コンテンツとは本来「中身」「内容」を指す英単語ですが、近年ではあらゆる媒体から発信される情報の中身を意味します。Web上では提供される「意味のあるデータ」「有益な情報」をコンテンツと称することがあります。この情報は小説、音楽、ゲーム、ニュースなど形態を問いませんが、娯楽性や教育性の低いものはコンテンツに該当しません。

コンテンツとは何を意味するのか

辞書などの編纂を行う三省堂によると、「コンテンツ」とは「映画・音楽・ゲームなど「情報の中身」のことです。」と説明されています。つまり、何らかの情報的価値を持つメディアはすべてコンテンツとして取り扱われる余地があります

コンテンツには映画、音楽、ゲームなどのようにユーザーを楽しませるだけではなく、コンテンツを通じて読者に有益な情報を提供して自社サービスに関心を持ってもらい、見込み客を集めるためのマーケティング的価値をもっているものもあります。

コンテンツとは中身や内容のこと

コンテンツとは英語の「contents」のことを指します。contentsは日本語に訳せば中身・内容のことを指します。つまり、コンテンツという言葉は非常に多義的です。文字列も画像も動画もすべてコンテンツですし、本のようなアナログ媒体も電子書籍のようなデジタル媒体もすべてコンテンツです。

比較的Web系媒体を介した情報を指すことが多い言葉ですが具体的にコンテンツという言葉が何を指しているのかはその文脈ごとに判断した方が良いでしょう。

コンテンツには種類がある

「コンテンツ」という言葉は多義的ですが、「コンテンツマーケティング」のようにコンテンツが絡むWebマーケティング施策も存在します。Webマーケティングを実施する際は「Webコンテンツ」「モバイルコンテンツ」「デジタルコンテンツ」の3種類について知っておいた方が良いでしょう。

Webマーケティングで使用される3種類の「コンテンツ」

Webマーケティングで使用される3種類の「コンテンツ」

Webコンテンツ

Webコンテンツとは、Web上で公開されているコンテンツ全般のことを指します。例えば、新聞社のWebサイトで公開されている新聞記事から個人が書いているブログまでWeb上のありとあらゆるコンテンツがWebコンテンツとなります。

昔は新聞やテレビのような特定のマスメディアを使用しなければコンテンツの発信は困難でしたが、インターネットの誕生により個人や零細事業者でもWeb上でコンテンツを公開できるようになりました。

モバイルコンテンツ

モバイルコンテンツとは、コンテンツの中でも特にスマホやタブレットで利用するものを指します。

Webサイトもスマホやタブレットでの閲覧者の割合が増加しているためモバイルコンテンツとして洗練させる必要がありますし、ニュースキュレーションサイトや通販サイトなどがスマホユーザー向けに出しているアプリもモバイルコンテンツに含まれます。

Webマーケティングを実施する上でも、モバイルへの対応はますます重要度が高まっています。

デジタルコンテンツ

デジタルコンテンツとは主に、映画、音楽、ゲームやキャラクターの中でも複製しやすい、著作権保護をしなければならないコンテンツのことを指します。

Webコンテンツやモバイルコンテンツは無料で公開されているケースも多いですが、デジタルコンテンツはそれ自体が商品になっており有料で提供されるケースも多いです。

質の高いコンテンツとは何か

誰でも自由にブログに意見を書き込み、YouTubeに動画を投稿できるようになった昨今において身の回りには「コンテンツ」があふれています。つまり、コンテンツによりユーザーの関心を惹きたければ、有象無象のコンテンツとは違う「質の高いコンテンツ」を生み出さなければなりません。質の高いコンテンツとは「ユーザーに有益なコンテンツ」のことを指します。

ユーザーに有益なコンテンツ

ユーザーにとって「有益」であるということは「ユーザーが求めている」「ユーザーの役に立つ」「新しく、正しい情報」のことを指します。Web上のコンテンツは複製が用意なので、コンテンツ自体を増やすことは簡単ですが、粗造乱造したコンテンツではこの条件を満たす「有益」なコンテンツを生み出すことはできません。

コンテンツを想像する際はユーザーにとって「有益」なコンテンツを生み出せているかという観点からもチェックしてください。

ユーザーが求めていた情報

ユーザーが求めていた情報とは、ユーザーが知りたいと感じていることや、疑問や不安を解消するための情報のことを指します。

ユーザーが知りたい情報のニーズについては、さまざまな手法でリサーチできます。例えば、検索ボリュームの量からニーズを定量的に把握したり、Yahoo!知恵袋のような質問サイトで人気の投稿を分析したり、ターゲットにしたいユーザー層に直接、疑問や不安について質問したりする手法が考えられます。

