Google砲(Googleアプリ砲)とは、Googleアプリ、Google Chromeにておすすめの記事として掲載されるほか、Googleアプリ内のGoogle Discoverに掲載されることにより急激なアクセスが集まる状態を意味します。

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Google砲(Googleアプリ砲)とは

Google砲(Googleアプリ砲)とは、Googleアプリ、Google Chromeにておすすめの記事として掲載されるほか、Googleアプリ内のGoogle Discoverに掲載されることにより急激なアクセスが集まる状態を意味します。

Google砲のメカニズム

Web集客には検索エンジン、Web広告、SNSの大きく分けて3つの手法がありました。近年これに加わり第4手法として注目・研究されているのが、通称「Google砲」と呼ばれるGoogleアプリやGoogle Chrome経由でアクセスを獲得する手法です。まずはGoogle砲のメカニズムについて詳しく説明します。

Googleアプリ、Google Chromeでの記事表示が大量のアクセスを生む

Google砲とはすなわち、Googleアプリ、Google Chromeで記事が表示されることにより、大量のアクセスが発生した状態のことを指します。下の画像はGoogleアプリ内のGoogle Discoverというユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを表示するサービスです。

Googleディスカバー

Googleアプリ内のGoogle Discoverに表示されるおすすめページ(2019年6月18日)

同様の機能はGoogle Chromeにもあり、Chromeで新規タブを開くと検索窓の下におすすめの記事が表示されます。

GoogleChromeおすすめ記事

oogleChromeの新規タブを開いた場合に表示されるおすすめの記事

Google Chromeの新規タブに表示される記事はGoogleがユーザーの過去の閲覧履歴をもとに新しい記事の中から、ユーザーが興味を持ちそうな記事を自動で選定、表示しています。よって、同じタイミングでGoogleアプリやGoogle Chromeを開いてもユーザーの閲覧履歴などによりレコメンドされる記事は異なります。

ただし、古くてベーシックな情報よりは、鮮度の高いニュース性の高い情報の方が優先的に表示される傾向があります。

Google砲は鮮度の高い情報を提供するために作られた

Google砲は2019年から強く注目を集めている、比較的新しい集客方法です。ただし、一過性の集客手法ではなくGoogle砲は今後も重要なアクセス源になると考えられます。

検索エンジンはSNSと比較するとどうしても最新情報の取り扱いに弱い傾向があります。検索エンジンはユーザーの検索に応じておすすめの記事を紹介するので、ユーザーが検索しないことは紹介できません。

ただし、ユーザーが検索しないけれども本当はユーザーが興味を持つだろう最新情報もあります。このようなニュースの取り扱いでGoogleはTwitterやFacebookなどのSNSが大きい影響を持っており、Googleは遅れをとっています。

また、TwitterやFacebookなどのSNSに対抗するGoogle+というSNSを運営していましたが、競争に負けて利用者が低迷、2019年4月2日にサービスを停止しています。

以上のことを踏まえると、Googleが他のSNSに負けずに、検索とは別の情報ニーズを持っているユーザーを満足させるために今後もGoogleアプリやGoogle Chromeのおすすめ記事には注力していくと考えられます。

Google砲のWebマーケティングにおける価値

Googleからのアクセスということで、Google砲はSEOと同じようなアクセスを獲得していると思われるかもしれませんが、実はWebマーケティング的には別の価値があります。

プッシュ型のWeb集客手法でSEOと違うユーザー獲得が期待できる

Google砲はマーケティング的には珍しい無料のプッシュ型集客手法です。集客方法には何かを調べているユーザーに対してリーチするプル型集客と、マーケター側からユーザーに積極的にアプローチするプッシュ型の集客手法があります。

SEOや検索連動型広告などは基本的にプッシュ型の集客手法に対して、Google砲は検索などをしていないユーザーに積極的にコンテンツをレコメンドするプッシュ型の集客手法です。一般的にプッシュ型の場合、プル型ではリーチできないユーザー層についてもリーチ可能な強い手法だと言われています。

短期間で大量のアクセスが獲得できる

無料で大量のアクセスが獲得できる可能性があるのもGoogle砲の魅力です。もちろんプル型の集客よりもプッシュ型の集客の方が多くのユーザーにリーチできます。Googleが閲覧履歴などをもとに記事をレコメンドすると言っても、それほど違った記事が表示されるわけではなく、同じような閲覧をしていると表示される記事も似通ってきます。よって、大量のインプレッションの発生が期待できます。

