マーケティングにおけるベネフィット(benefit)とは、顧客が商品を利用したときに得られる未来のことです。英語を直訳すると「利益」「ためになること」を意味します。

benefit
[名詞]利益、ためになること[もの]、給付、手当、慈善[募金]興業.
[動詞]〈ものが〉〈…の〉ためになる,役立つ。〔…から〕利益を得る

(引用:研究社 新英和中辞典)

意味が混同しがちなベネフィットとメリットの違い

マーケティング用語におけるベネフィットとメリットの違いは、未来を表すか、今の瞬間的な事実を表すかという点です。ベネフィットが未来を示す「利益」に対し、メリットは現段階の瞬間的なことを表す「利点」「長所」です。

ベネフィットを表現した例

このパソコンは3秒で起動し、作業開始までのイライラを解消します。

メリットのみを表現した例

このパソコンは他のHDD搭載パソコンと違い、SSDを搭載することによって起動が早い。

ベネフィット3つの種類

ベネフィットは顧客自身が未来を想像することによって生まれます。ターゲット顧客が未来を想像するメカニズムによって、表現すべきベネフィットは大きく異なります。論理的思考が得意なお父さん、気分で物事を判断する女子大生、常に理想を追い求め、自信を手に入れたい奥さんそれぞれに適したベネフィットを表現しなければなりません。

ベネフィットは3つに分類分けすることができます。

機能的ベネフィット

商品が持つ機能的な特徴(スペックなど)によってもたらされる「早い」「便利」「安い」「頑丈」などの利益。論理的思考が発達している人に有効な表現方法です。

パソコンの例:Core i5 第7世代搭載[機能]→動作が早くて便利[ベネフィット]

機能的ベネフィットはメリットに近い表現になることが多く、もう位置段階未来を考えると良いでしょう。例えば、「動作が早くて便利」→「イライラ解消」のように、下記でお伝えする情緒的ベネフィットと自己表現ベネフィットに置き換えて表現できることを覚えておきましょう。

情緒的ベネフィット

商品を利用することによってもたらされる「安心感」「充実感」「かっこいい」「かわいい」などの感情。

パソコンの例:起動が早く、イライラが解消される。

自己表現ベネフィット

商品を利用することによってもたらされる「自分に自信がつく」「キレイになる」「女性にモテる」「レベルアップする」などの自己実現の形。

パソコンの例:このハイスペックパソコンを使えば、仕事がデキる頼られる男になる。

ベネフィットを明確化し、実際にマーケティングを行う際に必要な要素が強みを活かした差別化です。ターゲットによって表現すべきベネフィットは異なりますが、競合他社と同じベネフィットでは勝てません。

自社サービスの強み何かをしっかり分析し、差別化できるポジショニングを行いましょう。