在宅勤務や週3・4日勤務をする人も多く、その多様な働き方はIT業界以外からも注目を集めています。

先進的な自社の人事制度という強みを活かし、サイボウズ式では「チームワーク」、「新しい働き方(ワークスタイル)」、「多様性」の3つを軸にコンテンツを掲載しています。

エナジードリンク×イベントスポンサー=翼をさずける「Red Bull」

Red Bull

(引用:Red Bull

エナジードリンクの販売を行うレッドブル。オウンドメディア「Red Bull」のコンセプトは、商品コンセプトと同じく「翼をさずける」です。

レッドブルはF1やフリーフォール、エクストリームスポーツの大会・イベントスポンサーをしているという強みから、アスリートにフィーチャーしたコンテンツを掲載しています。

一人ひとりを詳細に描いたコンテンツは、まるで目の前でスポーツを見た時のような感動を生み出し、ユーザーへのイメージ訴求につながっています。

コンセプトを決めなくてもオウンドメディアの運用はできますし、メイン事業と関連性のないコンセプトで運用しているオウンドメディアも多くあります。

しかし、メイン事業とコンセプトに関連性がないオウンドメディアは、ユーザーに違和感を与え、マイナス効果を引き起こしてしまう危険があります。

ブランディングやマーケティングに効果を発揮させるために始めたオウンドメディアによって、マイナス効果を出してしまっては本末転倒です。

オウンドメディア成功を決めるのはコンセプト選定

Strengths(強み)・Weaknesses(弱み)・Opportunities(機会)・Threats(脅威)のSWOT分析を行うことで、より明確に自社のメイン事業と強みを分析することができます。

メイン事業と強みに基づいたコンセプト選定をすることにより、マーケティングとしてのオウンドメディアが確立されていきます。

オウンドメディアの成功にコンセプトの決定は欠かせません。コンセプトの決定やオウンドメディア運営に不安を感じる場合は、オウンドメディア構築のご相談をご検討ください。