ちなみに、他のプッシュ型のWeb集客としてはメルマガやDSP広告などが考えられますが、メルマガで成果をあげるためにはそもそも登録者数を増やさなければなりませんし、DSP広告にはお金がかかります。

上手くGoogle砲に撃たれればプッシュ型集客の中でもかなり大きく、効率の良い集客が期待できます。

一過性のアクセスだが、上手に使えばマネタイズできる

Google砲を使えば短期間に大量のアクセス獲得が期待できますが、GoogleアプリやGoogle Chromeで表示されなくなればアクセスはすぐに減少します。そのためSEOやWEB広告、SNSよりも一過性のアクセスになりがちです。

よって、Google砲によるアクセス急増を上手く次の施策繋げるのならば、一過性のアクセスをどのように収益に繋げるかを考えるべきです。

たとえば、メールマガジンへの登録を促して見込み客としてユーザーをプールしたり、コンテンツに関連した専用のフロントエンド商品を作って、バックエンドに繋げたりと言った手法が考えられます。

Google砲の発生条件

Googleが検索エンジンの表示結果を決めるアルゴリズムと同様に、Google砲を受けるためのアルゴリズムは公開されていません。またSEOと同様に細かい仕組みは時代と共に変化していく可能性も考えられます。ただし、さまざまな研究によりいくつかの法則があるのではないかと言われています。

Google砲の発生条件(Google公式発表編)

まず、Google Discover(Googleアプリ)用にコンテンツを最適化する最低限の手法についてはGoogleがガイドラインを発表しています。ガイドラインを元に最低限必要な条件について説明します。

Google にインデックス登録されている(必須)

もちろんGoogleにインデックス登録をされていなければGoogle側がコンテンツを認識しません。最低限インデックス登録はされておく必要があります。

Google ニュースのコンテンツ ポリシーを満たしている(必須)

Googleが定めるニュースのコンテンツポリシーを満たした記事でないとGoogle Discoverには表示されません。コンテンツポリシーを満たしていれば、特別なタグや構造化データは必要ありません。

ユーザーの関心を引くと思われる内容のコンテンツを投稿(必須)

コンテンツのクオリティに加えて、ユーザーの興味・関心との一致度もアルゴリズムが記事を表示する基準となります。ただし、これについては明確な基準が存在しないので、SEOと同様に日々の研究で何がユーザーの関心を引く品質の高いコンテンツなのかを追求しなければなりません。

コンテンツに高画質の画像を使用する(推奨)

Google Discoverでは高品質の画像を使用すると、クリック率が 5%、閲覧時間が3%、ユーザー満足度が3%向上するというデータが発表されています。よって、幅1,200ピクセル以上の高品質の画像を使用することがガイドラインでは推奨されています。

また、Googleが画像を表示する権利があることを保証するために、AMPを使用するか、Googleオプトインプログラムへの参加を申し込むことが推奨されています。

AMPの概要については次の記事も参考にしてください: Googleが推奨する雷マークのAMP表示ってどんな仕組み?

Google砲の発生条件(マーケターによる解析編)

何がユーザーの興味・関心を惹く品質の高いコンテンツなのかGoogle側は明確にしていません。よって、SEOのように具体的なノウハウは各マーケターが研究しています。マーケター間でおおむね共通認識になっているGoogle砲の発生条件とアクセスを伸ばすコツについて説明します。

サイトがきちんと作り込まれている

前提としてコンテンツを掲載しているWebサイトがきちんと作り込まれている必要があります。ユーザーが利用しやすいサイト構成になっているのはもちろんのこと、コンテンツ内にある程度の分量、何かに特化したユーザーが欲しいと思う品質の高い記事が含まれている必要があります。

また、Google砲を上手く受けると短期間にアクセスが集中します。サーバーがダウンして機会損失が発生しないように、サーバーを増強しておく方が良いです。

トレンドになりそうなテーマを書く

SEOと比較すると、Google砲の支援を受ける記事はどちらかと言えばトレンドに則ったテーマが多い傾向があります。これはSNSにシェアを奪われている最新情報の拡散のためにGoogle砲が存在するので必然だともいえます。