ユーザーの役に立つ情報

ユーザーの役に立つ情報とは、ユーザーに生活や仕事で使えるテクニックに関する情報、知識を増やす情報などが考えられます。

ユーザーにとって「役に立つ」ということは、前提としてユーザーが何らかの疑問や不安、身に着けたい知識などを持っている必要があります。

よって、ユーザーの役に立つためには、「ユーザーが求めていた情報」をよくリサーチした上で、それに対応する情報を提示しなければなりません。

新しく、正しい情報

コンテンツの中には一見したところユーザーの役に立つ情報であっても、情報が古い、間違っているものもあります。もちろん、ユーザーが求めている情報、役に立ちそうな情報であっても古かったり、間違っていたりすればユーザーにとって有益ではありません。

ユーザーに新しく、正しい情報を提供するためには、情報が更新された際はすぐに記事も更新する、一次情報まで遡って真偽が判定困難な情報に基づいたコンテンツを作らないなどの対策が考えられます。

質の高いコンテンツ制作に必要なもの

質の高いコンテンツを制作するためには、コンテンツの粗造乱造は避けて、細部までこだわったユーザーに役立つコンテンツを提供しなければなりません。また、ユーザーのニーズと提供する情報を合致させるために、ユーザー像を明確にする必要もあります。

参考成果につながるWebコンテンツの作り方5つの手順【初心者向け】

1. ユーザー像

ユーザーのニーズと提供する情報を合致させるためには、そのメディア、コンテンツが対象とするユーザー像を明確にしなければなりません。ユーザー像が明確になることによって、メディアの方向性や内包するコンテンツ、表現の手法などが決定します。

ペルソナを設定する

ユーザー像を明確にする際によく用いられるのが「ペルソナ」と呼ばれる手法です。ペルソナではそのメディアが対象とするユーザー像を仮想人物として想定、その仮想人物が求めているコンテンツをイメージして制作を行います。

ペルソナの設定によって詳細な人物像を設定する

ペルソナの設定によって詳細な人物像を設定する

「ユーザー像を仮想人物として想定」するというのは、ただ漠然と年齢・性別などを絞るのではありません。ペルソナ手法では名前、性別、出身・在住地域、学歴、職歴、ライフスタイルなどより細部まで人物像を明確にし、一人の人物像までユーザーを絞り込みます。

参考SEO対策におけるペルソナ設定は一般的なペルソナ設定と異なる

2. 表現力

情報をユーザーに伝えるためには、情報自体だけではなくその「伝え方」も重要です。

例えば、複雑な概念を提示する際は文章だけだと理解できないので適宜図表を用いた方が良いですし、プロ向けなのかアマチュア向けなのかによって使用する言葉も変化します。

また、知識を伝えるだけなら文章で十分かも知れませんが、具体的な技術を伝えるのならば、実践している所を動画にして見せた方が簡単に伝わります。

伝えたいユーザー・情報の中身によって適切な表現を行ってください。

質の高いコンテンツ制作時に注意すること

「コンテンツをたくさん作る」というのはわかりやすい目標で、KPIとして管理しやすくはありますが、コンテンツの有益性をチェックしない無闇なコンテンツ量産は徒労に終わることも多いです。

また、コンテンツの中には鮮度が重要で、時間の経過と共に劣化しコンテンツとしての質が落ちるものもあります。

1. 闇雲な量産は控える

質の低いコンテンツはかえってメディアの品質を低下させるのでコンテンツの無闇な量産は控えた方が良いです。

ユーザーが定まっていない、整理されていない情報の羅列など、質の高くないコンテンツを量産することは、他の質の高いコンテンツがユーザーに届く邪魔をすることにもつながり、メディア自体の品質を低下させます。

品質の低下につながりそうなコンテンツは基本的に削除するべきですが、どうしても残したい場合は、該当記事のヘッドセクションに

<meta name="robots" content="noindex">

と表示してください。noindexにすることによってクローラーが記事を検索エンジンにインデックスしなくなるので、そのコンテンツは評価の対象外となります。

2.最新の情報に更新する

情報は日々新しく変化していくものです。ユーザーは新しい情報を求めていることから、情報の更新が必要です。

例えば、「魚の捌き方」のようなコンテンツは何年経っても情報として劣化しにくい傾向がありますが、「助成金」のような情報は毎年助成金が発生したり、無くなったりするので常に最新の情報でなければ役に立ちません。

ユーザーに有益なコンテンツが質の高いコンテンツになる

ユーザーに有益なコンテンツを提供するためには、ユーザー像を明確にして、そのユーザーが求めている新しく、正しい情報を、適切な表現で伝えなければなりません。

コンテンツは「情報の中身」を指す多義的な言葉で、インターネットの発展によりWeb上にはコンテンツが溢れています。このような状況においてコンテンツによってユーザーを集めるためには、ユーザーにとって質の高い情報を提供しなければなりません。質が高いとは「ユーザーに有益」であることを指します。