トレンドになりそうなテーマとは、これからニュースになりそうなテーマ、SNSでバズりそうなテーマと考えれば良いでしょう。また、記事には拡散力を持たせるためにただトレンドなだけではなく、「バズる記事の書き方|シェアしたくなる5つの心理」意識して書く必要があります。

インプレッションが増えそうな時間帯を狙う

新しい記事を公開してからどの位の期間、アプリ内でコンテンツが表示されるかはまちまちです。数時間で消える場合もあれば、2日以上も表示されるケースもあると言われています。

ただし、インプレッションが欲しいなら、数時間で記事がGoogle砲の支援を受けて、数時間でアプリ内から消えてしまうという前提で記事の公開のタイミングは考えた方が良いでしょう。

一般的には午前中に記事を公開してインデックス登録をリクエスト、昼から夕方のアクセスを狙うと良いと言われています。逆に夜の間に記事を公開するとせっかくGoogle砲の支援を受けても、寝ているユーザーが多いので、十分なインプレッションが稼げない可能性があります。

アプリ内での記事のクリック率を高める

GoogleアプリやGoogle Chromeでのインプレッションが多くても、クリック率が低ければアクセスは獲得できません。Googleのガイドラインでは高画質の画像を使うことが推奨されていますが、タイトルやディスクリプションもクリック率に大きな影響を与えると言われています。

アクセスが欲しいならユーザーの興味を惹きそうな、キャッチーなタイトル・ディスクリプション作りを行ってください。

Google砲の確認方法

Google砲に撃たれたかを実際に確認するためには、アナリティクスから確認する方法、サーチコンソールから確認する方法の2つがあります。

Googleアナリティクスからの確認方法

急激にアクセスが急増している(可能性)

アナリティクスのアクセス数からGoogleディスカバーの可能性を考える

アクセス数が瞬間的に急増している

リアルタイムでのアクセスが今までにないほど急増したり、後から日々のアクセス数の推移を確認して数日だけ急激にアクセス数が伸びたりしている場合はGoogle砲に撃たれている(撃たれていた)可能性が高いです。

アクセス元を調べる(確定)

Googleアナリティクスでディスカバーを確認

Googleアナリティクスの「Referral」→「参照元」で「googleapis.com」が表示されている

実際にGoogle砲に撃たれたかを確認するためには、アナリティクスのReferralの参照元をチェックします。参照元に、「googleapis.com」や「discover.google.com」からのアクセスがあればGoogle砲を受けていることになります。

Googleサーチコンソールからの確認方法

サーチコンソールで「Discover」を確認する(確定)

ある程度Google砲経由でのアクセスが多くなるとサーチコンソールから確認できるようになります。(逆に、画面上にDiscoverが無いということはあまりGoogle砲経由のアクセスが無いと考えられます。)

Search ConsoleでGoogleディスカバーを確認する方法

左がGoogle砲経由のアクセスが少ない場合。右がGoogle砲経由のアクセスが多い場合。

左側のメニューの検索パフォーマンスの部分が「検索結果」と「Discover」に分かれていればGoogle砲経由のアクセスを確認できます。

Discoverの検索パフォーマンス画面

Search ConsoleでDiscoverのパフォーマンスを確認できる。左メニューにある通常の検索結果には、Discoverのクリック数は計測されない。

「検索結果」は通常の検索エンジンからの合計クリック数や表示回数などが表示されており、「Discover」はGoogle砲経由でのクリック数や表示回数を表します。

Google砲のためにはバズる記事を作成する

Google砲を上手くコントロールできれば、短期間で大量のアクセス獲得が期待できます。しかし、細かいテクニック論でGoogle砲をコントロールすることは困難です。何がユーザーの強い興味・関心を惹くコンテンツなのかという本質から作るべきコンテンツは考えなければなりません。

1つの目安として、SNS(YouTube、Twitter、Facebookなど)で話題になりやすそうな記事は、Google砲の支援も受けやすいと言われています。こうした記事を狙って作成することによって、Google砲とSNSの両者からの大量アクセスが狙えます。そしてそのためには急上昇しそうなキーワードを見つけて、ユーザーがシェアしたくなるような記事を作成しなければなりません。

SNSでバズる記事の書き方やシェアしたくなるユーザーの心理については次の記事を参考にしてください。

バズる記事の書き方|シェアしたくなる5つの心理